【流行語から振り返る’18年 前編(中・港)】

いつの時代も、人々の言葉はその時代の雰囲気やモードをはっきりと映し出します。今年流行した言葉を日本のユーキャンが実施している*(1)「ユーキャン新語・流行語大賞」と上海の語言文学雑誌「咬文嚼字」編集部が発表した中国の2018年「流行語トップ10」、Yahoo香港が発表した「2018年Yahoo捜索人気ランキング」からいくつかをピックアップして2018年を振り返ってみようと思います。まずは前編(中・香)の流行語をみてみましょう!


1、中国2018年「流行語トップ10」ピックアップ(意味説明) 

「錦鯉」

支付宝(アリペイ)が公式微博(ウェイボー)アカウントで、書き込みを転載して抽選に当たれば「中国錦鯉になれる」というキャンペーンを実施し、この書き込みは300万回以上転載されました。当選して「中国錦鯉」となった人々には、世界中から集められた豪華商品がプレゼントされました。ここから「錦鯉」が「幸運」の象徴となり、その後、この話題が盛り上がりを見せる中で、「錦鯉」は次第に強運の持ち主も指すようになっていきました。


「巨嬰」

巨大児、精神年齢が赤ちゃんで止まっているような大人のことを指します。こうした「巨大児」たちは、自己中心的で、ルールを守る意識に欠け、モラルもありません。そして、予想外のことが起きると、感情をコントロールできなくなり、過激で非理性的な行動に出て、社会に「災難」をもたらす、恐ろしい存在、「巨嬰」に豹変します。

「退群」

SNSグループチャットから脱退するさいに使用された言葉でしたが、使用範囲が広がり、大きなグループ、例えば「世界貿易機関(WTO)」などから退会する場合にもこの言葉を用います。それからニュースや報道でもしばしば使われる流行語になりまた。

「杠精」

「杠」は「揚げ足取り」を意味し、「精」は「精霊、妖怪」を意味します。この言葉はへそ曲がりの人を指します。「是非」や「真相」はどうでもよく、要点のずれた屁理屈を言ってなんにでもケチをつける厄介な人のことで、匿名でインターネット掲示板やチャット、レビューなどへのネガティブな書き込みを続ける人などを表現するために生み出されて、広まりました。

 

「衝鴨」

「衝呀」の発音と同じ、元気を出して、前向きに走ろうという意味。「鴨」(YA)の発音をかけていろいろな組み合わせで使われています。例えば、感到壓力(感到鴨力)ストレスに負けないで頑張ろう、など。一気にネット上で人気になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2、香港2018年潮語(意味説明) 


「係愛呀?定係責任?」「係窮呀!」

元ネタは、台風の日にも一生懸命に働いた人に「何のためにこんなに努力しいてるの?愛のため?それとも責任があるから?」とメディアがインタビューをした際、「どっちでもなくて、貧乏だからだよ!」と答えた労働者の発言からです。大変な生活現状を自嘲しているような表現で人気になりました。さすがイギリスの統治区だっただけあってシニカルですね!

「佛系(日本では仏系と表記)」

中国、台湾でも人気用語。争いごとを好まず、勝ち負けを気にせず、損得を計算しないなど、物事にこだわりがなく、全てのことに淡泊で、どんな環境・境遇にも安んじる!!という悟りきったライフスタイルのことを指します。そこからネット上で「仏系」という言葉が瞬く間に話題となり、「仏系青年」、「仏系恋愛」、などの言葉も次々生まれました。ちょっと前に日本でも「草食系」「弁当男子」などと言う言葉が飛び交いましたね。また、以前取り上げた携帯ゲームアプリの「旅かえる」も仏系ゲームとして人気がありました。

「食雞」

PlayerUnknown’s Battlegrounds(PUBG)という大人気ゲームのこと。勝った場合、「大吉大利,晚上吃雞。」(Winner Winner, Chicken Dinner)という台詞が出てくるのでこの言葉が人気になりました。

