台湾発祥のタピオカティーは香港でも人気爆発中!第二次ブームと表現したほうが相応しいかもしれません。今回、そのビジネスの実態に迫ってみたいと思います。
銅鑼湾のタピオカティーショップ。
銅鑼湾だけでも、数えられるだけで11のタピオカティーショップがあり、しかも全ての店が駅周辺に位置しているばかりか、お互い隣り合わせでビジネスを競い合っています!
- 一芳:フルーツの入ったお茶が人気。
- Milksha 迷客夏:ミルクが美味しいと人気。
signature: fresh taro milk with bubbles - Jen Ju Dan 珍煮丹:ブラウンシュガーが売り。
- Tiger Sugar 老虎堂:黒糖ミルク、まろやかなクリームと大小あるタピオカ
- XingFuTang 幸福堂:黒糖ミルク、カラメライズされたミルク、クリーム
- Mr. Tea 茶先生
- Heeretea 東喜茶:ソルティチーズミルク、クリームとフルーツのスムージー
- Sharetea 歇脚亭
- TenRen’s Tea 天仁茗茶:お茶のアイスクリームが人気
- 丸•茶手作:無添加・手作りタピオカを使用。ゴマやカモミール、金木犀など色々な味が楽しめる。
- 茶湯會 TP Tea
あるタピオカティーショップの勝算
店舗の賃貸料が元々高い上に、突然大幅な値上げを突きつけられることが日常的に起こる香港。どうやって経営者はビジネスを維持していくのでしょうか?実は、10年前にタピオカティー第一ブームになった際にも見ることができた。ひとつのお店が流行ると、すぐ横並びに同業者が何軒もオープンします。そのせいで周辺一帯の賃貸料が上がり、共倒れとなってしまうのです。結局は、第一次ブームは3年ほどで終わってしまいました。
開店当初は、好奇心旺盛な香港の人々に1,000杯ほどを売り裁くのはとても簡単だそうです。けれど、それを何ヶ月も、または何年も維持するのはとても大変です。若者の間で絶大な人気のTiger Sugar Hong Kongのオーナー、James Chenは「私達には、多くのタピオカミルクティーショップの中でひときわ抜きん出るための、私達だけができる秘密があります。それは本当に丁度いい、”甘さ”を設定したことです。」と話しました。
タピオカティーの魅力はズバリ何?
ーしかし秘訣はそれだけなのでしょうか?
ということで、今大人気の「黑糖タピオカティー」ショップに行って、1杯のドリンクを手に入れるのに15-30分も並ぶ人達に聞いてみました!
行列に並ぶ人は大体二種類!
一つ目は、新しいものに挑戦したい人たち。(好奇心旺盛、流行に敏感)
最近オープンした話題のTiger Sugarに並んでいるお客さん、この日はリピーターよりも初めてこの店に来店した人が多いようでした。来店の理由として、「今とても人気だから」、「友達のオススメだから」「SNSで話題になっているから」がほとんど。好奇心が働き、飲んでみようという気持ちになって買いに来たようです。タピオカがそこまで好きでない方も多く並んでいたため、注目度の高さが感じられました。
二つ目は、リピーターの人たち。
興味深いことに、リピーターの多くは若い世代です。平均して週に1〜2回飲む方々が多く(週に3、4回も飲む大ファンもいるら強い)、大体、放課後のティータイムとして友達とタピオカティーを飲むそうです。
店の前でタピオカティーを持ちながら写真を撮ってインスタグラムでシェアをするのも一つの楽しみになっています!
・タピオカティーが好きな理由は?
「人気だから」「友達のオススメだから」
「甘くて、美味しい」「タピオカの食感が好き」
「飲みながら、食べる感覚が好き」
「色んな種類の店があるから巡るのが楽しい」
「安いから?」(一杯30HKD)
「放課後のデザートにちょうど良い」
「仕事の骨休みになるから」
など、様々な理由を挙げてくれました。
タピオカティーは他の飲み物と違って、時間をかけて楽しむことができ、また満腹感も得られるのが特徴です。
放課後の楽しみに、勉強の合間に、買い物の途中や、町歩きをしながらそのお供として、最適なドリンクなのかもしれません。
みんな、どの時間帯に飲んでる?
放課後の時間帯が人気で、終業後の夜の時間帯にも長い行列ができています。午後のアフタヌーンティーとして、タピオカティーを飲む人が比較的多いです。昼食を抜いた時に、タピオカティーを飲むと答える若者もいました。
多くの人が答えてくれたことによると「Tiger Sugar」人気の秘密は「お店のユニークさ」にあるようです。これまで、タピオカティー専門店の多くは、これまでタピオカティーはミルクティーやブラックティーをベースとするのが王道だったこともあり、黒糖を採用したことが、新しくて珍しいものと捉えられているようです。
・黒糖タピオカティーがトレンド
・見た目が芸術的(黒糖が容器の周りにかかっている)
・甘さの設定がちょうど良い?・台湾で人気だから
・SNSで話題になっている
また、Milkshaというお店では、チーズをお茶の上にトッピングするとおう斬新なアイディアがユニークです。意外にもチーズとお茶の相性が合って、多くの若者から支持されています。
まとめ
現在、タピオカティー第二次ブーム真っ只中の香港では、いくつもの同業者が隣り合わせでビジネスを展開しています。このビジネスの最前線で生き残るために、高騰する賃貸料と格闘しながら、自らのユニークさを持つことで他との差別化を図りブランドを育てていくことが求めらます。また、ソーシャルメディアの効果的な活用と、オンラインデリバリーサービスと連携するのも今後のマーケティング戦略として不可欠になっていくでしょう!
香港でのビジネス展開をお考えの皆さん、タピオカミルクティーでも飲みながら、TYAと一緒に、マーケティングの戦略や施策を考えてみませんか?
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