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香港人のアイデンティティ

香港人は自分たちのアイデンティティをどうとらえているのだろう。 先日、香港返還時点の香港人アーティストへのインタビューを何本か読んだのだが、彼らの多くが香港に対して現在と大きく異なる見方を持っていたことに驚いた。返還時点では、世界から興味を失われることへの恐怖と、支配から解放された自由への希望、中国に回帰したという安心感などを語るひとが多かった。これは今の世論とは少々異なっている。しかし同時に、制度の転換と変わらない日常の狭間で、自分たちは結局何者になるのかというぼんやりとした問いを抱えていることも記されていた。 香港人のアイデンティティを規定するのは、おにぎりを食べながら桜を見上げて「日本人で良かった」と安らぐように簡単なことではない。むしろ、中華圏の伝統に垢抜けた西洋文化、そして東南アジアの熱気を併せ持つ混沌そのものがアイデンティティとも言えるだろう。 そのなかでしいて言うなら、香港には固有の観光資源である街がある。海沿いの高層ビルや密集する高層住宅、看板の飛び出す色鮮やかな下町といった街並みは多様さを巻き込んで常に変化を遂げながら観光客を魅了してきた。Quarry bay周辺のマンション郡は最近日本でもSNSを通じて認知度が高まり、観光客がひっきりなしに写真を撮っている。(住宅にはかれらの生活があり、遠慮なく生活圏に踏み込む様子には疑問を覚えるが。) 香港といえば独特の街並みを連想する人がほとんどだろう。Made in HongKongのプロダクトはなくとも、街並みは人と共にある。 土地の狭さゆえにできたこの街並みは観光資源として観光客を惹き寄せる。一方皮肉なことに、その狭さからなる地価高騰は格差のもとにもなり深刻な社会問題となっている。アイデンティティがアイデンティティを潰す構造が出来上がっていると言うのは言い過ぎだろうか。 香港人のアイデンティティはどこへ向かうのだろう。 私が興味を持っているのは、混沌のなかに生きるひとのもつ声だ。結局モノのほとんどない香港を作っているのは人である。多様なものを取り込むことの上手い彼らがそれをどのように消化し、発信していくのかに注目していきたい。 ちょうど香港政府は、今後の成長に優位性のある6産業のひとつとしてカルチャー・クリエイティブを取り上げている。文化の交差点として新たに生み出される反応に、期待が高まる。 OSCAR CHAN YIK LONG: http://www.oscarchan.com/like-a-ghost–229142615932773.html #香港 #アイデンティティー #住宅 #高層マンション #カルチャー

香港は中国じゃない?

香港に来てから、私は何度もこの言葉を耳にしました。ある時は学生団体のパンフレットを片手に真剣な口調で、ある時は夕食の席での話題の一つとして。香港である、香港人である、というアイデンティティは、ここではとても重要で、それに関しては非常に気を使います。 特に、英語で話をする場合、かなり言葉を選びます。それは、英語では「中国」と「中華」を区別できないからです。日本語や中国語では、「中華文化」といえば中国、香港、台湾の、ごくまれには日本や韓国やベトナムの、共通した一つの文化を指すことができますし、「華人」といえば、中国人・香港人・台湾人、もしくは華僑を指すことができます。「中国人」といえば、(少なくとも香港では)中国に住む人だけを指します。しかし英語では、どちらもChineseなのです。そして香港の人は、Chinaという言葉に非常に敏感です。漢字やお茶や武道のような「中華文化」が好き、と言うとき、「Chinese culture」が好き、というと、相手は確実に、ちょっと微妙な顔になります。こういうときどうするかというと、私は広東語で複雑な会話はまったくできないので、I like Chinese culture, I mean, “中華文化”. と、英語と広東語のちゃんぽんをすることになります。これはけっこう格好が悪いので、広東語をもっと勉強しないとなと思います。   とはいえ、Chineseという言葉に対する認識はかなり微妙なところがあるとも感じます。私自身の感覚では、「漢字」を「Chinese character(中国の文字)」と言うのは誰も気にしないようです。そもそも広東語であろうが、日本語であろうが韓国語であろうが、「漢字」=「Chinese character」である、というのが国際的に定着した英訳だからです。それから、香港では話し言葉は広東語でも書き言葉は中国語で、「中文」という単語がそれに対して使われるというのも理由の一つでしょう。   …と、細かい区別についてわかった気でいた先日、夕食の席で「Chinese food」はやっぱりおいしいね、と話し、見事に地雷を踏みました。「もしかして、香港は中国だと思ってる? 香港は中国じゃない」と。そもそも言葉の問題ですから、受け取り方は人によってそれぞれでもあると思います。香港人の友人が、「Chinese soup」だよ。とスープを勧めてくれたこともあります。しかし、どの言葉を使うのがふさわしいのか、少し悩んでみるのが、ずっと日本で生活してきた私にとっては、グローバル感覚を理解することに近づくのかな、と思います。  