「666」「Skr」

666、Skrは中国からきた流行り言葉。666は日本での888の(パチパチパチ)と読んで拍手を表現するように、666(リュリュリュ)は(牛牛牛)の音から、すごいを意味します。SkrはもともとHip-popからきた言葉で、色々な使い方があるそうですが、すごい、感心!などの意味で使われることが多いようです。中国では以前から親しまれていた言葉なんだとか。中国のメディアに親しんでいる香港の若者を中心に広がっている言葉のようです。

4、まとめ

近年、流行語はもはやネットユーザーがチャットするときにだけ使うような若者言葉だけではなくなり、一般の人々の日常生活にまでより広く浸透しているようです。また、日本の「草食系」と「仏系」の指す若者の思想はほぼ同じように見受けられます。1つの流行が起こった際にその流行が他の地域や国に与える影響の時差はますます短くなっているのではないでしょうか。後半には日本の流行語もチェックしていきます。

#流行語2018 #新しいトレンド #面白い言葉 #佛系 #係窮呀 #若者 #SNS  #popularwords #newyearcoming


*(1)「ユーキャン新語・流行語大賞」この賞は、1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。

圧倒的タピオカティービジネス@香港!

台湾発祥のタピオカティーは香港でも人気爆発中!第二次ブームと表現したほうが相応しいかもしれません。今回、そのビジネスの実態に迫ってみたいと思います。

銅鑼湾のタピオカティーショップ。

銅鑼湾だけでも、数えられるだけで11のタピオカティーショップがあり、しかも全ての店が駅周辺に位置しているばかりか、お互い隣り合わせでビジネスを競い合っています!

 

  • 一芳:フルーツの入ったお茶が人気。
  • Milksha 迷客夏:ミルクが美味しいと人気。
    signature: fresh taro milk with bubbles
  • Jen Ju Dan 珍煮丹:ブラウンシュガーが売り。
  • Tiger Sugar 老虎堂:黒糖ミルク、まろやかなクリームと大小あるタピオカ
  • XingFuTang 幸福堂:黒糖ミルク、カラメライズされたミルク、クリーム
  • Mr. Tea 茶先生
  • Heeretea 東喜茶:ソルティチーズミルク、クリームとフルーツのスムージー
  • Sharetea 歇脚亭
  • TenRen’s Tea 天仁茗茶:お茶のアイスクリームが人気
  • 丸•茶手作:無添加・手作りタピオカを使用。ゴマやカモミール、金木犀など色々な味が楽しめる。
  • 茶湯會 TP Tea

あるタピオカティーショップの勝算

店舗の賃貸料が元々高い上に、突然大幅な値上げを突きつけられることが日常的に起こる香港。どうやって経営者はビジネスを維持していくのでしょうか?実は、10年前にタピオカティー第一ブームになった際にも見ることができた。ひとつのお店が流行ると、すぐ横並びに同業者が何軒もオープンします。そのせいで周辺一帯の賃貸料が上がり、共倒れとなってしまうのです。結局は、第一次ブームは3年ほどで終わってしまいました。

開店当初は、好奇心旺盛な香港の人々に1,000杯ほどを売り裁くのはとても簡単だそうです。けれど、それを何ヶ月も、または何年も維持するのはとても大変です。若者の間で絶大な人気のTiger Sugar Hong Kongのオーナー、James Chenは「私達には、多くのタピオカミルクティーショップの中でひときわ抜きん出るための、私達だけができる秘密があります。それは本当に丁度いい、”甘さ”を設定したことです。」と話しました。  

タピオカティーの魅力はズバリ何?

ーしかし秘訣はそれだけなのでしょうか?

ということで、今大人気の「黑糖タピオカティー」ショップに行って、1杯のドリンクを手に入れるのに15-30分も並ぶ人達に聞いてみました!

行列に並ぶ人は大体二種類!

一つ目は、新しいものに挑戦したい人たち。(好奇心旺盛、流行に敏感)
最近オープンした話題のTiger Sugarに並んでいるお客さん、この日はリピーターよりも初めてこの店に来店した人が多いようでした。来店の理由として、「今とても人気だから」、「友達のオススメだから」「SNSで話題になっているから」がほとんど。好奇心が働き、飲んでみようという気持ちになって買いに来たようです。タピオカがそこまで好きでない方も多く並んでいたため、注目度の高さが感じられました。

二つ目は、リピーターの人たち。
興味深いことに、リピーターの多くは若い世代です。平均して週に1〜2回飲む方々が多く(週に3、4回も飲む大ファンもいるら強い)、大体、放課後のティータイムとして友達とタピオカティーを飲むそうです。

店の前でタピオカティーを持ちながら写真を撮ってインスタグラムでシェアをするのも一つの楽しみになっています!

