【香港図鑑143:廃品回収🚮】

段ボールを積んだ重い台車を真剣な表情で押して歩く香港の高齢者(拾荒者)

🛻 「段ボールの山を押して歩く人たち」

香港の街角を歩いていると、ご高齢の方が山のように積まれた段ボールをリヤカーに載せて押している姿をよく見かけます。中環(セントラル)でも、深水埗(シャムスイポー)でも、夜遅くまでその姿は続きます。おそらく正式な雇用ではなく、個人の努力で生活を支え続けている方々。香港ではこうした方を「拾荒者(シップォンジャ)」と呼ぶそうです。

📦 1キログラムあたりの段ボール価格は約0.8〜1香港ドル(=15円ほど)。

つまり、山のように積まれたリヤカー一台分でも数十HKドルにしかならないのです。それでも、彼らは休むことなく街を歩き、回収できる資源を少しずつ積み上げていきます。夏場の蒸し暑さ、冬の冷たい風、そして空気の悪い日も少なくありません。それでも、カートを押す姿は真剣そのものです。💧

🚦 「働く力」への尊敬と、「見守る責任」

雨の日など、リヤカーの車輪がスリップしそうになりながら道路を渡る姿に出くわすと、思わず息をのむ瞬間もあります。交通量の多い香港では、運転する側の注意も必要です。車のドライバーたちがほんの少し余裕を持って歩行者を見守る──それだけは必ずしてほしいですね。

🌇 「何かできるわけではないけれど」

通りすがりに手を貸すわけでも、仕組みをすぐに変えられるわけでもありません。ただ、頑張ってくださいね、と口の中で呟くばかりです。

たくさんの人や車が行き交う香港の街並みで、今日も誰かがカートを押して歩いています。その姿こそが、香港の根っこなのかもしれません。

■参考記事:香港社區組織協會”Elderly Right Report”(英語)

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