自己表出に対する感覚の差異

わたしの今のルームメイトは韓国からきた女の子だ。彼女はメイクアップに1時間近くかけ、インスタグラムの投稿は自分1人の自撮りの割合が高いという典型的韓国女子のイメージを裏切らない。 そんな彼女のインスタグラムを見て最初はたじろいだ。こんなに自分に自信があるということを見せて恥ずかしくはないのだろうか。そもそもなんのために自撮りを毎週のように載せるのだろう?いいねがほしい?綺麗だということを拡散したい?他の友達曰く「暇だと自撮りする」ひともいるらしい。暇だったのだろうか。 以前ルームメイトが他人に撮ってもらった写真を見せながら「わたし、かわいく写ってる?」と真顔で聞いてきたこともあった。(返事はもちろん一択である。)その写真はのちにインスタグラムに投稿されていた。 自分の容姿に自信を持ち、それを恥じることなくむしろ積極的にアピールしていく姿勢は、日本ではなかなか受け入れられない。自意識過剰と言われるのではないかと周囲を気にするひと、自分なんて可愛くないしとかえって容姿に否定的になるひともいる。 香港人の自分写真文化も興味深い。 私の大学の寮では自治委員が中心となってイベントを企画し寮の方針決定に携わっている。そこで驚いたのは、何かの折につけ寮のガラス窓に自治委員の拡大写真が貼られることだ。 みな自信満々にポージングしている。 仮に、毎日拡大された二重アゴの自分と対面するとしたら恥晒しすぎる。ストレスで痩せるかもしれないが。 韓国も香港も自分の顔や容姿を恥らうことなく外に見せるという点では日本と大きく異なる。しかしこの二者の持つ背景は異なっているように感じる。韓国の場合、他者の目あっての自己表出なのだ。数名の韓国の友人と話していてわかったことだが、手をかけて美しくしなければならないという強迫観念にも似た風潮があり、その抗いがたい力によっていかに自分が皆と同等かそれ以上に美しくなっているかを、他人に認めてもらわなければならない。 一方香港の場合、自己表出に他人は関係ない。どちらかというとあまり他人の目を気にしない風潮のため、拡大された自分についてどう思われるかという自意識も薄いのだろう。 自撮りにかんして言えば、この二国に限らず多くの国のひとが好んでポストしている。男性が自分の顔の自撮りをポストすることも珍しくない。むしろ日本のほうが特殊なのかもしれない。最近は自分の写真を上げるひとも増えているが、食べ物や花など他のアイテムと共に写っていることがほとんどで、顔のみの自撮りはあまり見ない。アイテムを使わなければ自分を堂々とポストできないのだとしたら、そんな日本のほうが計算高い、あるいは歪んでいるのかもしれない。

