【マーケの種122:売れるための変質⑤】

正面を向いた白い馬の顔のクローズアップ。穏やかで力強い眼差し。

第五回:売れることは、必ずしも価値の毀損ではない

作品が売れる過程で、その本質が薄められることはあります。それは確かに批判の対象になります。しかし、その変質によって作品が生き残り、再評価され、世代を超えて愛されていくのであれば、それは単なる劣化とは言い切れないのではないでしょうか。

ムーミン、鬼太郎、デビルマンはいずれも、まずは大衆に届く形で広まり、やがて原作の価値が掘り起こされてきました。

作品のブランドは、**「親しみやすい表層」と「本質的な深層」**という二層構造を持つことで、多層的に受け継がれるようになります。

これは、単なる「売れるための変質」ではなく、**「長く愛されるための戦略的進化」**と捉えることもできます。

🌀 消費しやすい形で広まり、やがて本質にたどり着く。そんなプロセスが、作品を文化として根づかせる鍵なのかもしれません。

📌 「変わること」は、必ずしも「失うこと」ではない。むしろ、変えることで守られる価値もあるのです。

参考記事:ハーバードビジネスレビュー ”ブランド戦略は進化する: モノ、イメージ、体験から関係性の構築へ”

(完)

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