カルチャーギャップ=6次元モデルを通してみる“日本と香港“

世界で最も論文引用件数の多いオランダの社会心理学者
ヘールトホフステード。彼の作った国民性の指標を計る6次元モデルの分析結果から、香港と日本で特に違いが際立っている3つの指標を比べてみた。

 

(1)男性的な社会か、女性的な社会か?

 

項目はその国が男性的か女性的か?ということについて。日本社会は男性的であるという指標が95%と高い。対して香港は57%で、男性的か女性的のほぼ中間の数字となっている。
男性的な社会は競争や野心、パワーといったことに重点を置きやすい。日本がまさにこれにあたっているということが見て取れる。一方、女性的な社会では人々の関係性や人生の質ということに重点が置かれるとされるので香港はちょうどその中間的な位置にあるようである。
香港でもテストなどの競争では高いスコアを得て成功しなければいけないという価値観が浸透していて、男性的な社会としての性格も少なからずあることになる。

 

(2) 曖昧さを避けたがる社会であるかどうか?

 

文化人類学者エドワード・ホールによれば、日本も中国もハイコンテクストの文化、つまり「言わなくてもお互いになんとなくわかるよね」という文化であると分類されている。逆にドイツやアメリカは「言わなければわからない!」というローコンテクストの文化である。
でありながら、香港の曖昧さ回避率は日本の1/3。これは、能率や即効性を最も重んじるために、できれば最小限のわかりやすいルールを設定して物事が早く解決していくことを尊ぶ香港人の性格を反映しているのではないだろうか。

 


(3)自分の欲求や衝動に抑制的かどうか


この項目でもとても興味深いコントラストが見られた。日本は中間値。ものすごく開放的でもなければものすごく抑制的でもないということになる。対して香港はとても抑制的で17%という低い数字になっている。これは人生のゴールが成功という名前ではっきりと設定されていて、その成功を目指すためには抑制的であるべきだと考えているからではないかと考えられる*

ただ、香港の社会も年々変化して来ていて成功、ゴールの定義は必ずしも一定ではない。例えば不動産の驚異的な高騰も相まって昔ほど簡単に家を購入することもできなくなっている。一方でライフスタイルの選択肢の幅は大きく広がっていて必ずしも抑制的であることが美徳であるわけでもなさそうである。

これまでになんとなく感じていた文化の差異。改めて数値を通してみると今まで見えていなかった性格や差異が体系的に見えてきて面白い。

絶対的な指標ではないが、一つの客観的な分析結果として参考に知っておいて損はないだろう。海外の異文化の中で働く人間には特に有意義だとおもう。
#カルチャーギャップ #異文化マネジメント
* (反対のローコンテクストは論理的で言語自体が明快。含まれる意味が常に限定的。例:英語)

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We will focus on striking 3 indicators out of 6D of Geert Hofstede for HK and JP.
<1> Masculine or Feminine?
Japan shows its society as the almost perfectly masculine rate at 95%. On the other hand, Hong Kong is about half of 57%.
Masculine society has more competition, power over people, desire.
Feminine society has more gentle, caring, taking care of life quality and relationships with people.
Even though Hong Kong has the very competitive environment in the academic year or getting high scores at any time, Hong Kong seems to have the very balanced on masculinity and Feminity in their society.
<2> How far the society want to avoid ambiguity?
According to Cultural anthropologist Edward Twitchell Hall, Jr., both Japanese and Chinese are high context languages which have rich emotions and meaning in it.*
Thus, it is quite understandable that Japan has so many consensus and documentation avoiding misunderstandings and unwanted errors.
However, regardless of the same type of the high context language, Hong Kong does not seem to avoid the ambiguity much.
It would be reflecting strong Hong Kong’s preference of efficiency than making more processes on the confirmation.
<3> Are they inhibitory on the citizens’desire for their life?
Interestingly, Japanese society has balanced opinion on having good leisure time. Contrary, Hong Kong is very inhibitory society about having leisure time, the indicator rate at only 17%. It is because their life goal is to have the success.
However, society changes rapidly, the choices of the current lifestyle are more diverse. In Hong Kong, it seems that there is not so serious suppression.
It is very interesting to see the cultural differences through the objective analysis result to understand “different feelings” in another country.
Hopefully, it can be useful to manage your cross cultural office or to understand other culture.