「モアナと伝説の海」ポスターのローカライゼーションに見る表現の差異

香港では映画の宣伝ポスターや電子広告があらゆるところに存在する。 同じ映画のポスターでも国によって異なるということをわたしは最近まで知らなかった。その国のマーケティング戦略にあわせて少しずつ変えているらしい。 日本の差異が指摘される時は大抵、映画の意図を大幅に歪曲しているという否定的な意見が多いようだ。 最近公開されていたディズニーの新作アニメーション「モアナと伝説の海」(原題”Moana”)もその傾向が見られる。 まず香港の宣伝ポスターは、今回のプリンセスであるモアナと旅の道連れマウイが並んで立っている凛々しい姿だ。これは香港以外でもほぼ同じである。モアナの溌剌とした力強さが伝わってくる画と言えるだろう。 香港の映画情報サイトWMOOVに映画紹介として載っている他の画面も、モアナが勇ましくオールを持つ姿などが見られる。 一方、日本版のポスターを見てみると、モアナが手でハートを作っている。マウイの姿はない(後ろの鳥がマウイの変身姿らしい)。本編の中にハートを作るシーンはそもそもない。 日本ではディズニープリンセスといえば可愛らしく優雅であるというイメージ戦略を打ち出していきたいようだ。しかしアナと雪の女王ではっきりとわかったように、近年のディズニープリンセスはもはや旧時代的な「白馬の王子様を待つ受身なお嬢様」ではいられない。それでも未だ日本でそのイメージを押し出す必要はあるのだろうか。 いかつい人間姿のマウイが消し去られてしまったのも、そのイメージを維持するためと考えられる。(刺青の印象が社会的に悪いためという説もあるが、どちらにせよ軽い扱いになったであろうことは想像に難くない。) マウイの扱いの軽さに関してはこのデザインでさらに顕著に現れている。 完全に消し去られているのだ。 ディズニーが現代の風潮を巧みに取り込んで作り上げた作品の意図が薄れてしまうという点で残念な改変だと感じた。何より、日本人の感度をもう少し信じても良いのではないだろうか. 引用 http://wmoov.com/movie/photos/32541/6 http://www.disney.co.jp/movie/moana.html #Japandisney #disney #TYA #ローカライゼーション #ディズニー #モアナと伝説の海

「鶏」にみる感覚の差異

インターンY ブログ3 香港の広告が派手だということは以前も述べた通りだが、MTRの車内広告で色味やデザインそのものとは別にインパクトの強いものを見つけた。 衛生署による香港への持ち込み禁止食物広告だ。この路線は深圳と繋がっており、特に鳥インフルエンザへの懸念から鶏肉や卵製品がフォーカスされているのだろう。 最初にこれを見たときは衝撃を受けた。香港では焼味(ロースト)に使う鶏肉や鴨肉が頭つきで丸ごと一羽店頭にぶらさがっているのが当たり前だ。頭つきの姿も見慣れて耐性はついたと思っていた。それでも羽をもいだだけで食品としてほぼ未加工の、まだ鶏肉というよりは鳥に近い姿が晒されているのを見るのは気が引ける。「こんなグロテスクなものを電車に貼って良いのだろうか」と心配になってしまった。 また、先日MTRで焼身自殺未遂事件があったが、翌日の新聞の一面にその事件に巻き込まれてひどく火傷したひとが大きく載っていた。香港人の友人いわく「過激なほうが目をひいて買ってくれるから」らしい。これが本当だとすれば被害者すら買ってもらうためのコンテンツという扱いに驚嘆してしまうが、それはともかく「これほどグロテスクなものを載せても許される社会なのか」と思ったのだった。 あるものをグロテスクと感じるかどうかは、そこにある文脈や個人の感性、あるいは感性を形作る社会によってそれぞれ異なるだろう。香港で幼少期をすごせば頭つきの鶏が皿に乗っていても違和感は持たない。それとは別に、社会からの規制も影響を与える。法や条例にかかわらず苦情によって自主規制するという流れはよくあることだ。もし日本で毛を剥がれた鶏の写真が広告に使われたら、「残酷だ」「あまりに生々しい」などのクレームがつくかもしれない。「子どもは刺身が海を泳いでいると思っている」と揶揄されるような日本社会には少々刺激的だ。 国によって感性も受容のされかたも異なるということの一例がこの鶏から垣間見えた。

