Snapchat 最前線!〜ティーンエージャーの心〜

今日は世界中のティーン達に人気のアプリ、Snapchatについて香港のリアルティーンエージャーに聞いた話を紹介します。

どんな大人もティーンエージャーだったわけですが、その頃の自分の考えや若者を捉えていた時代の空気は、一度その時期を過ぎてしまうとなかなか縁の遠いものになっていしまいます。

今の若者がどんなことを考えながらアプリを使っているのか、どんなコミュニケーションをしているのか。早速みてみましょう!

 

本当に親しい友人と「しか」繋がらない。だからいい。

 

Snapchatの特徴は近い友達とのコミニケーションに特化したアプリだということです。

他のプラットフォームのように知らない人やたくさんの人とつながる目的ではなく、自分の知っている1部のごく限られた人とプライベートな瞬間を密に共有するために使います。

例えばFacebookでは500人600人とつながっていてもそれはほとんど知り合いでしかありません。ですがSnapchatの友人は大体10から20人。ほとんどがとても仲の良い友人です。

逆に、あまり仲の良くない友人とはつながらないように、Snapchatのアカウントがあることは秘密にします。とりあえず、のつながりはみんなFacebookへ。

 

「like」なんて要らない。

 

FacebookやInstagramでは「like」の機能があるので、いくつ「like」がついたか、逐一気にしないといけません。

また友達のポストであれば好きではなくても「like」をしないと関係がギクシャクしたり、他の友達が「like」をしているポストを「like」しないと仲間外れになるかも、などと、なかなか面倒な問題もあります。

それに比べてSnapchatはこの機能がないのでいつでも気軽に友達のメッセージや写真を楽しむことができます。送る時でもこの写真はそのプラットフォームにふさわしいか、何を伝えたいのか、などを考えなくてもいいのです。なぜなら受け取ってくれる友達は自分の親しい友達しかいないし、伝えたいのは「瞬間」や「空間」。

その他の重たい意味なんていらないのです。

 

写真は自動的に消えて、ストレージにも残らない。

 

Snapchatのいいところは、他にもあります。それは送った写真が送信者が設定した1−10秒のうちに自動的に消えるところです。半永久的に残って自分のウォールに残るプラットフォームへの投稿の作成は気にしだしてしまうとキリがなく、意外とストレスがかかりますが、「Snapchatではそんなことを考える必要がない!」という点でもとても気軽です。

WhatsAppなどに写真を送ると、その画像は携帯本体の写真ストレージに保存されますが、Snapchatならそんなこともありません。

写真が本体ストレージに保存されないこともSnapchatの良いところです。気軽にいろいろな写真を撮って送っても、お気に入りの写真以外は携帯の写真ストレージに保存する必要がないので、気楽です。相手に変な写真を送ってしまったとしてもすぐに消えるし、相手のストレージを圧迫してしまう心配もありません。

逆に、「残したい」情報のやり取りはWhatsAppなどでするのだとか。

 

質の高いステッカーやフィルターで新しい瞬間を体験・共有。

 

写真について言えばSnapchatがたくさんの質の高いステッカーやセルフィー用のフィルターを用意しているのも良い点です。

正直なところ、FacebookやInstagramはSnapchatに比べればこの機能はあまり良くないそうです。SnapchatはARステッカーのパイオニアだけあって、他のプラットホームのコピーしたARステッカーやフィルターを圧倒する質と量を誇っているようです。こうした新しい技術で、面白いARステッカーでの疑似体験を友人とシェアしたくなるのも頷けます。

 

 

 

まとめ

 

たくさんのストレスを抱える現実世界。そこから飛び出てつながるFacebookやInstagram。しかしそこでも、プライバシーの問題や膨らみがちな自己顕示欲、フェイクニュースやネガティブトーク、他人からの承認欲求などの厄介な問題が浮上してきています。

たくさんの友人、知人や大人たちと繋がれるプラットフォームは、今や第二の現実世界かのように膨れ上がってきています。それにつれ、そこで取られるコミニケーションもだんだん表面的になってきました。

若者には、友人や仲の良い人と、もっと距離を近くしてくれる、リアルなコミニケーションツールが必要です。たくさんの人の目を気にして発言をしたり、ライクをしたり、そういったよそよそしいコミニケーションのあり方自体が若者にとっては魅力的どころか、とても疲れるものにしか感じられなくなっているのかもしれません。

 


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