・タピオカティーが好きな理由は?

「人気だから」「友達のオススメだから」
「甘くて、美味しい」「タピオカの食感が好き」
「飲みながら、食べる感覚が好き」
「色んな種類の店があるから巡るのが楽しい」
「安いから?」(一杯30HKD)
「放課後のデザートにちょうど良い」
「仕事の骨休みになるから」

など、様々な理由を挙げてくれました。

タピオカティーは他の飲み物と違って、時間をかけて楽しむことができ、また満腹感も得られるのが特徴です。

放課後の楽しみに、勉強の合間に、買い物の途中や、町歩きをしながらそのお供として、最適なドリンクなのかもしれません。

みんな、どの時間帯に飲んでる?

放課後の時間帯が人気で、終業後の夜の時間帯にも長い行列ができています。午後のアフタヌーンティーとして、タピオカティーを飲む人が比較的多いです。昼食を抜いた時に、タピオカティーを飲むと答える若者もいました。

多くの人が答えてくれたことによると「Tiger Sugar」人気の秘密は「お店のユニークさ」にあるようです。これまで、タピオカティー専門店の多くは、これまでタピオカティーはミルクティーやブラックティーをベースとするのが王道だったこともあり、黒糖を採用したことが、新しくて珍しいものと捉えられているようです。

・黒糖タピオカティーがトレンド
・見た目が芸術的(黒糖が容器の周りにかかっている)
・甘さの設定がちょうど良い?・台湾で人気だから
・SNSで話題になっている

また、Milkshaというお店では、チーズをお茶の上にトッピングするとおう斬新なアイディアがユニークです。意外にもチーズとお茶の相性が合って、多くの若者から支持されています。

まとめ

現在、タピオカティー第二次ブーム真っ只中の香港では、いくつもの同業者が隣り合わせでビジネスを展開しています。このビジネスの最前線で生き残るために、高騰する賃貸料と格闘しながら、自らのユニークさを持つことで他との差別化を図りブランドを育てていくことが求めらます。また、ソーシャルメディアの効果的な活用と、オンラインデリバリーサービスと連携するのも今後のマーケティング戦略として不可欠になっていくでしょう!

香港でのビジネス展開をお考えの皆さん、タピオカミルクティーでも飲みながら、TYAと一緒に、マーケティングの戦略や施策を考えてみませんか?

 

#第二次タピオカティーブーム #香港でのビジネス #ユニークさで勝つ #ブランディング #Newtrend #Tigersugar #Bubbletea #黑糖珍珠鮮奶

 

【香港のデジタル化が遅れている!】

大都市香港。広州、マカオ、珠海をも包括した大湾区構想は7000万人の大きな市場となり、1.3兆USドルものGDPという巨大なベイエリア経済圏の構築が注目されています。

その巨大経済圏中心の香港で、意外にもデジタル化が遅れています。隣接する深圳を始め中国のデジタル化が圧倒的に、急ピッチで進んでいることに比べると、かなりの遅れをとっていると認識されています。その理由としては以下のようなことが考えられます。

1、中小企業の問題


特に中小企業の間で、デジタル化への対応が遅く、積極的な投資が為されていない。香港は面積も大きくないので、モノやサービスの流通はこれまで通りのアナログな手段で問題ないと思われている。

2、デジタル経験が蓄積されない

 

香港域内で独自のEコマースが思うように育っていない。中国や日本などのサイトから越境ECを利用してきたので、

域内にデジタル経験が蓄積されていない。

3、消費者もデジタル体験に慣れていない

結果として、消費者はデジタル化の利点である「いつでも、どこでも」を体現したサービスを受けることができない。オンラインとオフラインを跨ぐ顧客体験を得ることが乏しい。

4、結局、慣れているオクトパスは便利

 

