【マーケの種145:キレッキレか侘び寂びか④】

暗闇で水風船が割れ、水しぶきが激しく弾ける瞬間のハイスピード写真

📈 「マーケティングにおいて、欲望を直視することは強さである」

マーケティングとは単なる販売促進ではなく、人間の欲望の地図を読み解く行為です。人は何に惹かれ、何に拒否反応を示し、何を求めるのか──この「無意識の行動原理」をどこまで理解できるかで成果は変わります。

⚡ K-POPは「反応の設計図」で動く

K-POPを見ていると、その戦略性に驚かされます。

第一印象:楽曲開始数秒でフックを盛り込み視線を奪う

ダンスや振り付け:繰り返し模倣されやすい形に設計し、TikTokやリールで拡散

ファンダム構造:「推し文化」を軸に、ファンが能動的に拡散していく仕組みを提供

ここには「人間はどう反応するのか?」という反応の地図=設計図を起点に作られている痕跡が見えます。偶然ウケているのではなく、ルールが描かれているのです。

☯️ J-POPは「対話の余地」を提供する

一方でJ-POPは、必ずしも即時的な反応を狙っていません。そのかわりに──

歌詞の文脈をじっくり読み解く

音の静と動のバランスの中で余韻を味わう

リスナー各自の物語を重ねる

要するに、瞬間の衝撃ではなく「時間差で心に残る対話的体験」です。

📊 マーケティングに引き寄せると

K-POP:衝動に合わせた“低関与型”の刺激設計。マス的な拡散力が強い。

J-POP:内省や理解を求める“高関与型”の設計。コアファンへの浸透力が強い。

どちらも正解であり、どちらも異なる価値を持ちます。

🎯 欲望を直視する強さとは

マーケティングにおいて危ういのは、顧客の建前だけを信じてしまうことです。人は「◯◯が好き」と言いつつ実際には違う行動をとることが多々あります。

欲望を正面から見つめるとは、こうした「本音の行動原理」を捉えて設計を組むことです。K-POPの強さはここにあり、J-POPの価値はそこから外れたもう一つの方向性にあるのです。

(続)

■マーケの種シリーズ。こちらの記事もぜひお読みください→広告成功の鍵は「具体×抽象」のバランス①〜マーケの種53

■参考記事:キャククル「高関与商材と低関与商材の違い|比較検討で選ばれるマーケティング戦略」