日本発 “仏系” 旅かえるとは!?

+旅かえるとは??+

 


「これ知ってる?」ある日、香港人の友人が超人気だという日本初のゲームアプリを見せてくれました。それが今香港で流行っている「旅かえる」という日本のゲームアプリでした。

 2017年11月にリリースされて以来、このゲームアプリは95%は中華圏でダウンロードされており、1%の日本や他国を圧倒しています。1月下旬から2週間にわたって中国版App Storeで人気第1位をキープし続け、香港と台湾でもトップ10入りしています。8割は女性プレイヤーで微博(weibo)などで話題になり一気に人気になりました。

 中国のプレイヤーたちは、このアプリ内課金で累計約2億2000万円以上をつぎ込んでいるそうです。一方の日本では、課金は累計約1100万円にとどまっています。

 

+ゲームの特徴+

 

 この「旅かえる」は日本語のみのゲームアプリで、プレイヤーは簡単な日本語の意味を予測して遊んでいる人も多いようです。これを通してなんとかして日本語を学習しようとしている友人もいます。けれど機能もシンプルで、わかり易いインターフェイスなので日本語を知らなくても十分に遊べる仕様になっています。

 

 基本的にはお弁当や荷物を用意するのみで放置しておくゲームで、自分で「かえる」は操作しません。制作会社は「旅そのものを題材にしたゲームが少ない」事に着目して開発に踏み切ったそうで、最初の「かえる」のイメージは映画「男はつらいよ」の主人公、寅さん。かえるは旅に出たまま帰ってこなかったり、家から出なかったりします。「誰かを待つことで喜びを感じてほしい」と制作会社の担当者はコメントしています。

 因みに、たまに旅先から持って帰ってくる「かえる」は旅先から写真やお土産を持ち帰ってくれます。どれも日本各地のご当地ものになっています。例えば最初に私が「かえる」からもらったお土産は「キャベツ」と「三色ういろう」で写真は名古屋城を背景にしたものでした。マニアックですよね。

+流行った背景+

 

 日本でも増殖しているといわれている「草食系」は、中国でいうところの「仏系」になります。厳しい競争社会の中で育てられ、どうにもならない現実や苦悩を経験し、その大きなストレスの反動で、激しい現状に立ち向かうというよりは、やや諦めと受け入れの「仏系」の境地に入った人々。1990年以降に生まれた若者達10代後半から20代で、独身の多い世代中心に流行しているこの現象は、「かえる」のほのぼのガツガツ度0の世界と重なります。ありのままを受け止め、楽しみたいという心境に「旅がえる」は寄り添っているのでしょう。その他にも

  • 和風テイストな作風で、可愛いイラストで愛着がわく。

  • ゆるい音楽でまったり癒される。

  • 隙間時間を活用できて、手軽。

  • 「かえる」を「分身」や「息子」のように感じ、擬似家族体験ができる。

 などのが人気のポイントです。

+まとめ+

 

 最近になって、制作者側としては夫を待つ妻のような視点を設定して制作した、という事実が判明し「かえる」は「息子」だと信じ込んでいた中国人プレイヤー達に衝撃を与え、ネットで話題になりました。コメントの一部を紹介すると―

「蛙はクズ男」「無責任な夫だったなんて」「写真の中の蝶々は不倫の証拠か?」「何日も帰って来ないってまさか……」「夫だったらとっくに離婚」といった厳しい批判の声が上がっています。

 この「旅かえる」のクリエーターの意図とプレイヤーの解釈の違いは良い結果に繋がった好例だといえます。異文化圏での作品や表現の受け止められ方は様々に異なるので人々が自由にテーマを解釈できる余地があることもとても大事でしょう。(因みにかくいう私も「かえる」は「子供」だと思った一人です。これからも「子供」だと思って世話をしたいと思います。)

 

 癒されたい、ちょっと疲れているなと感じている皆さん、一緒に「旅かえる」プレイしてみませんか?

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2018トレンドを掴む:ライブビデオ!

 みなさんはもう使ったことがありますか?

