【香港図鑑152:携帯周りアクセサリー】

香港のスマホアクセサリーショップで無造作に吊るされて販売されている、カラフルな充電ケーブル

香港の「いい感じのごちゃつき」が詰まった空間

香港の街を歩いていると、スマホやPC関連のアクセサリーを扱う小さな店があちこちに目に入ります。一見すると、ケースやケーブル、イヤフォン、ガジェット類が雑然と並び、整然とは程遠い印象を受けます。

でも、じっくり眺めてみるとその「ごちゃつき」に妙な魅力があることに気づきます。カラフルなパッケージが無秩序に積み上げられている光景は、香港ならではの混沌としたエネルギーそのもの。写真に収めれば、案外フォトジェニックな場面になるのが面白いところです。

例えば、パステルカラーのスマホケースが無造作に積まれた棚の横で、目を引くLEDライト付きケーブルが吊るされている。さらに、その隣には、どこか怪しげなイヤフォンやUSBメモリが雑然と並んでいる。きらびやかなネオンで飾られた香港の街並みと同じように、この「いい感じのごちゃつき」には独特の魅力があり、見ているだけで飽きません。


店員の“ツンデレ”に香港を感じる

こうした店の店員は、例外なくツンツンした態度をとるのも特徴です。話しかけても、え?何?」というような最小限の反応にとどまり、愛想よく対応してくれることはまずありません。しかし、その無愛想さも含めて「これが香港だな」と妙に納得してしまうところがあります。

たとえば、スマホにプロテクターを貼ってもらうとき。店員はこちらが何も言わなくても、驚くほど手際よく作業を進めます。貼る位置の微調整や気泡の除去も完璧で、その技術には思わず感心してしまいます。でも、作業が終わった瞬間、そっけなく「はい、終わりました」の一言だけ。「愛想はないけど腕は確か」という香港の職人気質象徴しているようです。


「ちょっと怪しい」アクセサリーも魅力のひとつ?

香港のアクセサリーショップでは、正規品から並行輸入品、さらにはどこか怪しげなノーブランド品まで、幅広い商品が取り揃えられています。特に、USBケーブルやイヤフォン、USBメモリといった小物類には「これ、本当に大丈夫かな?」と思わせるようなものが少なくありません。

でも、それもこの空間の面白さのひとつ。安いからとりあえず試してみよう」という気分にさせられる不思議な魅力があります。例えば、数十香港ドル(数百円程度)で買ったUSBケーブルが意外と長持ちしてくれることもあれば、逆にすぐに断線してしまうことも。そうした“当たり外れ”を楽しむのも、香港アクセサリーショップならではの体験です。


値段は少し高めだけど、便利さには代えられない

これらの店の商品は、路面店や露店で売られているものに比べると、少し値段が高めに感じるかもしれません。でもその理由は明確です。購入後すぐにスマホのプロテクターを貼ってくれたり、店の一角で充電ケーブルやイヤフォンをその場で試せたりと、買って終わり」ではなく実用面までサポートしてくれる利便性があるからです。

例えば、観光客が新しく買ったスマホにプロテクターを貼らせるために訪れたり、突然壊れたケーブルを急いで補充したりと、こうした店は「困ったときの駆け込み寺」として機能しています。実際、香港の生活圏ではこれらのお店が至る所にあるため、ちょっとしたトラブル対応には非常に重宝します


香港アクセサリー市場の「カオス」が生む魅力

香港のアクセサリーショップは、効率や整然さを重視する日本の店舗とは一線を画する存在です。その雑然とした雰囲気や無愛想な店員、ちょっと怪しい商品ラインナップが、逆に香港の「カオス」と「活気」を象徴しています。特に観光客にとっては、これらの店を訪れることで、香港らしい空気感を存分に味わうことができます。

また、近年の香港では、スマホアクセサリー市場が急成長しており2022年だけでもアジア全体のスマホ関連アクセサリー市場の約20%を占めたというデータもあります。この背景には、香港がアジアの物流拠点としての役割を果たしていることに加え、スマホ普及率が非常に高いことが影響しています。香港の街を歩けば、老若男女問わずスマホを使いこなしている姿が見られ、こうしたアクセサリーショップが発展するのも納得です。


まとめ:雑然さの中にある香港の魅力

香港の携帯アクセサリーショップは、カラフルで雑然とした魅力的な空間であり、観光客や地元住民にとって欠かせない存在です。無愛想な店員も、少し高めの価格設定も、そしてちょっと怪しい商品ラインナップも含めて、この場所は香港らしさを存分に感じられるスポットと言えます。

「いい感じのごちゃつき」が詰まったアクセサリーショップは、単なる買い物の場を超え、香港のエネルギッシュな文化を垣間見ることができる特別な空間次に香港を訪れる際には、ぜひその「ちぐはぐだけど魅力的」な雰囲気を体験してみてください!

■参考記事:Hong Kong Tourism Board 「鴨寮街(Apliu Street)」
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■シリーズこちらの記事「ボタンは何故かけ違う?②マーケの種62」もぜひお読みください。

 

 

円形のラックにずらりと並ぶ、香港のローカルなスマホ関連アクセサリー