【マーケの種157:北上消費と“すれ違う”香港⑤】

スマイルマークの黄色い風船を持ち、満面の笑みを浮かべる女性

“北上消費”が完全に日常化する今、香港のビジネス構造そのものが試されています。

従来のプロモーションは「人が来る」ことを前提に設計されていました。

空港・繁華街・駅周辺といった“立地戦略”が、最も強いマーケティングだったのです。

しかし今は違う。

人は来ても、「買わない」。

地元の人でさえ、週末には深圳で美容サービス・食事・買い物を楽しんでいます。こうなると、単純に値下げしても広告を打っても成果は出ません。求められているのは、体験設計(UX)と関係性の構築(CX)。

「このブランドで買うと気分が上がる」「この場所に行くと、自分が誇らしくなる」──そんな“理由設計”が必要なのです。

つまり、いま私たちが取り組むべきは**『選ばれる意味の再設計』**。北上消費はピンチではなく、自分たちの価値を磨くきっかけと言えるでしょう。

(続)

■参考記事:Adobe for Business “カスタマーエクスペリエンス(CX)とは?“

■マーケの種シリーズ。こちらの記事もぜひお読みください→ボタンは何故かけ違う?⑤〜マーケの種65