香港島で街歩きをしていると、ふと目に入るのが─
建物の隙間や小道の奥に現れる「階段」たち。
それは、地形と歴史がつくり上げた、街のもうひとつの表情です👣
そんな香港の階段についてご紹介します。
⛰️ 坂の街・香港島:地形が生んだ階段文化
📍香港島の約70%は丘陵地
📍一部の道路は勾配30%以上の急坂も
(例えば上環(Sheung Wan)や西営盤(Sai Ying Pun)のあたりです)
こうした地形に合わせて、街のあちこちに階段が造られてきました。
ビルとビルのすき間、マーケットの裏手、あるいは崖沿いの住宅街──
目的地ではなく、「通り道」にあるのが階段の魅力です。
🌒 昼と夜で異なる顔を持つ、香港の階段の魅力
昼間は抜け道のような存在でも、
夜になると、一つか二つの街灯に照らされるだけの静かな空間に。
古い石畳の階段では、角がすり減り、何十年分もの足音が刻まれているようにすら見えます。
一方で、新しいコンクリート製の階段は、まるで街の再生を静かに語っているかのよう。
🗺️ どこへ続くか分からない魅力
行き先の分からない階段を、
ふと気まぐれに登ってみると──
👣 見晴らしの良い小さな公園
👣 古びた住宅の並ぶ裏路地
👣 誰もいない神社のような静かな場所
そんな「思いがけない風景」に出会えることがあります。
👉おすすめの階段散策エリア 香港島で特に階段の雰囲気が良いのは、上環(Sheung Wan)のキャットストリート付近や、西営盤(Sai Ying Pun)の正街(Centre Street)周辺です。特に西営盤は「超急勾配」として有名で、香港映画のロケ地のような階段の景色が広がっています。もし香港で街歩きをするなら、エスカレーターを使わずにあえて階段を選んでみると、ローカルな生活の匂いを感じられるでしょう。
(関連記事)香港政府観光局:オールタウン・セントラル
📸 街の喧騒から離れる、静かな数分間
賑やかな大通りやショッピングストリートとはまったく異なる、
時間がゆっくり流れるような空気が、そこにはあります。
香港を歩くとき、ぜひ足元に目を向けてみてください。
何気ない階段が、あなたを知らない香港へと導いてくれるかもしれません。
■香港図鑑いかがでしたか?香港でのマーケティングインサイト調査もTYAにお任せください。(前回記事【香港図鑑97:謎の冷房コントローラー】もいかがですか?)



