【マーケの種93:香港マーケティングの現状と課題④】

リレーでバトンを次の走者に渡している瞬間のクローズアップ。ビジネスにおけるチームワークや知識継承の重要性を象徴している。

 “人が続かない組織”では、ブランドは積み上がらない


🔄 担当者が変わりすぎるという現実

香港のマーケティング現場では、担当者の入れ替わりが非常に激しいです。 ひどい場合は1年未満で交代が繰り返され、計画や戦略が途中で断絶してしまいます。

これでは、ブランドの語り口も、顧客との関係性も積み上がりません。短期成果だけに頼る流れを加速させる要因にもなっています→


🧱 育成がされないチームは、成長しない

もう一つの課題は、マネージャーやディレクターが人材育成を軽視している点です。知識やノウハウを共有せず、ポジションを守ることに意識が向いてしまう。

これでは、チームの底上げも、マーケティングの質の向上も望めません。組織としての成長が止まり、結果的に競争力を失っていくのです→


🌱 “育てる文化”がマーケティングの持続可能性を支える

この状況を変えるには、「人がすぐ辞める」現象を当たり前にしないことです。トップが人材育成を重視し、チーム内でのスキル共有を促す必要があります。

自分だけが成果を出すのではなく、「チーム全体で伸びる」文化を育てること。それが、マーケティングを一過性の活動から、企業の資産へと変える第一歩になります(続)