
年齢で区切る時代、そろそろ終わり?
🎯 日本は「ターゲティングしやすい」社会?
マーケティングの世界では、日本市場はセグメント設計がしやすいと言われることがあります。たとえば:
-
「40代男性向けのオフィスカジュアル」
-
「50代女性向けのエレガントファッション」
-
「20代前半の美容感度高め女子」👩✨
こうした年齢・性別・職業などの属性でくっきりと市場を切り分けられるのは、日本特有の傾向かもしれません。
しかし同時に、これは日本社会に根づく**「同調圧力」や「世間体意識」**ともつながっているように見えます。
🕰️ 2024年の40歳は、1950年代の40歳とは違う!
ちょっと想像してみてください:
ライフスタイルも価値観も、まるで別人。
なのに、企業のターゲティングは**「40代=大人っぽい、落ち着いた、保守的」**と決めつけていないでしょうか?
👕 パーカー禁止令、もはや都市伝説?
前回話題にした「40歳を過ぎたらパーカーを着るな」論。一部で盛り上がったものの、実際の街にはパーカー姿の40代・50代が普通にいます。それも、ただの“若作り”ではなく、自分に似合うスタイルとして自然に着こなしている人たちです。
つまり、企業が「40代以上はうちのパーカーを買わない(買うべきでない)」と考えること自体が、もはや時代遅れであり、マーケティング上の機会損失になっている可能性があります⚠️
📊 データでも実証されつつある「年齢信仰の崩壊」
あるアパレルブランドの購買データによると:
-
40〜49歳の男性ユーザーのうち、約28%が20代向けラインを購入
-
50代女性のうち、35%がSNS経由でトレンド商品を購入
🧓=渋め、👩🦳=落ち着いた色、という思い込みは、ユーザーの自由な選択にすでに追い越されているのです。
🚀 「年齢」より「価値観」ベースのマーケティングへ
これからのブランディングや商品設計では、以下のような新しい切り口がより効果的になるでしょう:
✔️ 「挑戦を続ける人向けのベーシックウェア」 ✔️ 「感性は若く、でも素材にはこだわりたい人へ」 ✔️ 「世代を超えて愛される“自分らしい服”」
つまり、年齢ではなく“生き方・美意識”に訴えるメッセージが求められるフェーズに入っているのです。
💡 まとめ:「ターゲティングの再定義」は、ブランドの再成長につながる
「誰に売るか」を考えるとき、年齢を“目安”にするのはいい。でも、“制限”にしてしまったらもったいない。
✅ 40代が似合うパーカーだってある ✅ 60代が履きたいスニーカーもある ✅ 20代が憧れる70代のアイコンもいる
“年齢”は、ただの数字。**「その人がどんな価値観で生きているか」**を見つめることが、これからのマーケティングの鍵になるのではないでしょうか?
次回は、実際のブランド事例をもとに「年齢を超えたマーケティング設計」のアイデアを掘り下げてみたいと思います📈(続) マーケの種シリーズ。こちらもいかがですか?→【マーケの種25】LUSHのSNS撤退戦略