香港の女子学生

少し前に、東大における女子学生の少なさが話題になりました。東大に限らず、日本のほとんどの有名大学では、男子学生の割合が女子を大きく上回っています。そもそもの問題としては、大学進学率そのものに男女差があるようです。

私は、そのことにあまり疑問を持たずにいたので、香港の大学にやってきて驚きました。

女子学生の数が多い!のです。男子が圧倒的な日本の大学に慣れていると、すぐに気がつくくらい、女子学生の多さが目立ちます。この大学の男女比はほぼ一対一、文系学部では女子がほとんどで、一部の理系学部も女子の数が男子を上回っているそうです。

さらに、彼女たちの姿にも驚かされました。香港では、「学部はどこ?」と聞かれることはほとんどありません。皆、「専攻はなに?」と聞いてきます。そして、分厚い教科書やびっしり書き込んだノートを持ち歩き、専攻のことについて聞かれると、早口で自分の知識を熱弁します。

日本では、女性にこうした振る舞いはできないでしょう。それは、美徳ではないからです。知識をひけらかさないことこそが、美徳であるとされているからです。できるけれどもできないふりをしたり、知っているけれども知らないふりをしたりすることが、本当に賢い女性のすることだなどと、日本ではよく言われます。

香港にこなければ、日本の社会がどれだけ抑圧的であるかに気づくことはできなかったと思います。勉強する、努力するということに対して、非常にのびのびとした香港の女子学生たちを、私は羨ましく思います。