【マーケの種142:キレッキレか侘び寂びか①】

街中で人々の視線を集める、驚いたポーズの猫の着ぐるみ

🗓️ 1日目

📢 私論「なぜK-POPは世界で売れ、日本の伝統美は届きにくいのか?」

K-POPの“キレッキレのダンス”と、日本の“侘び寂び”。どちらも文化的に美しい様式ですが、世界のリスナーや視聴者が反応しやすいのは往々にして前者です。では、なぜこの差が生まれるのでしょうか?

光と影のメタファー

それは、まるで「光」と「影」の対比に似ています。

K-POP:強い光を放ち、一瞬で視線と耳を奪う。次の動画にスワイプされる数秒の勝負で“存在を刻み込む”設計。

J-POP:静かな影の中に漂い、聴く者の心を徐々に揺さぶる。理解や背景知識を必要とする分、伝わるのに時間を要します。

この違いは単に「派手か静かか」ではなく、設計思想そのものが異なるのです。

マーケティングの視点から広告や商品設計に使われる「AIDAモデル」で考えてみましょう。

Attention(注意喚起)を瞬時に獲得し、Impulse型消費を狙うのがK-POP的アプローチ。 → “低関与型”の設計。

Interpretation や Affinity(解釈や愛着)といった深い段階に重きを置くのがJ-POP的アプローチ。 → “高関与型”の設計。

つまり、どちらが優れているかではなく「入口の設計」がそもそも異なるのです。🚪✨

■ 参考記事:日本マーケティングライター協会「AIDAの法則(AIDAフォーミュラ)とは」

ミクロな文化差がマクロで現れる

2023年のSpotify統計では、世界で最も再生されたアーティストTOP10の中に5組がK-POP勢でした。一方で、日本のアーティストは国内や一部アジア圏では圧倒的な人気を誇るものの、グローバルランキングには登場しません。

このファクトからも「伝わりやすさ」「入口設計」の違いが数字として浮き彫りになります。

(続)

■マーケの種シリーズ。こちらもいかがですか?→サービスの質を支えるもの①〜マーケの種50