【香港図鑑42】古いビルの配電盤

香港の中心部には、50〜60年前に建てられた5階建てほどの古い建物が今も数多く残っています。時代の流れとともに、街の景観は大きく変わりつつありますが、こうした建物は依然として街の一部として機能しています。かつては住居として使われていたのかもしれませんが、現在ではエステ、ネイルサロン、マッサージ店などの小規模な個人経営の店舗がひっそりと営業を続けています。

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【香港図鑑41】ビルの中の教会

香港には、約100万人もの人が、総数500以上の教会に所属していると言われています。これは、およそ7人に1人が何らかの形で教会とつながりを持っている計算になります。この数字を聞くと、意外に思う方も多いかもしれません。特に、日本の都市部ではキリスト教徒の割合が比較的少ないため、香港のように信者の多い都市という印象はあまりないかもしれません。しかし、香港の街を歩くと、確かに至るところに教会が存在していることに気づきます。

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【香港図鑑40】🍓「あまおう」は香港で儲かっているのか?

― 甘くて、赤くて、ちょっと不思議な市場の話


🍓 街角の八百屋に、あまおうが並ぶ日

今月に入ってから、近所の八百屋の店先に「あまおう」が並ぶようになりました。以前なら、高級スーパーの特別コーナーにしか姿を見せなかった日本産いちごが、今では、ごく普通の果物として街中に“定着”しつつあるのです。

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【香港図鑑39】🎣 干物を作る

― 静かに流れる都市の“ゆるやかな秩序”


🌊 漁港ではない場所で、営まれる静かな“漁”

ここは漁港ではありません。むしろ、看板にはっきりと「釣り禁止」と書かれている場所です。それでも、夕暮れ時になると、海辺には数人の人影がぽつりぽつり。誰に急かされることもなく、そっと竿を垂らして海を見つめています。

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【香港図鑑38】🎊 大吉大利

— 新しい年に願いを込めて

「大吉大利」——。
新年を迎えると、街のあちこちで目にするこの四文字。
赤と金の紙に大きく記された文字が、風に揺れ、光に反射して輝いています。
それを見つけるたびに、私たちは何か小さな希望のようなものを感じるのかもしれません。

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【マーケの種35】価格と品揃えについて(1)— サイズの選択肢はなぜ違うのか?

日本では、商品サイズのバリエーションが豊富に揃っていることが当たり前のように感じられます。例えば、缶ビールなら350mlと500mlがあり、さらに一口で飲みきれるミニサイズも存在します。ヘアワックスも同様で、自宅でじっくり使うための大容量サイズと、外出先での持ち運びに便利な小型サイズが、コンビニやドラッグストアで容易に手に入ります。

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Seeds of Marketing 35: Price and Assortment (1) Why Are Size Options Different?

In Japan, consumers are accustomed to having a wide selection of product sizes available. For example, canned beer typically comes in both 350ml and 500ml options, and even smaller, single-sip sizes can be found. The same applies to products like hair wax—there are large containers for home use and compact versions that are easy to carry around, readily available at convenience stores and drugstores.

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【香港図鑑34】流動露天商

香港で露天商として営業するには、政府の許可(ライセンス)が必須です。ライセンスには「定位置露天商ライセンス(固定場所)」「流動露天商ライセンス(移動型)」「食品露天商ライセンス(食品販売)」があります。

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