【マーケの種113:飲食とは雰囲気を作ること①】

左側は赤と金を基調とした高級感あるレストランの内装、右側は鯉のぼりが飾られた親しみやすい日本料理店の外観の比較画像

🍽️**「食べる」以上の目的がある——空間が体験をつくる**

飲食店に行く理由は人それぞれですが、多くの人が「ただ空腹を満たすため」だけに訪れるわけではありません。 「誰と」「どこで」「どんな雰囲気で」食べるかが、体験の質を大きく左右します。 その意味で、**料理の味と同じくらい重要なのが「雰囲気(空気感)」**です。

🏛️雰囲気が“体験”を決める:2つの事例

🔹事例①:赤と金を基調にしたイタリアンレストラン

落ち着いた照明とクラシックなインテリアで、空間にやや緊張感がありながらも高揚感がある。 赤と金の配色は古典的なイタリアの高級感を思わせ、「特別な日」や「大切な食事会」に選ばれやすい。 客層は30代以上のカップルや、ビジネス利用が中心。

🔹事例②:鯉のぼりを掲げた日本料理店

外観や内装に「日本らしさ」を散りばめた、いわば“記号的な和風”。 鯉のぼりや木製の看板、小上がりの座席などが、“なんとなく懐かしい”“親しみやすい”印象を与える。 現地の人にとっては「ちょっと珍しい」「落ち着ける」場所として定着しており、リピーターも多い。 🔍なぜ、まったく異なる雰囲気の店が両方うまくいくのか? それは、「どんな体験を求めているか」が人によって違うからです。 前者では**“非日常感”**が満たされ、 後者では**“親しみ”や“安心感”**が得られる。 つまり、雰囲気とは「料理をどう記憶に残すか」を左右する演出装置とも言えます。
要素 事例① イタリアン (Italian) 事例② 日本料理店 (Japanese)
色彩 (Color) 赤・金 (Red/Gold) 木目・カラフル (Wood/Colorful)
印象 (Impression) 高級感・緊張感 (Luxury) 親しみ・懐かしさ (Familiarity)
価値 (Value) 非日常 (Extraordinary) 安心感 (Comfort)
参考記事:Adobe for Business「カスタマーエクスペリエンス(CX)とは?重要性や向上施策、事例など徹底解説」 🧠雰囲気づくりは、感情をデザインすること 細かいことですが、 席の配置 スタッフの声のトーン 食器の材質 …といった要素が、「この場所、なんかいいな」と思わせる理由になっていることも多いのです。 📌続きます: マーケの種シリーズ。こちらもいかがですか?→ファネル活用術 (1)〜マーケの種42