#カルチャーギャップ #異文化マネジメント#Culturalgap #crossculturalmanagement
#tya #hk #illustration #advertising #marketing #creative

Reference

https://geert-hofstede.com/national-culture.html
https://www.cicombrains.com/theculturefactor/jetro201604.pdf
https://www.slideshare.net/slideshow/embed_code/key/iIiYEMkonxWEnH

TYA チャレンジの歴史 TYA History 5 ( JP/EN )

スタートからいい感じで波に乗る。
おかげさまで順調に増え続ける仕事。
でもオーバータイムやオーバーナイトでだんだん疲れがたまってきます。
みんなの不満もたまってきます。ギスギスします。
仕事はいただけているのに、こなすのが大変になってしまう。
クリエイティブ産業にはありがちだとか、日本では当たり前と言ってしまうとそれまで。
実は考えが浅かったり、力が及んでいなかったりが最大の理由。そして。

<2000年には3ヶ月の内に6人が辞めていきました。>
(コンサルができるレベル)

ブラックでした。
月日が経つ内に荒波に揉まれたり、日照りが続く事もあります。

<2001年にはITバブルが崩壊。>

<2003年にはあのSARSが香港を襲いました。>

<2007年には日本のハイテク商品が店頭に並ばなくなります。>


<2010年を過ぎると爆買い、不動産高騰、軋轢が起こり始め、>


<2015年には香港のティーン100人の中で日本文化にあこがれている人がゼロになる>

人材の流動性が高い香港にあって手探りで異文化マネジメントを行います。

コミュニケーションの形がものすごいスピードで変わっていきます。
めまぐるしい変化に対応していくのはとてもエキサイティングな体験です。時々めまいにおそわれますけれど。

新たにアジアに展開される企業さんも多くなって来ました。

一方でアジアで長くでがんばっている方々もたくさんいらっしゃいます。
みなさんにエールをお送りします。

TYAも転がり続けます。チャレンジの好きな人がいたら、ぜひ一緒にやりましょう。

これからどんどんエキサイティングになっていくので。

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We have started our business with good luck from the beginning and smoothly increasing the volume of the work.

 

However, we had to go through some difficulties such as overworks and overnights.
The staff gradually stressed out under the intensive condition and the atmosphere in the office had deteriorated.

 

Perhaps this issue would be common in the creative industry, or in Japan generally but the real problem, at the time, was that TYA Hong Kong did not have the clear mindset and method to the cross-cultural management.

< In 2000, 6people had quitted within 3months>
This experience could be useful for other companies who have the similar problem.
Sometimes we have some bad days in our long life…

<In 2001, IT bubble had bloken>


<In 2003, SARS had hit to Hong Kong>


<In 2007, No more Japanese high-tech products were popular in Hong Kong >


<After 2010, Chinese people started shopping spree,

and real estate soaring>

<After 2015, According to a survey, no one in the 100 of teenagers in HK is looking up to Japan>

We still have been learning how to organise cross-cultural management in our office with the tendency of the high liquidity of labour in HK.

Although the shape of communication has been changing in both in the daily life and in the business market dramatically and quickly, It is very exciting to work in such dynamic era.


We would like to send the yell to the both companies who expanding the business into Asia and who working in Asia from a long time ago.


TYA Hong Kong also rolls our business. Roll and Roll….

Let’s work together If anyone has a passionate motivation to work in the different culture at a dizzy speed.

We believe it would be more exciting exploring in the “every day is brand new” business world and gain new muscles and wisdom for the new needs.