 YouTubeをはじめ、Dailymotion、Facebook、InstagramやTwitterなどでもサービスが展開されているライブビデオは気軽にその場の雰囲気を伝えられる手段として爆発的な人気があります。2018年もこのトレンドは変わらないと言われており、これからもコミュニケーションの中心として存在感を増していくでしょう。

 

ライブビデオの特徴は手軽になったことだと言えます。わずかな操作で簡単にその場の臨場感を伝えることができるのはライブビデオだからこそ可能な方法です。ライブビデオはストリーミング方式でビデオの録画と同時にリアルタイムで動画配信を行います。視聴している相手もリアルタイムでライブビデオに反応できるのが特徴です。

 

 Instagramのライブのケースを見てみましょう。これまでの投稿では配信者の一方的なコミュニケーションしか行えませんでしたが、ライブビデオでは視聴者もライブビデオの動画上で気軽にコメントや「いいね」することでインタラクティブなコミュニケーションができるようになりました。

 

 私もフォローしている芸能人のライブビデオにコメントをしたり「いいね」を連打して認知してもらいたいと必死になることがよくあります。

 

 なぜライブビデオはこれだけ人気があるのでしょうか? 理由の一つとしてUGCによるコンテンツが受け入れられるようになったからだと言えます。

 

UGCとはUser Generated Contents(ユーザー生成コンテンツ)の略で、ユーザーによって制作されたコンテンツのことを指します。人は作り込まれたものに対しては嫌悪感や疑いを抱くと言われています。ライブビデオは今までの加工や補正のされたコンテンツとは違い、ありのままのリアルな瞬間を配信しているため、多くの人から好感や共感を得やすいのです。

 

もう1つの人気の理由として、ライブビデオは、スマホで簡単に視聴することができるうえに配信者と視聴者が同時にその瞬間や体験を共有できること、これによってファンやフォロワーとより近い関係になれることがあげられます。この距離感を利用して、通常の投稿より一歩進んだ積極的なアプローチを提供することもできるでしょう。視聴者のエンゲージメントを高めることにおいても重要な役割を果たしているのです。あえて限定的な配信を行うことで視聴者の満足度を高めるという目的にも非常に有効です。

 

そのような背景もあり、ライブビデオは多くの企業でセミナーの実況配信などにも積極的に取り入れられています。

 

 今後ますますライブビデオの需要は高まっていきます。リアルで、作りすぎていない姿がこれからのコミュニケーションの鍵になっていくでしょう。

 

みなさんも気軽に今の大事な瞬間を共有してみませんか? 

 

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日本の大学レベルが下がってる!?

日本の大学は海外の大学に比べて、マーケティングの力が弱いという話をしようと思っていたのですが、リサーチ中によく登場してくる「世界大学ランキング」について気になったので少し書こうと思います。皆さんの出身大学は何位にランクインしているのでしょうか?

 

 まずは近年の東大、シンガポール国立大、香港大学、オックスフォード大学のランキングを見てみましょう。

 オックスフォード大は2011年の6位から順位を伸ばし、今年は堂々の1位です。アジアに目を移してみると、2011年は香港大2012~2013年は東大がアジアのトップとして君臨していましたが、2014年以降はシンガポール国立大に抜かれ、今年はシンガポール国立大22位、香港大40位、東大46位となっています。

 ちなみに香港のその他の大学も順位を伸ばしています。(2017年から2018年)

-The Chinese University of Hong Kong  76位 → 58位
-Hong Kong University of Science and Technology  49位 → 44位

 


・項目から考える日本の弱み

 世界大学ランキングを作成しているイギリスのタイムズ・ハイヤー・エデュケーション社(The Times Higher Education)は、幾つかの項目ごとに採点し順位付けしています。その項目とは、以下の5つに大きくは分かれています。

  1. Teaching 30%

  2. Research 30%

  3. Citations (学術論文の引用) 30%

  4. International Outlook 7.5%

  5. Industrial Outcome 2.5%


ここで注目したいのが3番目の「学術論文の引用」という点です。世界中でどれだけその大学の論文が引用されているかというものですが、最低条件として、引用されるためには英語で論文が書かれていなければいけません。理系分野は特に応用的な研究の前のベース的な研究が多岐にわたり、論文数も多くなる傾向にあるのですが、その一つ一つが英語で書かれているでしょうか?