香港の地下鉄、MTRマップの読み方

インターンY ブログ2 香港の地下鉄、MTRマップは移動の必需品だ。東京の乗換に比べると断然楽だが、短時間での乗換が多い。来てしばらくは緑の路線から赤の路線へ乗り換える時に、なぜ太子や油麻地でなくモンコックなのかわからなかった。それぞれの駅で乗り換えてみて初めて、同じフロアで乗り換えできるからだと気づいた。車内に貼ってあるMTR全図を見ているひとはどれほどいるのだろう。線によっては扉上方のマップが光って目的地に行けるかどうかわかるため、貼ってあるマップを見ないというひとも多いのではないかと思う。その地図を見ていると、乗換駅にだけ白丸のなかに棒が書かれていることがわかる。 直線が横並びだったり傾いていたりするが、これについて地図内に凡例は記載されていない。わたしのように乗換駅について疑問を持ったことのあるひとなら、比較的早くこの線の示す意味がわかるかもしれない。この棒は乗換時の移動について表しているだろう。モンコックのように横並びなら同じフロアで、太子の場合階段を降りる必要があり、油麻地なら反対に上るということだ。わたしはこの線の意味を理解した時深く納得したが、乗換について疑問を持っていない限り、このマークはともすると見過ごされてしまう。そもそもアプリで乗換ルートを調べていれば全く必要ないマークともいえる。さらに駅を見ていくと、別の疑問が生じる。九龍塘や中環の乗換は同じフロアではないのに、横並びの直線が描かれている。 これらの駅では階段の上り下り含め歩かなければならない。新しくできた黄緑色の南港島線にいたっては、油麻地と同じく階段を降りれば着くのに横並び線になっている。 考えた結果、ホームを一種類の路線が使用している場合には移動の上下関係なく横並びになっているという結論に至った。デザインについてわたしは専門的知識を持ち合わせていないが、抽象化の意義は普遍的に伝わりやすく、理解しやすくするためだろうと思っている。路線図は特に、見て即座に理解できる必要がある。その点このマークは少々理解に時間がかかり、良いデザインとは言えないのかもしれない。そもそもどの程度のひとに必要とされているのかもわからない。MTRの新線が次々開通・延伸し、ますます複雑な乗換が要求されるなかで、まだしばらくはふと意味に気づいたひとだけがニヤリとするのだろう。

香港と日本、広告表現の差異3

インターンY、ブログ1 香港の駅に貼られた広告をぼんやり見ていて、時々なぜだか落ち着かなくなることがある。圧倒的なテキスト量もその一因だろうが、少し考えてみると異なる理由が思い浮かんだ。 広告にストーリー性からなる奥行きはほとんどなく、CGを多用した平面的なデザインが過激な色彩やエフェクトとともに一方的に迫ってくる。特にMちゃんが既に指摘しているように、人物の写りかたは画一化されており、通行人の視線を受ける前提のポージングをしている。言うなれば舞台劇を静止画に落とし込んだようなものだ。伝えたいことを懇切丁寧に、やや大袈裟に目の前に存在する観客に対して訴えている。 香港の広告が舞台劇だとすれば、日本で見かける広告は映画だ。 日本の広告ではその商品にまつわるストーリー性や雰囲気を重視し、そこからブランドイメージを人々の間に作っていることが多い。詳細な説明はなく、受け手の存在を意識しない人物のふとした一場面を切り取った広告がしばしば見られる。わたしたちは、その場面と人物の印象、効果的なコピーライトから広告を読み取り、それぞれが物語を想像することになる。一見その解釈は受け手の自由に任されているように思われるが、もちろん緻密な計算の上に成り立っている。 分かり易い比較のために香港のエアウェーブスの広告と日本のミンティアの広告を比較してみた。 このエアウェーブスの広告はまだ香港の広告のなかでもストーリーのあるほうだろう。3月なのでおそらく高校生の受験勉強に役立つことを伝えているのだろう。分かりやすい要素が全て可視化され、叫ぶように力強く表現されている。一方日本のミンティアの広告では、出勤する若手社員が通勤する劇的要素の全くない様子が切り取られており、これから始まる仕事への緊張感や倦怠感を表している。そしてもう少し受け手が広告に寄っていくと、ミンティアはその朝の一場面にとどまらず、「全てのがんばる局面に寄り添う」というメッセージを発見できる仕組みだ。 #ミンティア #日本の広告 #劇 #映画 #ストーリーテリング #デザイン #コピーライト #アジア #表現 #グラフィック #エアウエーブス #AD #Japan #Hongkong #copy #storytelling #airwaves #Mintia #Asahi #TYA

“The pink, purple, and happiness”

TYA member interview- [ Jade ] This time we would like to introduce our colleague in Sales and marketing manager, Jade through her regular items

