【マーケの種32】エージェンシー向けブリーフィング(3)

✅ 優れたブリーフィングを行う企業には、いくつかの共通点があります。こうした要素が揃っていれば、エージェンシーも最高のパフォーマンスを発揮でき、戦略の精度が格段に上がります。

1️⃣ 前年度の検証

過去の施策を振り返り、現状を正しく把握することが、次の成功につながります。

  • 数値目標の達成状況

  • ユーザーイメージやインサイトの変化

  • 競合とのポジショニングの比較と市場の動向

  • 施策の学びと課題の整理

2️⃣ ブランドフレームワークの提示

ブランドの軸が明確であるほど、エージェンシーはぶれずに戦略を組み立てられます。

  • パーパス(ブランドの存在意義)

  • ターゲットユーザー像とインサイト

  • 機能的・感情的価値の定義

  • RTB(Reason to Believe)とブランドの属性

3️⃣ エージェンシーブリーフの明確化

具体的なガイドラインを共有することで、戦略の方向性が一致し、精度の高い提案が可能になります。

  • ターゲット像の明確化

  • コミュニケーションのトーン&マナー

  • キーメッセージやRTBの具体化

  • 提出物の要件(フォーマット、内容、スケジュール)

4️⃣ 予算の明示

提案の現実性を高めるために、予算の枠組みを最初に提示することが重要です。これがあるだけで、無駄な試行錯誤を減らし、実行可能なアイデアに集中できます。

💡 こうした明確なオリエンテーションがあると、エージェンシーとしても「絶対に結果を出したい!」という気持ちで仕事に臨めます。それは単なる発注・受注の関係を超えた、真のパートナーシップを生み出す力になります。

🔥 曖昧さを排除し、出発点とゴールを明確に共有すること。 これこそが、企業とエージェンシー双方が最高の成果を生むための鍵だと僕は信じています。