
バスの背中から始まるヘルスケア 🚌💬🩺
高齢化が進む社会において、医療費の増加はどの国でも深刻な課題となっています。 特に先進国や都市部では、治療よりも予防に力を入れる政策が求められています。 香港も例外ではありません。
✅ 高齢化 × 医療費の現実
香港の65歳以上の人口は、2023年時点で約150万人を超え、今後も増加が見込まれています。 それに伴い、慢性疾患や生活習慣病の増加も課題に。
医療機関の負担を減らし、健康寿命を延ばすために、**「予防医療」**の取り組みが非常に重要視されているのです。
🩺 コミュニティでの取り組みがカギ
香港政府は、予防医療の普及を目的に、以下のような取り組みを展開しています:
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地域での無料健康診断・検査の実施
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高齢者向けワークショップや健康セミナーの開催
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生活習慣改善に関する啓発キャンペーン
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栄養指導や運動プログラムの提供
こうした活動は、行政だけでなく、地域のクリニック、NGO、学校、企業などとも連携して行われており、日常生活に根差した形で進められています。
🚌 バスの背中に「予防」のメッセージ?
今回、私が印象に残ったのは、二階建てバスの車内で見かけたあるステッカー。
それは、座席の背面に貼られた小さな注意書きで、こんな文言が書かれていました:
「飲酒は人間関係の不満の原因になることがあります。 健康のために、節度ある飲酒を心がけましょう。」
🚫🍺
このような形で、公共交通機関を通じて生活習慣の見直しを促す試みは、とても効果的だと思います。
毎日の通勤や通学の中で自然に目に入る情報だからこそ、ふとした気づきにつながることもありますよね。 形式ばらず、押しつけがましくもない。 それでいて、「あ、ちょっと気をつけようかな」と思える。そんな距離感が、良い広報活動の鍵だと感じました。✨
🧠 予防は「病気にならない努力」
「予防」と聞くと、健康診断やワクチン接種などを思い浮かべがちですが、 実際にはもっと日常的で地味な行動――
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食べすぎない
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よく眠る
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ストレスをためすぎない
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適度に身体を動かす
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飲みすぎない(←大事!)
こうした小さな習慣の積み重ねこそが、将来の健康をつくっていくのだと思います。

📌 おわりに:バスのステッカーが語りかけること
「飲みすぎ、ちょっと気をつけようかな」 「最近、検診さぼってるな」 そんなふうに、自分の生活をふり返るきっかけをくれるのが、あの小さなステッカーでした。
公共の場に溶け込む、さりげない健康メッセージ。 これもまた、都市型ヘルスケアのひとつの形かもしれませんね。
次に香港のバスに乗るときは、ぜひ座席の背中にも目を向けてみてくださいね😊
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