また、電子決済に関してはオクトパス(デビッドカード)という既に、広く流通した手段があり、信頼性も利便性も高いのでわざわざ新しいシステムを築く必要が無い。


5、マーケティングへの活用が不十分

 

デジタルメディアへの広告支出も25%程度と考えられていて、データに基づくカスタマージャーニーをマーケティングに活用できていない。

 

まとめ

香港マーケットでは個々の顧客に対してシームレスな購買体験を提供するチャレンジはまだ、始まったばかりと言えそうです。TYAにいただくご相談も、まだまだ、デジタル化の分に関しては控えめなものが目立つようです。TYAでは常に4つのモジュール(クリエイティブ・ユーザーの態度変容・タッチポイント・ターゲットセグメント)でマーケティング施策に一貫性を持たせる提案をさせていただいています。お気軽にお問い合わせください。

 

#戦略クリエイティブ #キャッチアップ #マインドセット#カスタマーエクスペリエンス#CX

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進出のチャンス!中国越境EC市場2018!

「越境EC」とは?

「越境EC(Electronic Commerce)」とは、インターネット回線で国境を越え、海外の消費者に商品を販売することです。近年スマートフォンの急速な普及により、いつでも手軽にオンラインに繋り、誰でも、どこからでも商品の購買ができる時代になってきています。世界的な越境EC市場規模は2016年には約44兆円2020年には109兆円に成長すると予測され、注目されています!

注目を集める中国向け越境EC市場

その中でも中国は最も大きな越境ECのポテンシャルを秘めた国です。特に日本からの中国向け越境EC市場は更に拡大していくことが見込まれています。

経産省のレポートによると、2016年には中国向け越境EC市場が1兆158億円を突破し、その時点でアメリカ向け越境ECの市場規模6156億円を二倍近くも大きく引き離したことがわかりました。その上、中国向け越境EC市場は、3年後には2兆8000億円以上に成長するという見込みがあります!この巨大なマーケットを見逃す手はありません!

    出所:富士経済「中国向け越境EC市場の実態と今後 2016」https://www.fuji-keizai.co.jp/market/17009.html

インバウンド(訪日外国人旅行者)に緊密な関係?!

実はインバウンド(訪日外国人旅行者)の増加は、越境ECに影響を及します。2014年から訪日中国人観光者は激増していて、2017年に訪日外国人旅行者の38%にあたる736万人が中国からでした。観光庁の「訪日外国人消費動向調査」によると、そのうちの35%が越境ECを利用してのリピート購入意欲を持っているそうです。また、面白いことに、中国人旅行者が旅行中に印象に残った日本製品を「爆買い」する現象は、実店舗に留まらず、越境ECでも起こってきています!

中国人が訪日観光から越境ECで日本製品を購入するサイクルとは!?

1.中国人が日本を訪れ、日本の商品を購入
2. 帰国してからも、越境ECを使って、中国国内から気に入った日本製品をリピート購入
3. 訪日経験のある中国人がSNS、ECプラットフォームで経験や評価をシェア
4. 訪日経験のない中国人も越境ECを使って、好評ある日本製品を購入

今後更に増加する見込みのインバウンド旅行客が順調に数を増していくことで、日本の越境ECの市場規模も拡大していくことができるでしょう。訪日観光者から人気商品のデータを収集することも、大事なポイントになりそうです!

中国向け越境ECメインプラットフォーム

中国向け越境ECへの参入方法としては、いくつかの方法がありますが、中国の二大ECモールである天猫商城 (Tmall)と 京東商城(JD)への出店がオススメです!中国の消費者は大手ECプラットフォームで検索、購入することが一般的であることや、ICP(*中国のウェブサイトのトップページに表示されている許可証。中国のサーバーでWebサイトを公開し配信する場合、全てのWebサイトは中国が法令で定めている「ICPサイト登録」が必要です。)の問題などがあるからです。自前でECサイトを構築するよりも、ずっとハードルが低く、効果的な集客が見込めます。

中国ECモールはTmallとJDの寡占市場 ほぼ市場シェアの80%を占めています!