TeachingやResearchingの分野では日本の大学のポイントは格段に上昇します。しかし、30%の割合を占める論文引用のポイントは、先に述べた理由から極端に順位を落としています(東大300位台、京大500位台)。東大をはじめとする日本の大学を抜いていったアジア圏のシンガポールや香港の大学も、実はこの項目でのポイントで日本の大学を引き離していることが多いです。

 

欧米諸国の大学は公用語それ自体が英語であったり、歴史的な背景から、英語が公用語でなくても大学では英語の講義を行っているところも多いです。このことを鑑みると、欧米諸国やシンガポールなどの大学が有利なことは明らかと言えるでしょう。

 


教育力、研究力は自信を持って良い

 その一方で先ほども少し述べたように、TeachingやResearchingの分野では良い順位をキープしています。海外から高給な教授を引き抜いたりできず、非常にドメスティックだと言えますが、それでも日本の教育の質は高く、多数のノーベル賞学者を輩出していることからもわかるでしょう。


The Times Higher Educationの算出する大学ランキングは総合的な点数によります。ニュースやインターネットではいつもネガティブに日本の大学の順位低下を伝えられますが、その理由を紐解くと、どこまでも悪くなっているというわけではないことがわかります。

 

 

・最後に

 

 ここまで、「世界大学ランキング」について語ってきましたが、確かに日本の大学に劣っている部分があるがゆえの現状の順位というのは否めません。


しかし、日本の大学のすべての授業や大学での公用語を英語にしようとしても、今の10〜20倍の留学生を受け入れようとしても、うまくやっていける気がしないのは皆さんでも容易に想像がつくでしょう。

だがこれからはまちがいなくグローバルな時代です。長期的な目で見て、海外の大学に対する競争力、ひいては日本の国際競争力を高めるためにも、英語を自由自在に扱える学者といったような、学術分野で活躍できる人材の数を増やしていけると良いのではないでしょうか。

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どうなるミレニアルピンクとトレンドカラー2018

 2015年頃からMillennial pinkと呼ばれるミレニアル世代*に人気のベビーピンクやダスティピンクなどいくつかの淡いトーンのピンク色が流行っているのをご存知ですか?業界向けにカラートレンドを提供しているパントン社が2016年に選定したトレンドカラーは「Rose Quartz(淡いピンク)」「Serenity(淡い水色)」でした。そしてRose Quartz」は正にMillennial pinkと言えます。

 この色が流行った背景には、2015年から2017年にかけて、フェイクニュースやBrexit、 Donald Trumpの大統領就任、排他的で自己本位な風潮やテロなど世界に不安要素が拡がったことが考えられます。Fordsのミレニアルズとユースカルチャーの記者石井りな氏は、若者達は「癒し」の色を自然と求めていたのではないかと分析しました。


優しい印象を与えながらも、ニュートラルでユニセックス、平穏や調和の感じられるこの色は、Instagramで写真映えする「いいね」のもらえる色、エンゲージメントの上がる色、としてもミレニアル世代を中心に2017年中も絶大な人気を誇りました。

彼らの消費行動がSNSに起因していることを考えれば放っておけない現象です!

少し例を挙げれば、香港でも大人気で即完売だったM.A.Cコスメティックスの旧正月限定コスメティックコレクションも桃色で統一されたコレクションでした。また2017年のパリコレクションでは、シャネル(Chanel)が発表したピンクのツイードスーツなど、ほとんどすべてのデザイナーがベイビーピンクをあしらった作品を発表しました。

 

 そして今年、パントンの発表した2018の流行色は「Ultra Violet(ウルトラバイオレット)」日本語でいう「すみれ色」のような色です。

パントンによれば、この色は宇宙や夜を彷彿させ、神秘的で未知の可能性を感じさせてくれます。そして1つのルールや常識に捕らわれずイマジネーションや個性的な発明を刺激するアーティスティックな色でもあります。

 

 この色に決定した理由には、「パントン・カラー・インスティテュート」のスタッフが北海道にある安藤忠雄氏設計の「頭大仏殿」のラベンダー畑の美しい紫色に強く感銘を受けたことも関係しているそうです。

