【香港図鑑70】SIMカード🐾

香港の人たちは、ほんとうによく旅をします。週末にちょっと台北へ、連休が取れたらすぐに日本やヨーロッパへ。そんな人たちにとって、SIMカードは旅の準備に欠かせないアイテムのひとつです。

空港はもちろん、街のコンビニやモバイルショップ、自動販売機でも、各国向けのSIMカードがずらりと並んでいます。種類も豊富で、パッケージのデザインもなんだか賑やかです。最近ではAir SIMやeSIMも増えてきましたが、物理SIMカードの人気はまだまだ健在です。やっぱり、「このカードをスマホに差し込めば、すぐ使える」という安心感は大きいのかもしれません。

香港ではSIMフリーのスマートフォンが一般的なので、キャリア契約に縛られない人が多いです。その分、通信方法を自分で選ぶことにも慣れていて、「出発前に買っておくか、現地で調達するか」といった判断も自然にこなしてしまいます。

SIM選びには、意外と細かいチェックポイントがあります。データ容量、使用可能日数、テザリング対応、アジア周遊プランの有無など。数日間の旅行のために、ちゃんと比較して、最適なものを選ぼうとする姿勢は、どこか香港らしい几帳面さを感じさせます。

SIMカードというと、ただの小さなチップに見えるかもしれません。でも、旅先で迷わず情報を調べたり、地図を見たり、現地の友人に連絡したりできるのは、通信環境が整っているおかげです。

「SIMフリーでよかった」と思う瞬間は、旅の途中でふいに訪れます。自由に動くための、小さな準備。それが、あのカード一枚にぎゅっと詰まっているのです。 ■香港図鑑いかがでしたか?香港でのマーケティングインサイト調査もTYAにお任せください