【マーケの種121:売れるための変質④】

モノクロの渦巻き模様(トンネル効果)の前に立つ、向き合う二人の人物のシルエット。

第4回:「入口としての変質」から「深化への導線」へ

マーケティングにおいて有効なのは、まず大衆向けの“入口”を用意し、そこからコア層へ導くという二段階戦略です。ムーミン、鬼太郎、デビルマンはいずれも、そのモデルを体現しています。

ムーミンは、アニメとグッズで親しみやすさを広げ、原作小説の読者層を広げました。今では成人向けの読書会や考察本も多く出版されています。

鬼太郎は、全国放送のアニメで妖怪というテーマを一般化し、『墓場鬼太郎』や劇場版で原作の世界観を再提示しました。

デビルマンは、当初のTVアニメで子ども層に浸透し、のちに『crybaby』で原作の暗いテーマを新世代に届けました。

これらを通じて見えてくるのは、「売れるための入り口」が最終的に文化的な深化へとつながることです。 →参考記事:産経新聞「アニメ事業 世界の巨大市場奪取へ 制作と海外流通 グループ全体で相乗効果期待」

👀 初めはライトな接点であっても、そこから深く知ろうとする人が現れる。これは、マーケティングの理想的な流れの一つです。

📌 一見すると商業的な“変質”が、結果的に“深化の導線”となっているのです。

(続)

マーケの種シリーズ。こちらもいかがですか?→【マーケの種31】エージェンシー向けブリーフィング(2)