もちろんそれだけではありません。パントンのスタッフは、世界中を旅しながら、ファッションコレクションでのランウェイ、モーターショーなどの様々な場面で、このパープルが使われていることに気付いたそうなのです。

 

さらに、「Ultra Violet」色の食材アサイーやビートルート、紫ニンジン、紫キャベツなどのフルーツや野菜も注目が高まっています。こういった珍しい色の食材を取り入れることでいつもの食卓が一層おしゃれになりそうですね。

 


さて、2017年も大人気だった中性的なMillennial pinkは引き続き人気が続きそうです。個性的で都会的な2018年のトレンドカラー「Ultra Violet」Millennial pinkとも組み合わせやすい色です。

ミレニアルの心を掴むことができるのか注目しましょう!

 

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*1980年代〜2000年代に生まれた人たちを指すミレニアル世代。

 

バレンタインは誰のもの?

日本ではバレンタインが近づくとデパ地下やあちこちに出店するポップアップショップなどで一斉にチョコレート祭りが始まります。

 


今年はゴディバが「義理チョコをやめよう」という広告を出して話題になりました。義理チョコが巻き起こす様々な狂騒に一石を投じる面白い広告でした。もちろんその裏には、本当に心からのプレゼントを贈るなら、ゴディバのチョコレートで、というマーケティングの意図があります。*1

 

 一方ここ香港では義理チョコなどには縁がありません。以前から男性が相手の女性に、花束やプレゼントを贈る日のようです。花束は事前に予約してオフィスまで届けてもらうのが習慣です。大きな花束が彼女のデスクの横に誇らしげに飾られます。

 

悲しいことに、今年は厳しい寒さのためバラの生産量が減って価格が上昇しています。価格は通常価格一本HK$20がHK$80と4倍に!ブーケになるとHK$800~1,800。South China Morning Post によれば香港人のバレンタイン・デーの出費は平均HK$1,800。中国のHK$2,140に次いでアジアでは2番目に大きな出費です。*2

 

最近ではプレゼントを交換し合うことも増えたようです。男性の方が花束だけでなく、相手の女性のバック贈ったはずのプレゼントまで全てを持って歩いているカップルを良く見かけます!

 

日本のバレンタイン・デーでもいつか、こんな光景がみれるようになるのでしょうか?オフィスに大きな花束を贈ったり、贈られたりというのは日本人にはちょっとハードルがたかそうですね。

 

皆さんはどちらのバレンタインデーのスタイルが良いと思いますか?

 

*1: ゴディバ/義理チョコをやめよううhttps://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/godiva-girichoco?utm_term=.xfKqVVEq2#.nirk33gkQ

*2: South China Morning Post http://www.scmp.com/news/hong-kong/economy/article/2133232/mainland-chinese-biggest-valentines-day-spenders-asia-pacific

 

#義理 #それとも本気? #気持ちの伝え方 #香港vs日本
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WhatsApp Businessの拡がり

Facebookが2014年に190億ドル(約2兆円)で買収したメッセージアプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」が昨年、10億件近いダウンロード数を記録しました。これはソーシャルアプリ全体の中でもダウンロードNo.1です!

香港でも人気のWhatsAppですが、このアプリはアジアでシェアの高い順に

 

マレーシア   75%
シンガポール  72%
香港      71%

 

となっています。(2016)

 

 最初に人気になった理由としてSMS(ショートメッセージサービス)が盛んだった頃、SMSは送信する度に料金が発生するのに対し、WhatsAppは年間99セントで使い放題という格安の料金内容でした。

 

 

そして2016年からはアプリ自体が無料になり、ますます人気を伸ばしました。
広告嫌いのアプリ開発者が作ったWhatsAppは、広告が一切ない、メッセージサービスに特化したシンプルなアプリであることも人気の要因です。

 

他に、WhatsAppはアドレス帳とリンクしている点も良いようです。

例えば他のメッセンジャーは、必ずアドレス帳の電話番号とリンクするWhatsAppと違って、LINEであればLINEのIDがやQRコード、Facebook Messengerであれば当然フェイスブックアカウントが必要になります。ですが一度アカウントを失くしてしまうと元の全ての友人とつながるのは困難です。

 

それに比べてWhatsAppは、アドレス帳というバックアップがあるのでWhatsAppアカウントを失くしても、アドレス帳からまた友人やお客さんとつながることも可能です。