桜マーケティング

今年もついにやってきました。そう、桜の季節です。僕は春が大好きなので、毎年この時期が待ち遠しくて仕方ありません。ニュースが天気予報の最後に桜の開花情報を伝え始める頃になると、ついに春が来た! と心がワクワクしちゃいます。そしてそのニュースを見ながら、「そろそろお花見の予定を考えなあかん!」って思うんですよね。本当に楽しい季節です。    しかし桜のお花見はもはや日本人だけのイベントとは言えなくなりました。世界各国から桜見たさに多くの観光客がお花見をしにこぞって来日しているのはみなさんご存知の通りだと思います。訪日客数を表したグラフを見ても4月の伸び率はとても大きいことがわかります。    インターネットでひとたび「Hanami」と検索するだけで、花見ツアーの申し込みサイトや、桜の開花情報、さらにはどうやって花見をすればいいのかを写真付きで紹介しているサイトなども数多くヒットします。お花見は、日本のみならず世界中の人々にとっても関心の高いイベントのようです。    そしてそれは香港人も例外ではありません。国別訪日客ランキングで4位の香港は日本の桜にも高い関心があるようで、本屋さんで販売している日本のガイドブックには軒並み桜の写真がずらりと並んでいます。中身をパラパラと見てみると、東京や大阪などの主要都市はもちろん、鳥取や岐阜など、地方都市の桜特集も組まれていました。日本を何回も訪れるという香港人だからこそこういった地方も取り上げられているようです。    香港人の桜好きはこれだけでは終わりません。例えば日本でもおなじみのスターバックス。季節ごとに新作フレーバーが登場して日本でもよく話題になっていますよね。香港でも季節感溢れる新作フレーバーが度々登場します。そして今販売している新作フレーバーはなんと、「ストロベリーハニーブロッサムクリームフラペチーノ」(長い…!)、桜をテーマにしたフレーバーなのです。これが香港では大人気でして、僕もブームに乗っかって注文してみたら見事に売り切れと言われ、結局コーヒーを頼みました。(甘い物の気分だったのに……)    つまり、香港人は桜が好きすぎて、現地の企業もマーケティングに取り入れるほどだということです。この桜をイメージしたフレーバーは現在シンガポールとタイでしか販売されていません。日本ですらこのフレーバーはまだ販売されていないのです。(4月になれば発売されるかも?)    今年はイースター連休が3月30日から4月2日までと、例年通りなら桜の満開時期と比べると少し早いかもしれません。それでもイースター連休の日本への花見ツアーの定員は2月末時点ですでに半数以上が埋まっており、この連休を使って桜を見にいく香港からの訪日客はまだまだ増えそうです。桜の満開とイースター連休は果たしてぴったりかぶるのか?!桜予報を待つことにしましょう。   #スタバ #新作名前長すぎ #もう魔法級 #花より団子 #これ日本だけ? #そのうち#香港は花よりエッグタルトか #tya #hk#design #solution #upgrading

インスタグラム How To “Call To Action!” (CTA)

TYA香港でも、お客様のインスタグラムの写真撮影やイメージ作成をする機会が増えてきました。今日はそんなインスタグラムで、どのようなCTAの呼びかけができるかご紹介したいと思います。   ダイレクトメッセージ(DM)でエンゲージメントを上げつつ、CTAも呼びかける! 「この可愛いくまさんマグあげます!欲しい人はDM(ダイレクトメッセージ)してね!」などとと投稿写真のキャプションやデコ文字で呼びかけて、ユーザーとのDMでの交流を目指します!DMを積極的に使っているアカウントはインスタグラムのアルゴリズムによってリーチも上がります! 直接ユーザーや顧客と対話ができるのは大きな一歩です!   インスタグラム投稿の際キャプションにURLを貼ってもリンクにはならない件、注意! 知っているようでついつい忘れがち(?)なポイントです。リンクをそのままキャプションにコピーペーストしてもユーザーがこのリンク先に飛べるリンクにはならず、黒い記号のようになってしまいます。しかも、アイフォンからだと一部コピーもできないのでキャプションの中に置かれたアドレスは全くの役立たずに。  じゃあ、どうしよう? ⬇︎ プロフィールページになら1つリンクが貼れるのをフル活用しましょう! 皆さんプロフィール画面のウェブサイトの記入できる欄にはご自分のサイトアドレスを入れているかと思います。ここの部分が唯一、インスタグラムでリンクの貼れる場所になります。 「@ご自分のインスタグラムのアカウント名」を投稿のキャプションに添えれば、ユーザーに自分のプロフィールページに来てもらうリンクにすることができます。もうお分かりでしょうか?そう、そのプロフィールページからウェブサイトに来てもらいましょう!   プロフィールページのリンクを期間やキャンペーンごとに更新することも可能! 期間限定のキャンペーンサイトに誘導するためにプロフィールのアドレスはその都度更新して利用している企業もあるようです。投稿イメージからのプロフィール画面、そしてそこからのキャンペーンページや自社ウェブサイトへのCTA! まとめ 毎日3億人のアクティブユーザーがいるInstagramStoriesが2018年も引き続き重要なマーケティング方法になるでしょう。現在トップのアクティブユーザーを誇るFBで日間アクティブユーザー数は10億人。日本でみるとInstagramもFBも日間アクティブユーザー数は2000万人ほどです。香港では人口の約45%である約300万人のアクティブユーザーがいる計算です。 このアクティブユーザーにしっかりとCTAを呼びかけていきたいですね!     #インスタ活用法 #アクション #コンバージョン #あの手この手#tya