1. 天猫商城 Tmall.com

アリババグループの「T-mall(天猫)」は中国最大のオンラインショッピング・モールとして有名です。もともとタオバオ(淘宝)の一部だったサイトを、2012年に「淘宝商城」から「天猫T-mall」に名称を変更し、ドメインを一新させたものです。T-mallは今7万を超える店舗、会員数6,500万人、流通総額は8兆3,325億と、EC市場シェアの50%を占めています!

販売する形式が日本の楽天と同じ、モール型を採用して、メーカーに対してマーケットプレースを提供しています。偽物や非正規品を排除し、高品質で安心、信頼できるブランド力を構築し、中国消費者の高まる需要変化に対応することで、最大規模のECへ成長したことで、より多くの有名な海外ブランドの出店を集めています。「本物」の日本製品ならば、T-mallを通して中国中間階級や富裕層に売れる可能性は十分に高いといえそうです。


2. 京東商城(JD.com)

JD.comは中国のECモールで第2位の規模を持っています。モール型も提供していますが、主に日本のAmazonのように、先にメーカーから商品を購入してネット上で販売するという買い切り型を採用しています。もともとは、家電の通販サイトとしてスタートしましたが、現在は幅広い商品を取り扱っています。

特に日本企業が注目したいのは、2015年6月から、日本製品専門サイト「日本館」をオープンし、ヤマトホールディングス傘下で国際物流を手がけるマトグローバルロジスティクスジャパンと提携していることです!注文から配達まで最短4日のスピード輸送サービスの提供や日本企業に対する出店のサポートも行い、日本企業の進出もしやすくなりました。JD.comでは現在、全体で日本企業の出店数1000店舗をめざしています。

京東JDでは、中国国内では知名度の低い商品もサイトの成長とともに一緒にブランディングできる可能性があり、中国国内でのブランド力を高めたい方は、利用されると良いのではないでしょうか?

 

日本からの「直送モデル」と在庫を中国で管理する「保税区モデル」の違い!

中国ECモールの中にある越境ECカテゴリーに出店する場合、在庫は日本で管理する「直送モデル」と、中国内で管理する「保税区モデル」に分かれます。

出所:各種資料より大和総研作成

「直送モデル」の特徴(小規模越境ECに向いてる)

・購入後に発送するので、事前発送による在庫過剰を招くリスクが低い
・輸送と税関のクリアに時間がかかり、消費者が商品到着まで待つ時間が長い
・税関での規制やチェックが厳しい
・発送費用が高い(Taxなどがかかる)

「保税区モデル」の特徴(人気商品、有名なブランドに最適、これからのトレンド?)

・あらかじめ商品をまとめて日本から(または海外工場から)中国に安く輸送して保管
・中国の倉庫から直接発送が可能
・発送時間の短時間で競争優位に
・倉庫使用料や売れ残り商品の日本への返品配送料などの問題
・倉庫管理・発送のための許可や書類申請が難しい

まずは「直送モデル」で自社製品を越境ECサイトで販売して、顧客データを集め、顧客の嗜好やトレンドが分析できたところで「保税区モデル」へ切り替えてもいいのではないでしょうか?

まとめ

中国はまだまだ大きな成長を続けています。そんな勢いのある中国へ向けた越境EC市場は、日本企業にとっては海外進出の大きなチャンスになることは間違いありません。

また、訪日観光客が増加し続け、インバウンド事業が加速してくことも、日本の越境ECの成長を加速させるでしょう。

一方で、ブランド力の構築やマーケティング戦略がないままの越境ECの成功は容易ではありません!これから、中国、アジア向けの越境ECへの進出を考えているのであれば、ぜひTYAにご相談ください!

#越境EC #日本企業進出 #ビジネスチャンス #TmallとJD #訪日観光 #発送スピードで競争 #本物の日本製品が欲しい #CrossborderEC #Newtrend #Bigchance #Shopping 

Yakult HK 50th Anniversary Event

TYA於1998年成立,是香港領先的一流創意代理商之一。

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重視從規劃到實施的細節是我們的座右銘。在香港益力多50週年的紀念活動中,從周年紀念影片、場地預約及佈置、宴會、後勤、舞台演出及推行、禮品安排等各個方面都非常注重細節,從總裁到客戶方和受邀嘉賓,我們都得到了很多好評。

Yakult HK 50th Anniversary Event

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Detail is our motto. This can be seen in every little part of our event marketing project, including the event video, venue, banquet, logistic, rundown, souvenir and more. All those little details gathered together is what made the Yakult HK 50th Anniversary campaign a success.

