【マーケの種127:先進と後進が共存する日本?①】

黒い背景に緑色のデジタル文字が上から下へ流れる、マトリックス風のコード画面
 

🇯🇵 技術大国の光と影、そしてマーケティングの役割

日本は世界最先端の技術力を誇り、製造業や精密機器、職人技の分野では今も圧倒的な競争力を持っています。自動車、半導体製造装置、医療機器など、世界シェア上位に入る分野は枚挙にいとまがありません。一方で、デジタル化の遅れ商慣習の硬直性が足を引っ張り、時代の変化にスムーズに適応できないという側面も見え隠れします。

特に国際市場では、マーケティング戦略の欠如が日本ブランドの存在感を弱めています。「良いものを作れば売れる」という高度経済成長期の成功体験がいまだに根強く、ブランド価値を高める継続的な努力が不足しているケースが目立ちます。その結果、価格競争への巻き込まれや、適正な利益の確保が困難になる事例も少なくありません。

たとえば、ある家電メーカーは世界的に高評価の製品を持ちながら、広告投資やブランド訴求を欧米競合に比べて抑えてきました。その間に、消費者の記憶からブランドが薄れ、気づけば市場シェアを失う結果に。高品質=市場での成功ではない、という現実がここにあります。

📊 参考データ

  • 世界競争力ランキング(IMD 2023):日本は35位(技術力は上位だがビジネス効率性は低位)

  • DX(デジタルトランスフォーメーション)導入率:米国約65%に対し、日本は約32%(経産省調べ)

  • 国内広告費に占めるデジタル広告比率:日本は約43%、米国は約70%超

このシリーズでは、企業単位のマーケティング課題を整理するだけでなく、それが文化・社会・国家レベルにどう影響しているのかを掘り下げます。そして、日本の「先進性」と「後進性」のギャップを埋めるために、マーケティングをどう活用できるのかを探っていきます。

今日から7日間、視点を変えた7つの問いを順に提示していきます。次回は、なぜ「売る力」が日本で育ちにくいのか、その歴史的背景から見ていきます(続)📈✨

マーケの種シリーズ。こちらもいかがですか?→【マーケの種32】エージェンシー向けブリーフィング(3) 参考記事:IMD「IMDが「世界競争力ランキング」2025年版を発表」 参考記事:経済産業省「産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)」