🛻 「段ボールの山を押して歩く人たち」
香港の街角を歩いていると、ご高齢の方が山のように積まれた段ボールをリヤカーに載せて押している姿をよく見かけます。中環(セントラル)でも、深水埗(シャムスイポー)でも、夜遅くまでその姿は続きます。おそらく正式な雇用ではなく、個人の努力で生活を支え続けている方々。香港ではこうした方を「拾荒者(シップォンジャ)」と呼ぶそうです。
📦 1キログラムあたりの段ボール価格は約0.8〜1香港ドル(=15円ほど)。
つまり、山のように積まれたリヤカー一台分でも数十HKドルにしかならないのです。それでも、彼らは休むことなく街を歩き、回収できる資源を少しずつ積み上げていきます。夏場の蒸し暑さ、冬の冷たい風、そして空気の悪い日も少なくありません。それでも、カートを押す姿は真剣そのものです。💧
🚦 「働く力」への尊敬と、「見守る責任」
雨の日など、リヤカーの車輪がスリップしそうになりながら道路を渡る姿に出くわすと、思わず息をのむ瞬間もあります。交通量の多い香港では、運転する側の注意も必要です。車のドライバーたちがほんの少し余裕を持って歩行者を見守る──それだけは必ずしてほしいですね。
🌇 「何かできるわけではないけれど」
通りすがりに手を貸すわけでも、仕組みをすぐに変えられるわけでもありません。ただ、頑張ってくださいね、と口の中で呟くばかりです。
たくさんの人や車が行き交う香港の街並みで、今日も誰かがカートを押して歩いています。その姿こそが、香港の根っこなのかもしれません。
■参考記事:香港社區組織協會”Elderly Right Report”(英語)■香港図鑑いかがでしたか?香港でのマーケティングインサイト調査もTYAにお任せください。こちらの記事もぜひお読みください→イカゲーム—香港でも広がる韓国ドラマブーム〜香港図鑑53

