ある日、香港の公共トイレで見つけた注意書きに、思わず目が止まりました。そこには、こう書かれていいます。
「便座の上に立たないでください」
「便座の上でスクワットしないでください」
……はい。わかるような、わからないような。
でも、これってつまり、便座の上に靴のまま立って用をたすこと、あるいは更にスクワットの姿勢で用を足すのはやめましょう、ということみたいです。
正直、それをどうやって体現するのか、まったく想像がつきません。
体幹がすごいのか、バランス感覚が鍛えられているのか、靴は滑ったりしないのだろうか?
実はこれは、昔はもっと横行していたのだそうです。汚いから触れたくないと言うことでの行為なのだと思いますが、その結果、便座の外が汚れてしまうことになりますよね。
確かに洋式トイレに慣れていない地域から来た方にとっては、便座に座るという行為そのものに抵抗があるのかもしれません。あるいは、衛生面の不安から、触れることができないという個人的な事情がおありかもしれません。
こう言う時、日本では「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」といった、やわらかい表現でマナーを期待するということが多いですが、やはり、海外でははっきりと物申すことが大事ですね。
だからきっと、こういう注意書きになるんでしょうね。
立って用を足さないでください。スクワット状態で用を足さないでください。
はっきり言うことで、ようやく伝わることも、世の中にはあるのだと思います。
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