【マーケの種92:香港マーケティングの現状と課題③】

視覚障がいのある男性ランナーと伴走者が、ガイドロープを互いに握りしめ、同じ目標に向かって息を合わせて走っている様子。

― エージェンシーに“任せきり”が招くブランドの迷走


🧳 自社の“軸”がないまま、外部に委ねていないか?

香港では、「マーケティングは外注すればいい」という考えが根強い印象があります。しかし、自社の方向性が不明確なままでは、エージェンシーも動きようがありません。

結果的に、短期的なインプレッションや反応は得られても、ブランドの価値や一貫性が損なわれるリスクが高まります。“任せているようで、実は放置してしまっている”構造です。


🎯 短期成果に追われるエージェンシーの限界

方向性が定まらない中で、エージェンシー側も短期的な成果に終始しがちです。KPIを達成することが目的化し、企業全体の戦略とはかけ離れた施策に陥ることも。

本来、エージェンシーは“外部の実行部隊”ではなく、戦略を共に考えるパートナーです。短期と長期、それぞれの視点を繋ぐ“協働関係”を築くことが求められます。


🤝 活かすためには、“任せる”ではなく“共有する”

大切なのは、自社のブランド価値を社内外にしっかり伝えること。そのためには、トップが明確なビジョンを持ち、それをエージェンシーと共有する必要があります。

一方的に指示を出すのではなく、目標を共に描き、実現に向けて協力する体制を築く。それが、エージェンシーを「コスト」ではなく「資産」として活かす鍵になるのです(続)