 

シンプルで軽快さが保たれているWhatsAppは今、新興国でも人気を伸ばしています。とくに2年ほど前から、WhatsAppはダントツ一番のソーシャルネットワークとしてアフリカで人気を誇っています。

 

 さらに言えば、小さなビジネスを経営しているオーナーたちには特に人気で、インド・ブラジルでは80%のオーナー達が何らかの顧客サービスを提供するのにWhatsAppを活用しているそうです。

 

香港でも「今なら10名さま先着で特別クーポンプレゼント中!QRコードで登録して、クーポンが欲しい!とテキストしてね!早い者勝ち!」などのキャンペーンを見ることができます。

 

 

そして今年ついにWhatsAppは正式にビジネス向けの専用アプリ「WhatsApp Business」の無料提供を開始しました。イギリス、アメリカに続いてナイジェリア、ケニア、インドネシア、イタリア、メキシコの「Google Play」ストアでダウンロードできます。僅か2週間で500,000人のユーザーがこのアプリをインストールしました。機能としては:

 

  • 小規模企業が顧客に応答

  • 同メッセージングプラットフォーム上でプレゼンスを管理

  • ビジネスプロフィールを管理し、説明や店舗の住所などの有用な情報を顧客に提供

  • よくある質問に迅速に答えるクイックリプライが利用可能。

  • 顧客誘致のために挨拶のメッセージが作成できるメッセージングツールが利用可能

  • 企業は自社のプロフィールに表示可能な認証済みバッジが表示可能

  • メッセージングに関する統計データにアクセス可能

  • デスクトップアクセスも利用可能

  • メッセージの受信者側は今まで通りのWhatsAppで受信可能

があります。

 

 

 同社のブログによると、同アプリは今後数週間のうちに世界各国で提供を拡大する予定だそうで、「iOS」版のリリースも計画中だとか。

ナイジェリアのユーザーからはすでに本当に必要なものが揃って感動した、といったポジティブな感想が返ってきているようです。

 

 香港に住む私達にとってメッセンジャーアプリとして身近なWhatsAppですが、こんなふうにも活用されているんですね!

 

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https://forbesjapan.com/articles/detail/19482

http://www.demystifyasia.com/popular-messaging-apps-asia/
https://blog.whatsapp.com/10000637/Introducing-the-WhatsApp-Business-App
https://japan.cnet.com/article/35113396/

来るか?Instagramマーケティングの時代!

Facebookを使っている企業、は多いと思います。しかし実際、Instagramが人気なのは知りながら、まだビジネスでの活用の仕方は確立されていないですね。

Instagramを利用する利点について色々な方が取り上げていますが、ここでもあげてみます。

  • Instagramのポストのオーガニックリーチの総量はここ数年間の成長率は115%伸びていますが、Facebookは63%に減少している。

  • Instagramのリーチは100%になる可能性があるが、Facebookのリーチは大体6%と言われている。

  • InstagramのエンゲージメントはFacebookの58倍以上。

  • Eコマースとの親和性が高く、購買行動につながる使い方をしてるユーザーが多い。

  • マーケターの96%はフェイスブックを利用。Instagramは36%。

まだまだInstagramはビジネス活用にはニッチなプラットフォーム。

言い換えれば本格的な歳入の見込める大きなチャンスです。

利用しない手はなさそうですね。

次回のポストでは実際のInstagram運用についてご紹介しようと思います。
# # # # # #

香港の7−11。コーヒーで攻める。

日本の7-11では美味しい100円コーヒーが飲めるようになって、他のコンビニと差をつけただけでなく、コーヒー専門店からもシェアを奪ってしまいました。香港のコーヒーは一般的にとても苦いです。これまで決して飲みたいと思えるものではありませんでした。

そんな中、7-11でもっと美味しいコーヒーを提供しようという試みが始まりました。今ならカプチーノやカフェモカ、ヘーゼルナッツカフェまでもが14香港ドル。7-11のマーケターによると忙しい香港人はゆっくりと腰掛けてコーヒーを飲む時間よりも余計な飾り気のない、シンプルで、サクッと飲める、おいしいコーヒーを求めているんだとか。豆はアラビア豆100%のオリジナルブレンド、コーヒーマシンはスイス製です。

そして、長期保存用の缶ミルクを使用しているお店が多いのに対して、7-11ではフレッシュミルクを使用しているのも差別化と言えるでしょう。

 

 

さて、そのお味は、、、結構、美味しい!

