【香港図鑑89】何て読む?──この漢字、読めたらすご

箸で持ち上げられたビャンビャン麺のクローズアップ。唐辛子やネギが絡んだ幅広の麺が美味しそうに湯気を立てている。

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■ これは……読めませんでしたね 😅

街を歩いていて、ふと見かけたあの漢字。 「ビャンビャン麺」の“ビャン”です。

正直に言います。読めませんでした。 というより、書ける気もしません(笑)

でも現代って便利なもので、 📱 Google先生に聞けば一発で判明。

とはいえ、これ、ただの難読漢字じゃないんです。


■ その画数、なんと57画‼️

はい、一文字で57画です。 日常生活で目にする漢字の中でも、最上級の難解さ

しかもこの字、 普通の漢和辞典には載っていません。 ✨ 実は、Unicodeにも長らく登録されていなかったほどのレア漢字なのです。


■ じゃあ、中国の人は書けるの?✍️

気になるのはココ。 中国の方なら、これ書けるの?

……と思ったら、 なんとWikipediaに答えがありました。

🔗 ビャンビャン麺 – Wikipedia(日本語)

そこにはこんな覚え詩(中国語)が紹介されています:

「一点儿冲上天,黄河两道湾……」 (点が天辺に飛び上がり、黄河が両端で曲がる……)

え、詩で覚えるの⁉️ もはや漢字というより、物語。


■ ビャンビャン麺って何?

この超難解な漢字、 実は麺料理の名前なんです。

📍 発祥は中国・陝西省(西安を中心とする地域) 🍜 手延べで作る幅広のモチモチ麺 🔥 上に唐辛子やネギをのせて、熱した油をジュッとかける「油溌扯麺」スタイルが基本

その幅、なんと2〜3cm、長さは1メートル級のことも!

「麺条賽腰帯(ベルトみたいな麺)」と例えられるのも納得ですね。


■ 日本でも人気上昇中!

このビャンビャン麺、 実は日本でも静かにブームになっているのをご存知ですか?

  • 🏪 セブンイレブン:「西安風うま辛香油麺 ビャンビャン麺」(2020年発売)

  • 🏠 カルディ:乾麺タイプを販売

  • 🍜 サンヨー食品:「ビャンビャン麺風 辛口麻辣湯麺」カップ麺

  • ❄️ 日清食品:冷凍タイプまで登場!

あの難しい漢字をパッケージに載せる勇気、すごい。


■ 書けないけど、食べたら忘れない🍽️

「何て読むの?」と戸惑った、あの漢字。 でもひとくち食べれば、 名前より先に、味で覚える麺かもしれません。

モチモチ&ピリ辛、 それでいてどこか懐かしい。 西安の屋台の風を感じる一杯です。 ■香港図鑑いかがでしたか?香港でのマーケティングインサイト調査もTYAにお任せください。