ヤクルト香港50周年記念イベント

TYA は香港にて1998年に創立。数々のブランドの問題解決をお手伝いしてきたクリエイティブ・エージェンシーです。

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企画から実施までディテールを大切にすることをモットーにしています。ヤクルト香港50周年記念キャンペーンでは、周年記念ビデオ、会場の手配と設営、宴会、ロジスティックス、演出と進行、ギフトの手配など、あらゆる部分にディテールを大切にすることが活かされ、総経理を初めとする顧客サイドや招待客の方々から多くの賛辞をいただきました。

中国「独身の日セール」10周年!

1日だけで売上総額3兆円以上!

中国で「独身の日」と題した大セールの日、11月11日。中国のEC最大手アリババ集団は今年10回目となる「独身の日」を「11.11 Global Shopping Festival」として開催。この日1日だけで、GMV(Gross Merchandise Value)総額は去年より27%を上回る約2135億元(約3兆5110億円)に達し、例年通り、これまでの記録を更新しました。この数字は2017年の楽天市場の売上(3兆4億円)を超えています。

今回は75ヶ国・地域から約18万の企業・ブランドが参加、正に大盛況!アリババのデータによると、

■中国向け輸出国・エリア別ランキング:

 1位日本、2位アメリカ、3位韓国、4位オーストラリア、5位ドイツ

■中国向け輸出ブランドランキング

 1位Swisse、2位花王、3位Moony、4位Aptamil、5位Dr. Ci. Labo

そのうち人気商品は、健康食品、化粧品、ベビー&マタニティ用品(粉ミルク、オムツ)、電子用品、お菓子などだということです。

 

「独身の日」の由来と拡大

11月11日、“1”が4つ並ぶ「独身の日」として、独身でも生活を楽しめるように、というコンセプトで、2009年にアリババがセールイベントを企画・実施したのが始まりです。「独身だからこそ、自分へのごほうびを買いましょう」と呼びかけ、ネットショッピングを楽しむ日として年々その人気が高まっています。初年度の売上総額68億円から今年は約約3兆5110億円に達し、今後も継続的な成長が見込まれてます。今年のセールでは、参加マーチャントのグローバル化も進み、今後もより良いサービス、より新しい技術を投入していくことで、世界最大級の“オンライン・ショッピング・イベント” になる日も近いかもしれません。

 

日本企業が売り上げ上位に

「独身の日」大セールには、日本企業も本格的に参戦しています!企業間の激しい競争の中で、幾つかの日本ブランドが売り上げ総額の上位を占めています。これはなぜなのでしょうか?!

昔から品質の高い日本製品は中国人の間で、とても評価が高く、信頼も厚いのですが一方で「中国国内で購入しにくい」「偽物や非正規品ばかりが出回っている。」などの問題があって「本物」の日本製品への需要が非常に高いのです!大手越境ECプラットホームを通じて、高品質、信頼、安心の日本ならではのブランド力を強化し、中国人の需要変化に対応したことで、日本ブランドは3年連続トップ首位を獲得できているようです。

秘訣は「ニューリテール」

その中でも「ユニクロ」はアリババのアパレル女性部門で1位、男性部門で2位を獲得。100億円以上の売上を達成しました。その秘訣は「ニューリテール」と呼ばれる戦略。簡単に言えば、テクノロジーとデータを駆使し、オフラインとオンラインが融合した戦略で、より優れた顧客体験を届けることです。

・商品を店舗に引き取りにきたユーザーはさらに10元をディスカウント

・商品を店舗に引き取りにきたユーザーにはサイズ交換や返品に応じる

・価格もオンラインと実店舗で統一

オンラインでのオーダーをきっかけに来店してもらって、追加購入のチャンスを作り、同時に配送料の負担を減らしています。また、オンラインで服を購入する際の「サイズの不安」や「商品到着までの待ち時間」などの問題をうまく解消しています。でも、このような施策は中国に実店舗を多くかまえるユニクロだからこそできることかもしれません。

