■「ブランディング!」「ブランディング!」「ブランディング!」
「ブランディングをどうにかしたい」と言う企業は多いですが、その具体的な方向が曖昧なまま進んでいませんか?ブランドの価値をじっくり時間をかけて伝えたいのか、それとも派手な広告で注目を集めたいのか。この2つは全く異なるアプローチです。さらに、どのプラットフォームで展開するかも重要で、これらが社内で共有されていないと、方向性がバラバラになりがちです。
■ 一貫性の欠如がもたらすリスク
「ブランディングを強化したい」といっても、具体的な目標が定まらないと、各担当者が異なる解釈を持ち込みます。結果、ロゴ刷新やSNS広告などがそれぞれ進み、全体像がちぐはぐになりやすいのです。ブランドの価値を伝えるには、メッセージの一貫性が欠かせません。一度方向性が揺らぐと、フォロワーや顧客に混乱を招き、信頼感を失う恐れがあります。
■ プラットフォームの選定と社内の統一
さらに、「どのプラットフォームで発信するか」も重要です。若年層をターゲットにするならInstagramやTikTok、既存顧客との関係を深めるならブログやメールマーケティングが有効です。こうした選定を曖昧にすると、せっかくの施策が成果を生まない原因になります。
最も重要なのは、社内で「何を目指すのか」を明確にし、全員が共有すること。ブランドの核となるメッセージや価値を整理し、それを一貫した形で発信し続けることが、ブランディング成功の鍵です。
■さて、香港では?
お客様から「ブランディングをどうにかしたい」というお話を、これまでにどのくらいいただいたでしょうか?しかし、正直申し上げて、多くの場合、マネジメントとマーケティングチームで、あるいはチームメンバー同士で、何がゴールなのかの認識が全く異なっていました。最も多いゴールのイメージは、すごくおもしろい、かっこいい、きれいな、インパクトのある、広告を作ってバズりたい、ということなのですが、これですとブランディングの課題というよりはクリエイティブをどうしたいのかということになるのではないでしょうか?ぜひ、チーム内でのPerception Gapを見つけて、埋めることから始めてはいかがでしょうか?
結論としましては、「ブランディングをどうにかしたい」という思いを、具体的な目標と行動に結びつけること。それがブランドを強くするための第一歩だということになります。