
【香港図鑑086】広利いちごとの出会い🍓
― 熊本からやってきた、ちょっと気になる新顔 ―
香港の果物売り場には、日本産いちごがずらりと並ぶ季節があります。 とくに冬から春にかけては、いちごの「ハイシーズン」✨ 真っ赤でつややかな粒が、まるで宝石のように並びます。
🍓 香港で人気の日本いちごたち
香港でよく見かける日本のいちごといえば──
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「あまおう」(福岡)
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「いちごさん」(佐賀)
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「恋みのり」(長崎)
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「ひのしずく」(熊本)
などが有名どころでしょうか。 最近は「よつぼし」「紅ほっぺ」「スカイベリー」など新しい品種も少しずつ浸透してきています。
いずれも見た目が大きくて香りが良く、甘みと酸味のバランスが良いものが多く、 ギフトや手土産用に人気です🎁✨
💰 日本いちご、香港でのお値段は?
価格は時期やブランドによって異なりますが、 たとえばハイシーズン(1月〜2月)には──
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青果店で2パック90香港ドル(約1,700円)前後
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スーパーやセレクトショップでは1パック60〜80香港ドル(品種・サイズによる)
といった価格帯が一般的です。 以前、「あまおうがこの値段で採算とれるの?」とつぶやいたこともあるほど、高品質なものが驚きのプライスで流通しています😳
🆕 広利いちごって、聞いたことありますか?
そして今回、街なかの青果店で見かけたのが── **「広利いちご(こうりいちご)」**という名前のいちご🍓
産地表示は「熊本県」となっていましたが、正直なところ耳慣れない名前。 検索しても「広利いちご」という品種情報はほとんど出てこず、本当に熊本で作られているのかは不明でした。
しかも価格は、1パック50香港ドル(約950円)。 他のブランドいちごよりもさらに安く、「このクオリティでこの価格?」と驚く一方で、「本当に日本産なのだろうか…」と疑念を抱かざるを得ませんでした。
💭 今回は結局、買うのをやめました。 なぜなら、日本産の果物が香港で安く出回るケースの中には、表示や流通経路に不透明さがあることもあるからです。 「熊本産」と書かれていても、裏付けがなければ信じるのは難しい。ブランドいちごの価格帯から見ても、あまりに安すぎるのはやはり不自然です。
📌 おわりに:日本の食べ物が安く入ってくる時代に気をつけたいこと
今回の「広利いちご」は、ちょっと眉唾ものの存在でした。 もちろん本当に熊本産の可能性もゼロではありませんが、情報が少なく、信ぴょう性を確認できない以上、私は手を出さないことにしました。
香港では日本産の食品が数多く流通していますが、あまりに安いものや聞き慣れないブランドを目にしたときには、少し立ち止まって考える必要があるのかもしれません。品質にこだわった本物の日本ブランドを守るためにも、消費者自身が「どこまで信じるか」を見極める目を持つことが大切なのだと思います。
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