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AIがあなたの行動を評価するようになった時代。そのリスクとベネフィット。


お隣中国ではすでに生活に根付いていますが、ついに、日本でもこの形式を取り入れたサービスが始まりました。個人情報を開示して得られるサービスを利用することをどう捉えていくべきなのか、考えてみようと思います。

日本でも始まったAIスコア・レンディング「Jスコア」

 

2016年11月、みずほ銀行とソフトバンクの共同出資により「株式会社J.Score」を設立しました。株式会社J.Scoreは、2017年9月25日に個人向けの融資を行うサービスとしては日本初となる、ビッグデータとAI技術を活用した日本初のFinTechサービス「AIスコア・レンディング」を開始。


〜従来の個人向け融資との最大の違いは、ビッグデータとAI技術を駆使して個人の「信用力」とその人の将来の「可能性」を算出、スコア化し、それぞれの顧客に見合った条件で融資を行うことです。〜 ZUUOnlineインタビュー引用

このスコアは「Jスコア」と呼ばれ、最大150の質問に答えると、AIが信用力を1,000点満点で数値化してくれます。AIがすぐに融資可能額(最高1,000万円まで)と金利をはじき出すので、個人が「借りてみようかな」と検討できる仕組みになっているそうです。
ただし、スコア評価は厳しめになっており、600スコア以上獲得できなければ融資は受けられません。

従来の消費者金融と異なり、利用者の将来性も分析して融資額をはじき出すため、中には性格診断をするための質問をされることもあり得ます。

この「Jスコア」はサービス開始から利用者は想定の二倍を超え、半年で約十五万人がスコアを算出しました。

「Jスコア」の特徴は:


・すべてがスマートフォンで完結し、最短30分で融資を受けることができる
・チャット形式で気楽に答えていくだけで、結果を出せる手軽感
・通常の質問以外に、任意の質問項目が全部で百数十項目あり、答えるたびにスコアアップが図れる。
・ゲーム感覚を演出するUI/UX設計

・みずほとソフトバンクというブランドへの信頼・安心感
・動画のキャッチコピーは、「あなたの可能性をスコア化」
・ブランドアンバサダーは「スプツニ子!」氏

同社の大森隆一郎社長は「このサービスは未来に可能性を持つ若者への支援をしたかった」と語っています。当然ビジネスなので、将来にわたってLTVが期待できる若者層が主なターゲットになるでしょう。


同氏は「今後は外部企業もスコアを活用できるようプラットフォーム化し、旅行やショッピングなどで特典が得られるサービスなども考えたい」と語っています。
https://zuuonline.com/archives/183085


中国で拡大する芝麻信用

 

こうした「AIスコア」システムは中国で先行してします。シェアリングエコノミーを使用した際の信用情報に加えて、金融機関の信用情報、海外旅行のマナー違反ブラックリスト、ありとあらゆるデータベースを連結。各種信用情報の一大統合を目指しています。

違法なことをすると信用スコアが下がるので、住宅ローンの金利が上がったり、海外旅行に行けなくなったりするという仕組みなのですが、このシステムの問題は政府が管理、監視のために運用していることにあり、まるでジョージ・オーウェルのディストピアの世界です。
一方で、人々のマナーが向上し、犯罪やルール違反が減少するような社会基盤を作る、という役割を果たしてくれるかもしれません。

現時点ではこの評価システムも不完全な所があります、例えば、支付宝で日常的に決済をし、きちんと支払いを続けていれば、ポイントはスムーズに上がります。反対に買い物をあまりしない低所得者層にとってはポイントを上げる機会が少ないシステムなのです。支付宝以外での決済や一部の金融機関の信用情報資金の流れについては、完全に情報が掴めていないということが、信用獲得格差を拡大する要因になるのではないかとも懸念されています。

中国政府はこのシステムを国策として、ますます推し進めていくことを決定しているため、人々の人生を信用ポイントで評価するという風潮ははこれから益々強まっていきそうです。

つまり政府にとっては国民情報を監視するためのツールが確立されていくということになるのでしょう。


まとめ


AIに個人情報を提供することを「リスク」あるいは「ベネフィット」のどちらと見るかは、個人の考え方に依るところが大きくなります。

欧米では自ら個人情報を提供するデータのドネーター(ドネーションをする人々)も現れ始めています。世界が「デジタル」に大きくシフトしている時代。日本でも、ようやく始まった「Jスコア」を始めに、次々にこういった新しいサービスが始まるものと思われます。

ロシアのプーチン大統領は、学生向けのキャリアガイダンスフォーラムで「AIを制するもの、世界を制する」とまで話しました。AIによる個人情報の管理と、それを利用していく動きは加速していくことでしょう。

イーロン・マスク氏も「国のリーダーじゃなく、AIが戦争を起こさせる引き金になるかも」とAIの重要性をツイート。

あなたの情報を積極的に差し出して、見返りにデジタル社会における恩恵を得ると生き方を取るのか、徹底的に守ろうとする努力をしていくのかという議論は、まだしばらくの間、大きな議論の対象になりそうです。


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