
ポタリと落ちる、都市のしずく
香港の街を歩いていると、頭上から突然ポタリと水滴が落ちてくることがあります。思わず「うわっ」と顔をしかめて見上げると、そこにはずらりと並ぶ室外機の列。その水滴の犯人は、ほとんどの場合この“空調の出口”たちです💦
昔ほどではなくなったものの… かつては、通りに出れば一歩ごとに水しぶきが落ちてくるようなエリアもありました。最近は建物の新築・改修にともなって、ドレン管(排水パイプ)をしっかり設けるケースが増えたため、以前ほど無差別に降ってくることは減ったようにも感じられます。
それでも、古いビルや低層階の住居・商店では、ベランダや窓際に室外機がそのまま設置されていることが多く、日中の熱気と湿度の中で、今日もまたあちこちから“ポタリ”が聞こえてきます。

高温多湿の都市ならではの景色 香港の夏は非常に蒸し暑く、湿度が80〜90%を超える日も珍しくありません。そのため、エアコンは欠かせない生活必需品であり、住宅・オフィス・店舗の外壁には、まるで都市の装飾のように室外機が並びます。
これらの室外機から排出されるのが、冷房時に発生する凝縮水。つまり“冷房をかけた証拠”とも言える水滴であり、その落下は「街がちゃんと冷えている」サインとも言えるかもしれません。
よけるか、受け入れるか、それが問題 街歩き中にポタリときたとき、
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一歩引いて避ける人
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すぐに見上げて“加害者”を探す人
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「香港だから仕方ない」と流す人 反応は人それぞれですが、この一瞬もまた、香港らしさのひとつです😌
旅行者が「えっ、雨降ってないのに濡れた?」と驚く一方で、地元の人は**「まあ、あれは室外機ね」と流せる程度の“ごく普通の出来事”**。なのです。
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