光速の香港

 香港を訪れるたびに本当に面白いなあと思うことがひとつあります。    それはなんでもとにかく「速い」ということ。香港に来たことがある人は納得する人が多いのではないでしょうか。この街はとりあえず何もかもが明らかに「速い」です。      乗り物から見ていきましょう。まずはエスカレーター。今回は特にMTRのエスカレーターに注目します。はっきり言って異次元の速さです。単純にエスカレーターという言葉を使うのが正しいのかすら怪しいです。もはやアトラクションレベル。日本と比較にならないほど速いです。隣で小さく鳴り響く「カチカチ」という機械音が速さをより一層感じさせてくれます。これでけが人やこけている人をまだ見たことがないから驚きです。    もうひとつ紹介します。それはエレベーターです。高層ビルだらけの香港には無くてはならないものですよね。一体何が速いのか。まずは階数を表す表示板から見ていきましょう。日本のエレベーターは外の動いている階に合わせて表示階が進みます。当たり前の話です。しかし当たり前じゃないのが香港のエレベーター。香港のエレベーターはまだ着いていないのにも関わらず、なぜか目的階への表示と到着音だけが異常に速いです。なぜそこを急いで知らせる必要があるのか、僕にはいまだに理解できていません。      エレベーター関連でもうひとつ。それは扉を閉めるスピードです。扉の開閉は安全のためか、さすがに日本と違いはありません。そう、速いのは「閉」ボタンを押すスピードなのです。彼らは扉が開いた瞬間に降りる人がいようがいなかろうが、「閉」ボタンを押します。それも連打。もちろん連打しても扉の閉まるスピードは変わりません。そんなことは誰もが分かっているんです。でも連打するんです。そして僕たちは扉が開いていく間に降りなければならないのです。これももはやアトラクションレベルとしか言いようがありません。僕はこっちに来てから「開」ボタンを押している人をまだ見ていません。      街を歩いていたら(歩くスピードももちろん速いのが香港人)お腹が空いてきました。どこか飲食店に入りましょう。香港は飲食店で困ることはありません。しかも美味しいお店だらけなので日本人にも安心です。しかし、だからといって心を落ち着かせてはいけません。香港は飲食店も異常なまでに「速い」のです。早速確かめていきましょう。      まずは入店。日本のようにお店の人が案内してくれることはないので、自分で座る席を確保しにいきます。ここでもたついてはいけません。入口であたふたしてしまうと、レジ近くの人たちや後から入ってく他のお客さんの波にのまれてしまいます。立ち止まることなく、お店の奥の方へ進みましょう。  席を確保したら次は注文です。お店の人は畳み掛けるように注文を取っていきます。そしてこれまた急いで厨房へ向かいます。この間およそ10秒。落ち着いて水を飲む隙すら与えてくれません。      料理もすぐに出てきます。そして恐ろしいことに料理をテーブルに置くスピードまでなぜか「速い」のです。雑にお皿を置いていくのでこぼれてしまうこともしばしば。何もそんなところまで急がなくてもいいのになあと思ってしまいます。ちなみにご飯はやっぱり美味しいです。    最後にお会計。香港のお金に慣れていない人は要注意です。ここでもたつくことは速さを限界まで追い求める香港人にとってはご法度なのです。僕自身も一度、会計であたふたしたことがありました。するとお店の人に「財布貸して!」と叫ばれ、勝手に会計を済まされてしまいました。香港のお金に慣れていない人はテーブルで用意してからレジに向かうようにしましょう。    