 

 

 

個人的な意見ですが、買った瞬間、やはり苦〜い香りがしたので、美味しいのかなと疑っていたのですが、アラビア豆のマイルド感が増しとことで苦味が抑えられた印象です。

同僚たちにも聞いてみました。やっぱり砂糖がないと苦いなぁ、と言う者。アメリカンコーヒーが専門だけど、なんとなくおいしくなった気がする、と言っている者。

 

 

そして我らがコーヒー好きのボス。明確に美味しくなった!と言っています。ただし、以前のコーヒーがまずかったのでまだまだ改善の余地があると辛口な意見でした。

鳴り物入りで新登場の割に、そこそこの改善にしかならないのって不思議ですね。それでも16ドルから14ドルに値段が抑えられたり、苦味が抑えられたことを歓迎したいと思います。

 

 

 

大人気のお笑いコンビ「農夫FAMA」を起用したコミカルに描かれたCMや、大きなメディアになったフリーの新聞で積極的に宣伝しています。学校、オフィス、工事現場、ハイキング、様々な場所で気軽にコーヒーを楽しもう!という提案型の内容です。

日本のようにコーヒー愛好家のシェアを奪うことができるといいですね。

 

 

CM1🔗 https://youtu.be/2SOHujRd114
CM2🔗 https://youtu.be/YL36VVdzMRw

#コーヒー文化はまだ日が浅い #もっとコンビニエンスになってほしい #がんばって
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http://www.marketing-interactive.com/7-eleven-bolsters-coffee-product-to-target-untapped-segment/?utm_campaign=20180125_mktdaily&utm_medium=email&utm_source=HK&utm_content=

 

2018年フェイスブックの使い方

 フェイスブックはユーザーに対して関連性の高いコンテンツを提供することをミッションにしてきました。ところが、企業やメディアからのコンテンツがユーザーのニュースフィードを埋め尽くしているという批判を浴びるようになります。

 

 マーク・ザッカーバーグは、これを認めて「利用者同士の有意義な交流を増やすことに役立つ」ことに努めると発表しました。

 

 これを実行するために、フェイスブックはニュースフィードの企業やメディアからのコンテンツに占める比率を減らし、ニュース投稿の比率は現在の約5%から4%に減らし、さらに信頼のできるニュースを選別していくと発表しました。そして友だちや家族、ユーザーの所属しているグループや地域の情報を優先してユーザーに届けます。

 

 

 広告については現在変更点は発表されていないようです。しかし広告料を払わずに、自社ページのコンテンツを用いてユーザーにリーチすることでマーケティングを行いたい企業は、今回の方針でユーザーへのリーチが今まで以上に難しくなると予測されます。デジタルエージェンシー「360i」CEOのサラ・ホフスタッター氏は、ウォールストリート・ジャーナルのインタビューに「この変更でオーガニックな投稿が壊滅的な痛手を被ることになる」とコメントしました。

 

オーガニックな投稿が排除されるなら、有料で広告コンテンツとしての掲載にとシフトしていくしかない、という意味のようです。

 

 その他「有意義な交流」を促進するための改善策として、ポストとして投稿されたりシェアされた動画よりも、よりエンゲージメントの高い「ライブ動画」に注目していくと発表しました。



この「ライブ動画」はその場で起こっていることをリアルタイムで紹介でき、時間が経つと消えてしまう限定感や臨場感などが人気で多くの人々が活発に利用し始めています。フェイスブックとしても新しいコミュニケーション方法として早くから注力しています。

 

 

 世界中で毎日13億人が利用するフェイスブック。2016年にはアメリカの大統領選挙に関与したフェイクニュース、2017年にはヘイトスピーチ裁判にまつわる炎上など様々な問題に向き合わなければなりませんでした。

 

