
― 日本の“個性”が、香港でどう受け入れられるか?
あのちゃんが、香港マクドナルドのキャンペーンキャラクターに起用されました。 日本でも独特の存在感を放つ彼女が、まさか香港のマックに現れるとは──これはちょっとした驚きです。でも、実際に見てみると、**すごく“はまっている”**んですよね。
奇抜でミステリアスな雰囲気、ゆるさと毒っ気の絶妙なバランス、 そして何より、他に代えがたい“キャラの強さ”。 こうしたあのちゃんの魅力は、香港の若い世代にも刺さりやすい要素が揃っています。
🇯🇵 日本から見ると「すごいね、海外進出!」
確かに日本の視点で見ると、「あのちゃん、海外でも活躍してる!」「ついにアジア進出か〜!」といった、いわゆる“快挙”として捉えがちです。
でも、香港側の立場から見ると、ちょっと違う景色も見えてきます。 たとえば、これまで「憧れの存在」だった日本の人気タレントが、以前よりずっとリーズナブルに起用できるようになった。そんな現実的な背景もあるかもしれません。
💴 為替と露出の変化が後押しに
円安の影響もあり、日本のタレントはコスト面で“手頃な存在”になりつつあります。 さらに、日本国内でのメディア露出がテレビからネットへと分散し、 「日本での知名度=高額ギャラ」という構図が崩れつつあるのも大きな変化です。
香港の広告業界からすると、コストと話題性のバランスが非常にいい存在として、 あのちゃんのような“個性派日本人タレント”が、起用しやすくなっているのかもしれません。
🌏 これからの1〜2年、日本のタレントが増える予感
エンタメや広告の現場では、いま日本のタレントを起用する動きがじわじわと増えています。 あのちゃんのように“日本の個性”を持ったタレントが、香港や東南アジアで活躍するケースは、今後も加速していくでしょう。
もちろん、それはビジネス的な動機だけではありません。 **文化的な好奇心や、Z世代を中心とした“アジアの横のつながり”**も背景にあります。 エンタメという文脈で、国や言語を超えて「この人、なんか気になる」が伝わる時代です。
🎤 活躍の場が増えるのは、やっぱりいいこと
あのちゃんのような存在が、香港で新たなファンを得る。 日本の外で、新しい文脈で評価される。これはとても健全なカルチャーの循環です。
どこで活躍しているかではなく、どんな形で“響いているか”。 これからのタレント像や広告表現は、ますます“国境を越えた多様性”の中で広がっていく気がします。
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