チャットボットの正体 2018

 ガートナーの調査によると、2018年は会話の30%が機械の手を借りて行われることになるだろうと予測しています。     チャットボットは人間同士の会話を想定したソフトウェアアプリケーションの一種で、質問に対してもすぐに速くて的確な返答ができるので、疑問を放置することなく即解決する事ができます。    不必要な対人関係や感情を必要としないので利用者はどんな質問でも気軽に、かつ単刀直入に要件を質問する事ができるため、社員の業務上の疑問や悩み解決に活用する企業も出てきています。    また今までは1人の営業に対してたくさんの顧客がいることが多いため、その全ての要求を含めたマーケティングを行うことは困難でしたが、チャットボットなら問い合わせ内容をより簡単に収集・蓄積できるようになりました。    ウィットに富んだ返事をしてくれるチャットボットは話題にもなりますし、利用者にとっても親近感や満足度が上がり、サービスの利用率の向上にも繋がるので、キャラクター性や回答のバリエーションや傾向などを重視してチャットボットを設計する企業も少なくありません。   例を見てみましょう!   まずはjetstarのジェッ太くん。たぬき姿でなんとも愛らしい雰囲気です。手荷物の重さやちょっとした疑問に対しての回答を素早く回答してくれます。 ですが、なんと香港版のサイトではジェッ太のチャットボットではなくなっています!     不評だったのかいまはJessという女性のチャットボットがサポートしてくれます。   横浜市のゴミ分別お助けチャットボットイーオちゃんは捨てたいものをメッセージするとどのように分別、破棄するか教えてくれます。いたずら心で「夢」や「希望」などを入れてみると偉人達の言葉を引用して「もう一回考えてみて」と諭してくれます。   その他、Facebook messengerにもいろいろなチャットボットがあります。親父ギャグを披露してくれるボットDad Joke Bot、瞬時にキーワードに対してのWikipediaを返してくれるAlex WikiMessenger。笑えるネタ画像を紹介してくれる

福岡と香港・観光地としての可能性

先日、旅行で福岡に行きました。人生初の福岡で、太宰府、糸島、もつ鍋、明太子、中洲の屋台、ラーメンにお寿司など(グルメが多い気がするが)とても楽しませてもらいました。そんな中気づいたことがちらほらとあったので書かせていただきます!! ・福岡に来ている観光客  福岡といえば…そうですね、韓国の目と鼻の先だといえます。東京-福岡間は約900kmですが、福岡からソウルまで約500km、プサンにいたってはたったの200kmほどです!これは福岡から大阪に行くよりも近いです。  そんなことから旅行中はたくさんの韓国人観光客を見かけました。ここまで多いのかとびっくりするほどで、実際に福岡への年間観光客数は約100万人にものぼります。   ・地理的条件から広がるつながり  そんなところで当然福岡と韓国を結ぶ航空会社も8社、1日に70〜80便もの路線が運航されています。空港から市内を結ぶ地下鉄やバスにもこれでもかと言わんばかりの韓国語の案内(もちろん中国語もありますよ)、街中でも韓国語での広告や、韓国語がしゃべられるスタッフがいたりと、韓国人はどこへ行っても、さほど困らないような感じがしました。  これは純粋におもてなしをしたくてやっているわけではなく、当然、韓国人観光客に福岡で、自分のお店で、自分が提供しているサービスで、お金を落としていってもらいたいからやっているのでしょう。もちろん、韓国の企業が福岡に投資して利益を得ようとするものも多いです。  しかし結果的には、地理的優位性を活かして、地域を活性化しようという大きな流れとしては成功しているように見えました。もちろんこれからますます発展していく余地はあると思います。   ・日本と香港はどうだろうか  さて、話を香港に移してみましょう。香港と日本は距離的にも近く直行便は3時間前後、そのこともあってか香港から日本には2017年には223万人ほどの観光客が訪れています。リピーター率も非常に高く、観光客に向けの多くのビジネス、さらには心理的な距離の近さもあって、香港に日本企業が進出して様々なビジネスを展開できる土壌が整っているとも言えるでしょう。 しかし香港にはそれ以上の魅力があります。  香港はご存知の通り、東南アジアと東アジアのちょうど真ん中、さらには中国本土への玄関口といった位置関係にあります。この地理的優位性を活かして、香港は発展してきたとも言えるでしょう。1日の定期便運行数は約1100便、利用者数も年間7千万人にのぼります。  しかし、香港の発展の理由はそれだけにとどまりません。確かに地理的条件を基盤としつつ、その強みを活かして適切な戦略と投資で、アジアの中継貿易拠点、世界随一の金融都市、国際都市として発達してきました。  香港を訪れる人の国籍も非常に多岐にわたり、その目的も、観光、ビジネス、スポーツなどなど、細かく見ていけばキリがないでしょう。     ・国際都市、香港でグローバルなビジネスチャンスをつかむ!?  今や香港は世界中から人やモノが集まる国際都市です。香港にあるモノ、サービスを見て受けて、そして彼らは彼らの国々に帰ります。   その時に日本や日本企業の製品サービスについて彼らに少しでもインパクトを与えられればどうでしょう。 インパクトを与えられたものが彼らの国々でも売っていれば、もしかしたら買ったり使ったりしてくれるかもしれません。そうでなくても認知してもらえるだけで、次に香港や日本、アジア圏に来てくれた時にはさらに彼らにブランドのイメージを据え付けられるでしょう。    香港に進出し、香港のマーケットに自社の製品サービスを売り込むことは、香港人だけでなく国際都市香港にやってくる世界中の人々に対して自社の製品サービスを認知してもらうチャンスにもなりうるのです。

