大都市香港。広州、マカオ、珠海をも包括した大湾区構想は7000万人の大きな市場となり、1.3兆USドルものGDPという巨大なベイエリア経済圏の構築が注目されています。
その巨大経済圏中心の香港で、意外にもデジタル化が遅れています。隣接する深圳を始め中国のデジタル化が圧倒的に、急ピッチで進んでいることに比べると、かなりの遅れをとっていると認識されています。その理由としては以下のようなことが考えられます。
1、中小企業の問題
特に中小企業の間で、デジタル化への対応が遅く、積極的な投資が為されていない。香港は面積も大きくないので、モノやサービスの流通はこれまで通りのアナログな手段で問題ないと思われている。
2、デジタル経験が蓄積されない
香港域内で独自のEコマースが思うように育っていない。中国や日本などのサイトから越境ECを利用してきたので、
域内にデジタル経験が蓄積されていない。
3、消費者もデジタル体験に慣れていない
結果として、消費者はデジタル化の利点である「いつでも、どこでも」を体現したサービスを受けることができない。オンラインとオフラインを跨ぐ顧客体験を得ることが乏しい。
4、結局、慣れているオクトパスは便利
また、電子決済に関してはオクトパス(デビッドカード)という既に、広く流通した手段があり、信頼性も利便性も高いのでわざわざ新しいシステムを築く必要が無い。
5、マーケティングへの活用が不十分
デジタルメディアへの広告支出も25%程度と考えられていて、データに基づくカスタマージャーニーをマーケティングに活用できていない。
まとめ
香港マーケットでは個々の顧客に対してシームレスな購買体験を提供するチャレンジはまだ、始まったばかりと言えそうです。TYAにいただくご相談も、まだまだ、デジタル化の分に関しては控えめなものが目立つようです。TYAでは常に4つのモジュール(クリエイティブ・ユーザーの態度変容・タッチポイント・ターゲットセグメント)でマーケティング施策に一貫性を持たせる提案をさせていただいています。お気軽にお問い合わせください。
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