Facebookが2014年に190億ドル(約2兆円)で買収したメッセージアプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」が昨年、10億件近いダウンロード数を記録しました。これはソーシャルアプリ全体の中でもダウンロードNo.1です!
香港でも人気のWhatsAppですが、このアプリはアジアでシェアの高い順に
マレーシア 75%
シンガポール 72%
香港 71%
となっています。(2016)
最初に人気になった理由としてSMS(ショートメッセージサービス)が盛んだった頃、SMSは送信する度に料金が発生するのに対し、WhatsAppは年間99セントで使い放題という格安の料金内容でした。
そして2016年からはアプリ自体が無料になり、ますます人気を伸ばしました。
広告嫌いのアプリ開発者が作ったWhatsAppは、広告が一切ない、メッセージサービスに特化したシンプルなアプリであることも人気の要因です。
他に、WhatsAppはアドレス帳とリンクしている点も良いようです。
例えば他のメッセンジャーは、必ずアドレス帳の電話番号とリンクするWhatsAppと違って、LINEであればLINEのIDがやQRコード、Facebook Messengerであれば当然フェイスブックアカウントが必要になります。ですが一度アカウントを失くしてしまうと元の全ての友人とつながるのは困難です。
それに比べてWhatsAppは、アドレス帳というバックアップがあるのでWhatsAppアカウントを失くしても、アドレス帳からまた友人やお客さんとつながることも可能です。
シンプルで軽快さが保たれているWhatsAppは今、新興国でも人気を伸ばしています。とくに2年ほど前から、WhatsAppはダントツ一番のソーシャルネットワークとしてアフリカで人気を誇っています。
さらに言えば、小さなビジネスを経営しているオーナーたちには特に人気で、インド・ブラジルでは80%のオーナー達が何らかの顧客サービスを提供するのにWhatsAppを活用しているそうです。
香港でも「今なら10名さま先着で特別クーポンプレゼント中!QRコードで登録して、クーポンが欲しい!とテキストしてね!早い者勝ち!」などのキャンペーンを見ることができます。
そして今年ついにWhatsAppは正式にビジネス向けの専用アプリ「WhatsApp Business」の無料提供を開始しました。イギリス、アメリカに続いてナイジェリア、ケニア、インドネシア、イタリア、メキシコの「Google Play」ストアでダウンロードできます。僅か2週間で500,000人のユーザーがこのアプリをインストールしました。機能としては:
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小規模企業が顧客に応答
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同メッセージングプラットフォーム上でプレゼンスを管理
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ビジネスプロフィールを管理し、説明や店舗の住所などの有用な情報を顧客に提供
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よくある質問に迅速に答えるクイックリプライが利用可能。
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顧客誘致のために挨拶のメッセージが作成できるメッセージングツールが利用可能
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企業は自社のプロフィールに表示可能な認証済みバッジが表示可能
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メッセージングに関する統計データにアクセス可能
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デスクトップアクセスも利用可能
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メッセージの受信者側は今まで通りのWhatsAppで受信可能
があります。
同社のブログによると、同アプリは今後数週間のうちに世界各国で提供を拡大する予定だそうで、「iOS」版のリリースも計画中だとか。
ナイジェリアのユーザーからはすでに本当に必要なものが揃って感動した、といったポジティブな感想が返ってきているようです。
香港に住む私達にとってメッセンジャーアプリとして身近なWhatsAppですが、こんなふうにも活用されているんですね!
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