日本発 “仏系” 旅かえるとは!?

+旅かえるとは??+   「これ知ってる?」ある日、香港人の友人が超人気だという日本初のゲームアプリを見せてくれました。それが今香港で流行っている「旅かえる」という日本のゲームアプリでした。  2017年11月にリリースされて以来、このゲームアプリは95%は中華圏でダウンロードされており、1%の日本や他国を圧倒しています。1月下旬から2週間にわたって中国版App Storeで人気第1位をキープし続け、香港と台湾でもトップ10入りしています。8割は女性プレイヤーで微博(weibo)などで話題になり一気に人気になりました。  中国のプレイヤーたちは、このアプリ内課金で累計約2億2000万円以上をつぎ込んでいるそうです。一方の日本では、課金は累計約1100万円にとどまっています。   +ゲームの特徴+    この「旅かえる」は日本語のみのゲームアプリで、プレイヤーは簡単な日本語の意味を予測して遊んでいる人も多いようです。これを通してなんとかして日本語を学習しようとしている友人もいます。けれど機能もシンプルで、わかり易いインターフェイスなので日本語を知らなくても十分に遊べる仕様になっています。    基本的にはお弁当や荷物を用意するのみで放置しておくゲームで、自分で「かえる」は操作しません。制作会社は「旅そのものを題材にしたゲームが少ない」事に着目して開発に踏み切ったそうで、最初の「かえる」のイメージは映画「男はつらいよ」の主人公、寅さん。かえるは旅に出たまま帰ってこなかったり、家から出なかったりします。「誰かを待つことで喜びを感じてほしい」と制作会社の担当者はコメントしています。  因みに、たまに旅先から持って帰ってくる「かえる」は旅先から写真やお土産を持ち帰ってくれます。どれも日本各地のご当地ものになっています。例えば最初に私が「かえる」からもらったお土産は「キャベツ」と「三色ういろう」で写真は名古屋城を背景にしたものでした。マニアックですよね。 +流行った背景+    日本でも増殖しているといわれている「草食系」は、中国でいうところの「仏系」になります。厳しい競争社会の中で育てられ、どうにもならない現実や苦悩を経験し、その大きなストレスの反動で、激しい現状に立ち向かうというよりは、やや諦めと受け入れの「仏系」の境地に入った人々。1990年以降に生まれた若者達10代後半から20代で、独身の多い世代中心に流行しているこの現象は、「かえる」のほのぼのガツガツ度0の世界と重なります。ありのままを受け止め、楽しみたいという心境に「旅がえる」は寄り添っているのでしょう。その他にも 和風テイストな作風で、可愛いイラストで愛着がわく。 ゆるい音楽でまったり癒される。 隙間時間を活用できて、手軽。 「かえる」を「分身」や「息子」のように感じ、擬似家族体験ができる。  などのが人気のポイントです。 +まとめ+    最近になって、制作者側としては夫を待つ妻のような視点を設定して制作した、という事実が判明し「かえる」は「息子」だと信じ込んでいた中国人プレイヤー達に衝撃を与え、ネットで話題になりました。コメントの一部を紹介すると― 「蛙はクズ男」「無責任な夫だったなんて」「写真の中の蝶々は不倫の証拠か?」「何日も帰って来ないってまさか……」「夫だったらとっくに離婚」といった厳しい批判の声が上がっています。

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