大きな影響力を持つからこそ、プラットフォームとして単にコミュニケーションの場を提供するだけでなく、透明性を高め、個々のユーザーに安心して利用してもらえる環境を「編集・管理」する必要性が高くなったと言えそうです。しかしこういった変化に危機感を募らせる人もいます。

 

企業は、今回の変更に伴い、どのようにユーザーにとって関連性の高い有益なコンテンツを作るのかに力を入れる一方で、有料で広告コンテンツを増やしてリーチを稼ぎに行くこともバランスよく計画して行く必要がありそうです。

 

#ネイティブであること #関連性を高めること #より良いソーシャルメディア #フェイスブックの冒険 

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参考サイト
http://jp.techcrunch.com/2018/01/22/2018-01-19-facebooks-news-feed-update-trusted-sources/

 

なぜ日本と香港のラーメンはこんなにも値段が違うのか?

今や世界中で人気になっている日本のソウルフード、“ラーメン”は、もちろん香港でも大変な人気を博しています。私もラーメン大好き人間で、日本にいるときは週に2〜3回は食べに行っています。だがここで問題が…。

香港のラーメンは高すぎます!!おかげさまでカップ麺を食べざるをえない生活になっています。今回は、この価格差はなぜ起きてしまうのか、マーケティング目線から見ていきます。

 

  • 約2倍の価格差??

 私の愛する立川の家系ラーメン家、「つばさ家」では、一杯670円ですが、同じ家系ラーメンの「松壱家」(Causeway Bay店)では78HKD、約1150円の価格となっています。約2倍の価格差です。香港は確かに物価も高いですが、東京と比べて2倍も高いということはありません。しかしその価格差には合理的な理由がありそうです。

 

  • 製品コストの問題

 供給側の問題としてまず製品コストが挙げられます。

日本でラーメン店を開くなら、様々な地域の製麺所から麺を購入し、スーパーや市場からチャーシューやスープ用の豚肉を買えます。しかし、香港をはじめとする海外ではまず、ラーメンの麺を作ってくれる製麺所を探すにも一苦労です。

あらゆるものが現地のローカルのものなので、その中で本場日本の材料を手に入れる為には、手間やコストが必然的に重くのしかかってきます。これは固定費であり、よっぽど店の規模や店舗数を増やす以外にはなかなか解決が難しいです。

 

  • ブランド、消費者の知覚と価格競争

 加えて、価格設定や日本食のイメージを利用してラーメンのイメージを作り出す価格戦略があるのではないかと言えます。香港をはじめとする外国では、日本食は当然ローカルフードよりも少しお高くつくイメージがあるでしょう。特に香港は日本食が人気で、少し高いお金を払ってでも食べに行こうという人が多いです。

 

加えて、多くのラーメン店は、CentralやTsim Sha Tsui、Causeway Bayといった繁華街に位置し、こうした場所では当然物価も高くなっています。日本食というブランド+身近にない海外料理+出店場所などの要因の組み合わせにより、消費者側のラーメンの知覚価格も上昇します。

この点を理解した上で、日本と比べより高価格に設定されているのではないでしょうか。

 

 また日本ほど競争も激しくありません。東京のラーメン店舗数は約4000店舗近くありますが、香港では500店舗ほどです。先ほど挙げた中心部の繁華街に限っては数十店舗ほどしかなく、日本に比べ熾烈な価格競争は避けられているのではないでしょうか。

 さらに、その価格設定から、他業界との競合も比較的避けられていると言えます。一般的なローカルレストラン、ファストフード店の相場は50HKD前後ですが、その価格帯を避けられたことで、顧客の奪い合いを回避でき、彼らの価格設定に左右されず営業できているとも言えますね。

 

  • まとめ

 香港をはじめとする海外のラーメン店では消費者のイメージや知覚を巧みに利用し、適切にポジショニング、ブランディングを行った結果、日本よりも高価格を設定しています。

製品コストの面で利益率は見かけの価格差ほど高いわけではないかもしれませんが、1度成功し、基準となる価格やビジネスモデルが作られ、新規参入者もこれに追随するような形になっていると言えます。

ちなみに、香港初の日本のラーメン店は、1980年代の「横綱」というラーメン店だったそうです。

最近は何かと横綱が話題になっていますが、こちらの「横綱」も一度拝見してみたいですね!