 


#アジアへ #みんながんばれ #joinus #yelltoAsia
#tya #hk #design #solution #upgrading #marketing #creative #advertising

女性のキャリア

私が香港の大学に留学していた時、女の子の友達によく将来のキャリアパスについて質問されました。その子たちが大学一年生なのか二年生なのか学年は関係なしに。彼女たちの答えは、大学院に行くべきか迷っている子もいれば、「アジアの様々な国の金融機関で働きたい」などの大きな具体的な夢を持っている子もたくさんいました。大学で良いGPAを取るために一生懸命勉強したり、長期のインターンや海外でのボランティアに挑戦していたり、将来のために努力をしている子がいっぱいいました。
当時大学3年生なのにも関わらず、留学後の具体的な将来の目標がないことに私はその時とても焦りを感じました。
それと同時に香港の女性は、結婚後も仕事を辞めることはほとんどない、と言う事実を知り衝撃を受けました。
日本では、女性が大学を卒業していたとしても結婚後にキャリアをストップし、専業主婦になるのが一般的だと思ったからです。
香港政府によるHong Kong Women in Figuresによると、香港の結婚平均年齢は29歳。25-29歳のグループでの女性就労割合は83.4%。そして30-34歳のグループでは76.4%と少し減少するも、49歳まで70%台をキープしています。
対する日本人女性労働力率では、「M字カーブ」と呼ばれるグラフの形が特徴だと言われています。「M字カーブ」とは、30代の女性が結婚・出産を機に仕事を一度辞めてしまい、労働率が一時的に低下しその後再び上昇するMの形をしたグラフのことを指します。78%ある25-29歳の労働力率がその後、一気に70%69%とおよそ10%減少してしまいます。
香港に住む女性が社会で活躍できる背景としてあげられるのが、世界のトレンドに続く男子学生に引けを取らない女子学生の大学・高等教育を受ける高い割合や家庭内でのアマさんの家事・育児のお手伝いが一般的に普及している、などの理由が考えられます。また、そもそも家賃が高いため共働きでないと生活費を稼げない、と言う風潮もあると思います。
そして、香港では2004年のデータと比べ女性の管理職の割合が26%から10年で33%へと上昇しているのも女性の社会での活躍の可能性を高めていると思います。
一方、日本は女性の就業状況が香港とほぼ同じであるにも関わらず、管理職についている割合はわずか11%という統計結果が出ています。この結果は日本の社会環境が女性が働くことにが対してまだまだ適切な環境を用意できていないことを示唆しているのではないでしょうか?“女性は結婚したら養ってもらうもの“という考え方が社会全体に根付いていて、生涯に渡って働き続ける意識を持つこと、家庭でも仕事の場でもを男女が平等にいられること、そのための用意を社会がきちんと整えること、が現実になるにはまだまだ時間がかかりそうです。
女性が生涯働き続けキャリアを築く事がごく普通な香港。

ここで
出会った友達は、私の将来のキャリアパスに大きな刺激を与えてくれただけでなく、もう一度自分のキャリアについて真剣に考え直す機会を与えてくれました。
私も将来、香港で仕事を頑張る女性のように、日本のみならずアジアで活躍できる女性になりたいです。

<資料>
http://www.women.gov.hk/download/research/HK_Women2015_e.pdf
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h29/gaiyou/html/honpen/b1_s00_01.html 

香港の住宅について

香港は家賃、生活費の高い都市として世界的に有名です。

高層ビル・マンションの数でも世界1位の数を誇っています。

Business Insider UKによると、香港は世界で三番目に家賃の高い都市として紹介されています。それに比べ、東京は香港の一つ下の4位となっています。平均的な一ヶ月にかける家賃の割合は、給料の44%と約半分にもなっているようです。

香港はこのように高層マンションの建物が密集しています。

部屋が狭いにも関わらず家賃が高く、部屋の狭さが社会問題にもなっています。

香港の両親たちは、子供達が狭い空間では健康に育たないのではないかと心配している、とテレビで見たことがあります。

このように狭い部屋の空間をどれだけ上手く使うか、が香港の家では重要になってきます。

香港での一般的なアパートの一室を紹介しようと思います。

まず、香港の家には玄関がありません。ドアを開けるとまずリビングになっています。私がルームシェアをしていた時はカーテンで区切って、リビングにも1人住んでいました。

また、洗濯機がキッチンにあることにもとても驚きました。

寝室には、壁やベッドに埋め込まれた収納スペースがいっぱいあります。

そして、空間を有効に使う手段の一つとして香港の小さな部屋で最も使われているのが、二段ベッドです。二段ベッドを使うことで縦の空間をより有効に使うことが可能になります。


