セピア色の香港と近未来的都市の共鳴
1970年代のJALが発行した香港PRポスターは、時代の空気を切り取ったような一枚のアートです。セピア色のトーンが漂うそのデザインは、現代のきらびやかな香港とは異なり、どこか懐かしく温かな情緒を感じさせます。現代の香港ももちろん魅力的ですが、そんなポスターが描く「これぞ香港!」という風景に心を惹かれます。 Continue reading “香港図鑑(12)【古き良き香港】”
1970年代のJALが発行した香港PRポスターは、時代の空気を切り取ったような一枚のアートです。セピア色のトーンが漂うそのデザインは、現代のきらびやかな香港とは異なり、どこか懐かしく温かな情緒を感じさせます。現代の香港ももちろん魅力的ですが、そんなポスターが描く「これぞ香港!」という風景に心を惹かれます。 Continue reading “香港図鑑(12)【古き良き香港】”
香港ローカルの魅力、二階建てトラムが持つマーケティングの可能性
香港島を走る二階建てトラムは、観光客にとっても地元住民にとっても欠かせない存在です。1904年から運行を続けているこの路面電車は、香港の歴史とともに歩んできた象徴的な交通手段であり、現在でも1回の乗車がわずか数香港ドルという安価さで利用できる庶民的な足となっています。観光ガイドブックにも必ず登場するこのトラムは、単なる交通手段にとどまらず、観光資源として、そして広告媒体としても非常に優れたポテンシャルを持っています。
かつて香港島の夜景は、日本企業のネオンサインが輝く光景の象徴でもありました。15年前、ビクトリア・ハーバーを眺めると、日立、東芝、三洋、キヤノン、リコー、シチズン、セイコー、オリンパス、シャープ、YKK、ニコンといった、日本を代表する企業の名前がずらりと並び、その光景はまさに日本の経済力と存在感を示すものでした。
あけましておめでとうございます🎍✨
(このポストは別メディアにて昨年クリスマス前に投稿したものを再掲しています)
香港のクリスマスディスプレイは、日本よりもなんと3週間ほど早く始まる印象です。11月の中旬には早くもイルミネーションが輝き始め、街中がクリスマスムードに包まれます🎄✨。「クリスマスはもう終わっただろう?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、香港ではその「余韻」がしばらく続くんです。
香港の街を歩いていると、電柱や壁、郵便受けの隅など、思わぬ場所に貼られている小さなスティッカーをよく目にしませんか?カラフルなデザインや大きな文字で電話番号が記載されているこれらのシール。最初は何だろうと思うかもしれませんが、実はこれ、香港特有の24時間対応の「緊急修理サービス」の広告なんです。
香港島の西に位置するこの埠頭。かつては外国の軍用船が頻繁に停泊し、歴史の中で幾度となく国際的な動きの舞台となった場所です。そのような歴史ある埠頭に、先週久しぶりに停泊したのは、中国海軍の現代的な大型軍艦「海南」でした。 Continue reading “香港図鑑3:強襲揚陸船・海南”
香港海底隧道。香港島と九龍半島を結ぶトンネル、つまりビクトリアハーバーを横断する海底トンネルをご存じですよね。たった数分でこちらからあちらに移動できる便利なルートですが、なぜか心理的なバリアがあって、移動が億劫に感じることがよくあります。 Continue reading “香港図鑑(2)クロスハーバートンネル”
豚さん、鴨さん、イカさん。香ばしい香りをまとった彼らが、丸焼きだったり半身だったりと、透明なガラスケースの向こうにぶら下がっています。黄金色に輝く皮はパリッと、身はジューシーで、見るだけで食欲をそそる美味ローストたち。この光景は、香港の街角でよく目にする、食文化の象徴とも言える風景です。 Continue reading “香港図鑑1:燒臘”