【香港図鑑129:ブランディング】その看板、ちょっと変?──TSTで見た日本企業の“現地流”ブランディング術

香港・尖沙咀(TST)のビル壁面に掲げられた「贅沢な日本料理」とアピールする大喜屋と、マツモトキヨシの目立つ看板
香港・尖沙咀(TST)のビル壁面に掲げられた「贅沢な日本料理」とアピールする大喜屋と、マツモトキヨシの目立つ看板
香港の心臓部であり、常に世界中からの観光客と地元の人々でごった返す街、尖沙咀(Tsim Sha Tsui, TST)。一歩足を踏み入れれば、巨大な看板の洪水が目に飛び込んできます。ここは、まさにブランドの生存競争が繰り広げられる最前線。そんな中で、ふと見かける日系店舗の看板に、思わず「ん?」と立ち止まってしまうことがあります。
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【マーケの種128:先進と後進が共存する日本?②】

白いファーの上に並べられた、ドルチェ&ガッバーナやゲランなどの欧州高級ラグジュアリーブランドの香水瓶
白いファーの上に並べられた、ドルチェ&ガッバーナやゲランなどの欧州高級ラグジュアリーブランドの香水瓶
 

💡 「良いものを作れば売れる」の限界と、価値を高めて売る文化

日本企業は長年、**「良いものを作れば自然に売れる」**という信念のもと、製品の品質向上に膨大な時間とコストを投じてきました。確かに、精密さや耐久性では世界のトップクラス。しかし、世界市場が求めるのは“価値を最大化し高く売る”戦略です。

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【マーケの種123:安くて「本当に良いもの」は可能か?①】

白い背景にピンクの文字タイルで「CHEAP AS」と書かれた画像
白い背景にピンクの文字タイルで「CHEAP AS」と書かれた画像

コスパ時代の落とし穴――見えないコストを誰が払っているのか?


🛍️「安くて良いもの」は魔法の言葉?

誰もが一度は聞いたことのあるフレーズ――

「これ、安いのにめっちゃいいよ!」

私たちは日頃、価格と品質の「バランス」を重視して買い物をします。 でもちょっと待ってください。「安くて良いもの」って、ほんとうに可能なのでしょうか?

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【マーケの種118:売れるための変質①】

テーブルの上に置かれた開いた本。ページがめくれかけており、物語の始まりや変化を象徴している。
テーブルの上に置かれた開いた本。ページがめくれかけており、物語の始まりや変化を象徴している。

「売れる」って、どういうことだろう?

作品が広く知られ、長く愛されるようになるとき、そこには“変化”が起きています。原作にあった哲学的な深さ、社会への問題提起、登場人物の複雑な内面——そうした要素が、より「わかりやすく」「親しみやすく」変えられていく。

たとえば、ムーミン。鬼太郎。デビルマン。どれも、原作とは姿を変えながら、アニメや商品展開を通じて世代を超える存在となりました。

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【マーケの種112】10分カット VS 上海理髪店⑤

水色の背景で、緑とオレンジの恐竜の着ぐるみを着てポーズをとっている2人の子供
水色の背景で、緑とオレンジの恐竜の着ぐるみを着てポーズをとっている2人の子供

〜大切なのは「変わる覚悟」。“伝統”を未来につなぐマーケティング〜

かつて街のあちこちにあった「上海理髪店」。 その多くが姿を消した理由は、単に流行が変わったからではありません

むしろ、時代の変化にあわせた進化ができなかったことにこそ、本質的な課題があったのです😔。

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【マーケの種111】10分カット VS 上海理髪店④

ヴィンテージ風の内装が施されたモダンな理髪店で、男性客の髪を丁寧にカットする理容師たち
ヴィンテージ風の内装が施されたモダンな理髪店で、男性客の髪を丁寧にカットする理容師たち

〜“効率”だけじゃない。今、理髪に「体験」が求められている〜

「10分カット」が一般化し、 “速さとコスパ”が理髪のキーワードになった現代。

その一方で、あえて時間をかけて髪を整えるという、 **「クラシックバーバー」や「高級理髪店」**の人気がじわじわと広がりを見せています💈✨

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【マーケの種110】10分カット VS 上海理髪店③

木製のテーブルの上に置かれたアナログのストップウォッチ。時間管理と効率化を象徴している。
木製のテーブルの上に置かれたアナログのストップウォッチ。時間管理と効率化を象徴している。

〜“効率”は最大の価値? 時代が生んだ新しい理容モデル〜

時代が変われば、常識も変わる。 かつて「理髪=丁寧さ・贅沢な時間」とされていた価値観は、 今や「早い・安い・気軽」が重視されるようになりました。

その中で、QBハウスの成功はまさに時代のニーズを捉えた象徴的な事例といえるでしょう✨

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【マーケの種107:TPOとマーケティングの関係⑥】

青空と緑豊かな農作物の畑を背景に置かれた、白いロゴが入った真紅のアディダスのバッグ
青空と緑豊かな農作物の畑を背景に置かれた、白いロゴが入った真紅のアディダスのバッグ

かつては「若者向け」とされていたスポーツブランド。

でも今や、ターゲットはアクティブな大人世代へとシフト中🏃‍♂️👟

ナイキ、アディダス、ユニクロのスポーツラインなども、近年は40代以上の利用者が増加。
健康志向×日常使いというニーズに応えることで、年齢層を超えた共感を獲得しています。

(今回のマーケの種は、マーケティングのターゲット設定における価値観の重要性について解説します)

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