小さい頃、私はいつも二段ベッドに憧れていました。香港で母の友人の家に泊まった時に二段ベッドで寝たことが嬉しかったのを今でもはっきりと覚えています。しかし、今の歳になってもまだ二段ベッドで寝るのはとても疲れます。硬い垂直の木の階段を登るたびに膝を打つけ痣ができ、勢いをつけないとベッドに辿り着けない生活はとても大変です。

このように、高い家賃にも関わらず部屋も狭くて、香港の住宅は最悪とも言える環境でしょう。これは、外国人が移住を考える時や香港の若者が一人暮らしを考える時の一番の大きな問題点だと考えられます。

http://uk.businessinsider.com/the-cost-of-renting-a-home-house-property-in-the-leading-global-cities-2017-3/#13-toronto-canadas-most-populous-city-is-the-least-affordable-in-the-country-though-two-north-american-cities-fare-worse-in-terms-unaffordability-1

TYA Work: ポカリスエットTVC舞台裏!

TYAが全力でサポートしたポカリスエットTVCが6月から放映中です。ご覧になりましたか?香港大塚製薬Youtubeチャンネルでもご覧になれます。そして本編(https://youtu.be/2K0E41OYtZg)に続きましてメイキング・オブ(https://youtu.be/fBDgpoPl9oc) の映像が出来ました。ぜひお楽しみください。

主演のSadie嬢やその他のキャストにとって難題となったのはCMの舞台となったスポーツ“サップボール“をの動きをマスターすること。海の上に作られたコート内を1本のパドルの動きだけでボードの行方をコントロール。これが難しい!そしてめちゃくちゃ体力必要です。

動いているだけではゲームにならないので、更にパドルを使って今度はボールをパス、キャッチ、そしてシュート!しないといけないのです。パドルにボールが意外に収まらないんですよね。


限られた日程の中であれだけの動きがこなせるようになってくれて助かりました。数時間行われた練習の後は全員くたくた。撮影クルーも海の中で波にもまれながらのハードワークお疲れ様でした。

TVCの撮影には複数の会社から多くの人が参加します。目的は一つと言ってもそれぞれの価値観、仕事観、正義感、センスがそれぞれにあります。そこを乗り越えて作品を作る。それが重要です。今回も撮影が進んでいくにつれて素晴らしいチームワークが出来上がっていきました。感謝!

このTVCを通じてたくさんの人にブランドをより好きになってもらえることを願ってやみません。

#goodteam #hardworking #underthbluesky #done

#みんながんばれ
#sweattogether #pocarihk #likeyourbody #sweatfordream
#TYA #hk #upgrading #design #solution #marketing #creative #advertising

POCARI SWEAT Advertising Campaign – Sweat Together

TYA於1998年成立,是香港領先的一流創意代理商之一。

POCARI SWEAT Advertising Campaign – Sweat Together

TYA負責了廣告策劃到製作和核心創意開發的工作。 團隊的組合非常國際化,包括日本導演、澳洲攝影師、香港及泰國藝人、加拿大歌手及香港創意團隊。 配合一年內舉辦的多個活動,我們亦製作了多個廣告和主視覺。

ポカリスエット年間総合キャンペーン – Sweat Together

TYA は香港にて1998年に創立。数々のブランドの問題解決をお手伝いしてきたクリエイティブ・エージェンシーです。

ポカリスエット年間総合キャンペーン – Sweat Together

CM企画から制作、キービジュアルの開発まで担当しました。チームは日本人監督、オーストラリア人カメラマン、主役の香港人からタイ人のタレント、カナダ人シンガー、香港人クリエイティブチームなど国際色豊かな構成となりました。CMもキービジュアルも一年に行う複数のキャンペーンに合わせて複数を制作しました。

TYA チャレンジの歴史 TYA History 4 ( JP/EN )

