
■ いちごの記憶は、6年前から始まった
先日ご紹介した“ちょっとアレかもしれない”いちご、 実は前例があるんです。そう、6年前の話。
そのとき手にしたのは――「おまうあ」。 (もう一度言います、おまうあ)
…いや、目を疑いますね?(笑)
■ 当時の“あまおう事情”とは
6年前、本物のあまおうはかなりの高級品でした。
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🛒 買えるのは、高級スーパーか日系食材店のみ
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💰 価格は、現在の2.5〜3倍ほど
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💱 円安もまだここまで進んでおらず、「日本=安い国」という印象もなかった
つまり、“あまおう”を名乗るには、それなりの覚悟と背景が必要だったわけです。
だからこそ、あの「おまうあ」には、当時も軽い衝撃を受けました。 今見ると、完全に“アレ”です。はい。
■ そして驚きの出所:JA かおふく⁉️
でも、もっと驚いたのは出荷元の表記。
なんと、JAかおふく。 (※福岡県のJAかどうかは不明ですが…いや、たぶん違う😅)
このネーミング、まるで本物っぽい絶妙さ。 パッと見で「ふーん、JAなら大丈夫かも」と思わせる、 その“攻め方”に、不覚にも感心してしまいました…(笑)

■ 2024年の今、同じ店で
時は流れて6年後。 同じお店に、なんと――
📦 本物のあまおうが、ふたパック(=1箱)でHK$100。
えっ、本物が?って思いますよね。 そう、本物です。 (JA福岡、ちゃんとしたラベル付き)
■ 6年で変わったこと
振り返ってみると、いろんな要素が変わりました。
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🇯🇵 日本の物価は上がったようで、輸出品の現地価格は下がった
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💴 円安が進み、香港から見た日本の“高級”の価値が変動
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🍓 本物が手ごろに届くようになり、偽物の“アレ感”がより際立つように
そして、何より―― いちごのブランド力が、ここ香港でもしっかりと認知されてきた、という感覚があります。
■ でも、なぜか忘れられない「おまうあ」
それでも、ふとした瞬間に思い出すんです。 あの、どこか哀愁ただよう「おまうあ」のラベルを。
あれは確かに偽物だったけど、時代を映した象徴でもあった。 「高級品のコピー」や「なんちゃって産地」―― それが成り立っていた頃の、香港のローカルな果物事情。
今では笑い話。でも、あの時代を知ってる人だけが笑える話でもありますね😉
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