【マーケの種120:売れるための変質③】

第3回:“変質”は、原作再評価のきっかけにもなる

一度大衆に向けて変質した作品が、のちに原作の持つ深みを取り戻すことがあります。これは、作品が広く認知され、ブランドとして定着した後に起こる「再評価のフェーズ」とでも呼べる動きです。

ムーミンは、アニメやグッズ展開で親しまれた後、原作小説の持つ哲学的世界観が改めて注目されるようになりました。

鬼太郎も、アニメシリーズの定着を経て、原作『墓場鬼太郎』が再評価され、「大人向け鬼太郎」として復刊されました。

デビルマンでは、2018年のNetflix『デビルマン crybaby』が、原作の暴力性・人間の業を描いた内容を忠実に映像化し、国内外で話題となりました。

つまり、まず商業的成功を収めて“場”を広げたことが、原作の価値を再評価する土台をつくったとも言えるのです。

🌱 これは「ブランドの二重構造」とも呼べる現象であり、マーケティングにおいても非常に注目すべきポイントです。

📌 変質は、原作の意義を失わせるだけでなく、それを「後から拾い上げる機会」を生むこともあるのです。

(続)

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