TYA香港はこうして始まった part2

1998年。TYA香港がスタート。最初のオフィスはTimes Square前のビルの一室でした。

創業メンバーは

社長
日本人営業
香港人営業
日本人デザイナー
中国人デザイナー
の5人。

90年代は世界中で“MADE IN JAPAN”ブランドが大活躍していた時代。マーケティングの世界ではデジタルの風が吹き始めていました。

TYA香港は幸運にもマーケティングの先端を走るクライアントとお付き合いすることができ、いつも一つ先のソリューションに挑ませていただいていました。

クールでハイテクが売り物のAV機器の広告から、始動し始めたばかりの企業WEBサイトの構築やポータルサイト向けのコンテンツ制作。セブンイレブンを巻き込んだEコマースサイトの企画制作。

たくさんの受注に恵まれた結果、毎晩オフィスの明かりは煌々と灯り、スタッフは不眠な日々。

この頃のいつも新しいことに挑戦する環境。

野球で言えば、千本ノック。陸上で言えばインターバルトレーニングのようなチャレンジが血となり肉になったと断言します。(ちょっとブラック?)

TYA香港が大切にしているモットー「We always design solution」の基礎が出来上がっていたと言えます。

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In 1998, TYA Hong Kong had started up at the office opposite side of Times Square at Causeway Bay.
The start co-founding fellows were only 5people:

CEO
Japanese Sales accountant
Hong Konger Sales accountant
Japanese Designer
Chinese Designer

90’s had a fascinating “MADE IN JAPAN” fever and a new digital trend.
Luckily, TYA Hong Kong could take part in the top problem solving with our clients who were leading the market at the time.
TYA Hong Kong had involved from advertising high-tech AV audios to trendy contents building for the portal site and WEB designs. Also
Planning and production of E-commerce site involving Seven-Eleven were very fruitful experience.

As a result of having lots of orders, the office lights had been lighting up for a long time and the staff had unsleepable busy days.

Nevertheless, the variety of new types of works at this time was like a 1000 fungos in baseball or interval training in track-and-field sports that become our blood and flesh.

This could be also said that our motto “We always design solution” was established through the experience.

#エージェンシー #起業 #初めの一歩 #ourstory #challenginghistory #fromzero
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香港の残飯事情

香港に来てから、香港人の友人とご飯によく行くようになりました。

そこで、食事後に私が特に気になって仕方ないのが、友人を含め周りの人が何の罪悪感なしに大量の食べ物を残し捨てていることです。

日本で生まれ育った私にとって、何かまだ食べれる物・使える物をすぐに捨ててしまうことはとても

「もったいない!」

香港政府によると、香港での一年の食品廃棄量は約1,300万トン超え。人口の約13倍ある日本の食品廃棄量、1,700万トンとさほど変わりません。香港での食品廃棄物の割合はなんと全体の固形ゴミの4割ほどとなっています。

食べ物を残すことにあまり違和感を感じない彼らには、中華圏の独特な文化が理由の一つとしてあげられるそう。中華圏の人々は、お客さまを招く時に食事を多めに出す習慣があるため、食べ残しが多いようです。私も、広州にある祖父母の家に帰ると、親戚たちと多い時は朝昼晩、飲茶(yum cha)して大きな丸いテーブルいっぱいに乗せきれないほどの食べ物を並べていた記憶があります。

しかし、香港では食べ残しを包んで持って帰ること「打包」(da bao)が日本よりもずっと気軽なのは良い所です。

土地の限られた香港ではゴミ処理方法が現在政府の重要課題の一つとなっています。香港政府は食べ残しに対する市民への教育とプロモーションに力を入れているようです。 香港の人々がもっと食べ物を大事にして、香港の素敵な食文化を守っていけたら嬉しいと思います。

 

<資料>
日本は香港の約17倍の人口
香港 一年の食品廃棄量:約1,394万トン(2015)

 

全体のゴミの4割ほど
外食廃棄物:292万トン(3割ほど)
家庭ゴミ:803万トン
https://www.wastereduction.gov.hk/sites/default/files/msw2015.pdf
http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=9102#.WTjssRPyjsF
http://www.epd.gov.hk/epd/english/environmentinhk/waste/prob_solutions/food_waste_challenge.html
日本 一年の食品廃棄量:約1,713万トン(2010)

 

全体のゴミの4割ほど
事業系廃棄物:614万トン(3.5割ほど)
家庭系廃棄物:1072万トン
http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf_data/131028_sanko2-5.pdf
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/syokuhin_loss/