【マーケの種154:北上消費と“すれ違う”香港②】

赤い輪ゴムで固く縛られた丸まった20ユーロ紙幣
赤い輪ゴムで固く縛られた丸まった20ユーロ紙幣

「財布を閉じる観光客たち」

香港に来る観光客のスタイルが、明らかに変わってきています。数年前まで旺角や尖沙咀で見られたような“爆買い”の姿はすっかり影を潜め、代わりに目立つのはスマホを片手に街を歩く、軽やかな旅行者たち。彼らの目的は、**買うことより「どこでどう過ごすか」**にシフトしています。

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【マーケの種153:インバウンドから移住者へ?⑤】

ネオンライトの中で大量のドル札を扇状に広げて持つ裕福な高齢女性
ネオンライトの中で大量のドル札を扇状に広げて持つ裕福な高齢女性

📜 見えない“移民政策”が生む新たな階層構造。

日本政府は「移民政策を推進していない」と明言していますが、現行のビザ制度は実質的に「富裕層の移住」を認める枠を持っています。たとえば、投資・経営ビザや高度専門職ビザは、一定の資産や収入基準を満たせば比較的容易に長期滞在が可能。近年ではアジア圏の富裕層が、東京や京都、沖縄などを「第2の生活拠点」とする例も増えています。🏝️ こうした曖昧な制度設計は、短期的な経済刺激にはなる一方で、経済格差を拡大させる温床にもなりかねません。

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【マーケの種152:インバウンドから移住者へ?④】

桜を背景に日本のパスポートを持つ女性が描かれた、家族移住を勧める移民コンサルタントの広告
桜を背景に日本のパスポートを持つ女性が描かれた、家族移住を勧める移民コンサルタントの広告

✈️ 「観光から定住へ」──時代の変化が見えてきました。

日本はこの数年、観光客の爆発的増加を背景に、インバウンドを成長戦略の主軸と位置づけてきました。2023年には訪日外国人が年間2,500万人を突破し、コロナ前の水準に迫っています。しかし、最近注目されているのは「滞在」ではなく「移住」という新たな流れ。働き方の国際化やリモートワークの普及により、長期滞在者や定住を希望する外国人が確実に増加しています。🌍

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【マーケの種151:インバウンドから移住者へ?③💼】

「低コストでの日本移住 最後チャンス!?」と謳う中国語のネット広告スクリーンショット
「低コストでの日本移住 最後チャンス!?」と謳う中国語のネット広告スクリーンショット

📊 変わる企業の視線――「観光客」から「生活者」へ。

外国人移住者の増加を単なる現象ではなく、新しい市場の兆しとして読み取り始めた企業が現れています。東京・大阪など都心の金融機関や不動産会社では、これまでの観光向けセールスから一歩踏み込み、“暮らす”層へのサービス転換が進行中です。英語や中国語(繁体字・簡体字)でのカスタマーサポートを拡充し、香港・台湾・シンガポールの富裕層向けに「永住・長期滞在サポート窓口」を設ける動きも。たとえば、大手都市銀行の一部では**外国籍の住宅ローン申し込み件数が前年比35%増(2023年時点)**に。経済動向とともに、企業の構え方も確実に変わってきています。

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【マーケの種150:インバウンドから移住者へ?②🌏】

日本のパスポートを持つ笑顔の女性と「日本移民」の文字が目立つSNS広告
日本のパスポートを持つ笑顔の女性と「日本移民」の文字が目立つSNS広告

🌏 「いざとなったら日本に移民する」――。

 

そんな言葉を、近年の香港では冗談のように、けれどどこか真剣な響きとともに耳にするようになりました。かつては観光目的、あるいはアニメやJ-POPなどカルチャー的な“憧れの場所”だった日本が、今や“現実的な選択肢”として語られる時代に。経済的背景、社会情勢、そしてライフスタイルの変化が、この潮流を静かに後押ししています。📊2023年の調査(香港貿易発展局)によると、20代〜40代の香港人の約43%が「日本での長期滞在・移住に関心あり」と回答。その数字が、単なる冗談ではないことを証明しています。

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【マーケの種149:インバウンドから移住へ?🏠①】

「日本永駐(日本の永住権)」の取得を謳う海外向けの中国語ネット広告
「日本永駐(日本の永住権)」の取得を謳う海外向けの中国語ネット広告

「観光客」から「移住者」へ。

ここ数年、日本を訪れる外国人の姿がじわじわと変化しています。以前はカメラ片手に街を歩く“短期観光客”が主流でしたが、最近では「長く住みたい」「拠点を持ちたい」という人たちの動きが目立ちます。観光目的のインバウンド(訪日外国人消費)は一巡し、いまや次のステージ――**「ライフスタイルとしての日本」**が広がりつつあるのです。💬

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【マーケの種148:キレッキレか侘び寂びか⑦(最終回)】

異なる方向を見つめる、クラシカルな装いの二人の女性のモノクロ写真
異なる方向を見つめる、クラシカルな装いの二人の女性のモノクロ写真

🗓️ 7日目

🎯 「深さと広さ──どちらが優れているかではなく、“何を届けたいのか”」

ここまで6日間にわたり、K-POPとJ-POPの設計思想の違いを見てきました。結論として言えるのは、両者に優劣があるわけではなく、マーケティングで最も大事なのは 「どんな体験を届けたいのか」 を最初に定義することだ、という点です。

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【マーケの種145:キレッキレか侘び寂びか④】

暗闇で水風船が割れ、水しぶきが激しく弾ける瞬間のハイスピード写真
暗闇で水風船が割れ、水しぶきが激しく弾ける瞬間のハイスピード写真

📈 「マーケティングにおいて、欲望を直視することは強さである」

マーケティングとは単なる販売促進ではなく、人間の欲望の地図を読み解く行為です。人は何に惹かれ、何に拒否反応を示し、何を求めるのか──この「無意識の行動原理」をどこまで理解できるかで成果は変わります。

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