【香港図鑑141:船着場魚影🐟】

エメラルドグリーンの海面を泳ぐ小魚の群れ。香港の小さな船着場にて
エメラルドグリーンの海面を泳ぐ小魚の群れ。香港の小さな船着場にて

小さなフェリーボートの桟橋は、やはり船着場の古びた階段をゆっくりと降り、手すり越しに覗く海面。そこにはエメラルドグリーンがかった海水が、光と風に合わせて穏やかにきらめいている。「たぷたぷ」と小さな波が階段を撫で、その音がまるで誰かの吐息のように響く。遠くの喧騒を吸い込むようにして、ここには海と光と、ゆっくりとした鼓動だけが残る。人の営みのすぐ足もとで、こんなにも静かな自然のリズムが動いていることに気づく瞬間だ。

(more…)

【香港図鑑140:小食亭(再)】

カレーフィッシュボールや揚げ物など、魅惑の「ダーティフード」が並ぶ香港の小食亭(屋台)
カレーフィッシュボールや揚げ物など、魅惑の「ダーティフード」が並ぶ香港の小食亭(屋台)

ダーティフードという誘惑🍢

1️⃣ うちにいたスタッフが昔、香港の屋台フードを「ダーティフード(Dirty Food)」と呼んでいて、思わず笑ってしまいました😆。「汚い」という意味ではありません。衛生面の話ではなく、もっと親しみのある“罪深いおいしさ”というニュアンス。油っぽくてスパイシーで、ついつい食べすぎてしまうあの感じ。

(more…)

【香港図鑑139:水ボトル🚰】

高級ブランド店のショーウィンドウの前にずらりと並べられた、配達用の青い大型水ボトルと行き交う人々
高級ブランド店のショーウィンドウの前にずらりと並べられた、配達用の青い大型水ボトルと行き交う人々

香港のオフィスに欠かせないもの、それは給水器(ウォーターサーバー)。カフェのように自由な水文化を感じる街ですが、実はオフィスにもその流れがあります。スタッフや来客がいつでも冷たい水を飲めるよう、定期的に大型の水ボトルを注文するのが一般的です。水がなくなると新しいボトルが配達され、使い終わった空のボトルは回収される。そうして街のあちこちで、静かに「水の循環システム」が動いています💧。

(more…)

【香港図鑑138:持ち込み禁止】🚫🥤🍟

飲食店の窓ガラスに貼られた「NO OUTSIDE FOOD & DRINKS ALLOWED(飲食物の持ち込み禁止)」を伝える英語の注意書きサイン
飲食店の窓ガラスに貼られた「NO OUTSIDE FOOD & DRINKS ALLOWED(飲食物の持ち込み禁止)」を伝える英語の注意書きサイン
香港の飲食店でときどき見かける光景。 それは、外で買った飲み物や軽食をそのまま店内に持ち込む人たちです。ペットボトルのお茶やコンビニのコーヒー、時にはハンバーガーセットまで。

「ここでも何か頼んでるんだから、いいでしょ?」——きっとそんな感覚なのかもしれません。けれど、やっぱりマナーとしてどうなのかな?と首を傾げてしまいます。

(more…)

【香港図鑑136:バナナ】🍌

香港の市場で吊るして販売されている、シュガースポットが出た熟したバナナ
香港の市場で吊るして販売されている、シュガースポットが出た熟したバナナ

なぜ香港の果物屋さんはバナナを吊るすのか?

香港の街角や市場を歩いていると、必ずといっていいほど目に入るのが、吊るされたバナナ。カゴや棚に無造作に並べられているのではなく、ヒモや棒にまとめてぶら下げられている姿は、この街ならではの風景です。

(more…)

【香港図鑑134:亀ゼリー】

香港の店舗の棚に並ぶ、プラスチック容器に入った鴻福堂(Hung Fook Tong)の亀ゼリー(龜苓膏)
香港の店舗の棚に並ぶ、プラスチック容器に入った鴻福堂(Hung Fook Tong)の亀ゼリー(龜苓膏)

🥄 街角で出会う、苦味のある知恵

■ 黒いゼリーの正体

香港の街角でよく見かける黒いゼリー、その名は「亀ゼリー(龜苓膏)」。もともとは亀の甲羅を煎じた成分を含み、体内の熱を下げる養生食品として親しまれてきました。

(more…)

【香港図鑑133:バンヤンツリー】

🌳 香港の街角に息づく、静かなる巨獣

香港の喧騒を歩いていると、ふと重力に逆らうような光景に出会うことがあります。コンクリートの割れ目から、あるいは垂直に切り立つ石垣の隙間から、無数の「触手」のようなものが垂れ下がっている。それが香港を象徴する樹木、バンヤンツリー(榕樹)です。 Continue reading “【香港図鑑133:バンヤンツリー】”

【香港図鑑132:布問屋街】

香港の深水埗で台車に積まれた色とりどりの反物のロール
香港の深水埗で台車に積まれた色とりどりの反物のロール

🧵 布と人の記憶が重なる街――深水埗(シャムスイポー)

■ 繊維の都を支えてきた下町

1950年代から香港の繊維産業を支え続けてきたのが、深水埗エリア。南昌街や汝州街を歩けば、反物・レース・ジッパー・ボタンなど、あらゆる素材を扱う店が軒を連ね、色とりどりの生地が通りにあふれています。

(more…)