「京都産」が中国人には人気

カルビーは今年8月に京都で主に中国と台湾に向けた輸出工場を建設しました。生産商品は人気のシリアル「グラノーラ」です。パッケージに大きく「京都産」という文字を表示して、中国人に訴求しています。通常の1か月分が1日で売れる「独身の日」の需要に対応するために、この工場では1か月以上前から生産量を増加しました。

老舗の新しい「販路」

「日本香堂」は、440年余の歴史ある線香メーカーの老舗です。中国のデパートでの売れ行きが好調なことから、今年「独身の日」の商戦に初めて参戦することを決めました。その結果、人気商品の今期生産量は、例年の5倍に増加しました!「独身の日」をきっかけに、東南アジアなどにも販路を広げていきたいと考えているそうです。

 

まとめ

日本企業が新たな商機をつかむには、中国越境EC市場への進出が必須!!

経済産業省によりますと、中国「越境EC」市場の規模は、3年後には2兆8000億円余りと、昨年の2倍以上に拡大すると見込まれていて、日本企業にとって大きな商機が期待できる有望な市場となっています。また、日本では人口減少や少子高齢化により国内のマーケットが縮小しているので、海外で商品を販売できる「越境EC」を利用しない手はありません。

しかし、現在、中国で売れている日本製品はほとんどが世界中でよく知られるブランドに集中している上、越境ECプラットフォームへの出店に必要な書類の提出など複雑な諸手続きを経なければなりません。

例え、中国人が日本製品にどれほど信頼を持っていても、ブランドの力やそれを支えるマーケティング戦略がないと、越境ECの成功は容易ではありません。これから、中国向けの越境ECに進出を考えているのであれば、ぜひTYAにお気軽にご相談ください!

これからも中国の越境EC市場の実情、日本企業が中国越境ECを実現するポイントなどのお役立ち記事をシェアしていきますので、ぜひご期待くださいね!

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TYAの皆が、次に手に入れたいもの@香港2018

モノが溢れかえっている大都会香港。皆、買い物に貪欲です。TYAのメンバーは、最近どんなものを購入したいと考えている?今回はこんなフランクなお題で、話し合ってみました。

 

先ずはおいしい(?)コーヒーを一杯。


紙に欲しいものを描いて、プチプレゼン。ダダーン!

一番うまく描けて、面白くプレゼンできた人には…まぁ、何もあげなかったんですけど・・・。なかなか面白いモノが揃ってましたよ!

これ面白い。パナソニックのデジタル靴脱臭機。この時はまだ未発売だったのですが、先日帰国した際に見つけたのがこちら。ネット上ではレビューがあまり見つからないので性能のほどはあまり定かではありませんが、気になる商品としてネットでは、ちょっとした話題にはなっているようです。この他に、脱臭機能つきのハンガーも発売しています。

 

 

さて、次の気になるものは・・・


優しいステファニーが一番気になっているのは、癌の進行を止める新薬。それからUberフライングタクシー。この「空飛ぶタクシー」は、2020年にはロサンゼルスで試験サービスを始めるそうですが、まだまだ課題はたくさんありそう。空や海の好きなステファニーらしい「気になるもの」です。はてさて、アジアでUberヘリコプターに乗れるのはいつ頃になるでしょうか。

我らのチームリーダー、ルーリさんの関心はこれ。もうわかりましたよね?

 

 

そう。コレです!

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この犬型ロボットは、ボストンダイナミクス社(英語: Boston Dynamics)の「SpotMini」の新モデル。同社はアメリカ国防総省の軍隊使用のための新技術開発および研究を行う機関、国防高等研究計画局(DARPA)からの資金援助を受け、軍事用として極めて優秀なロボットを作り続けてきた会社です。

2013年12月にGoogle社に買収され、2017年6月にソフトバンクグループが買収しました。この「SpotMini」の新モデルは人に邪魔されても自力でドアを開ける動作がスムーズすぎると話題になったロボットですね。

 

ルーリさんは、感情に訴えかけるようなロボットより、こういった、より機能的なロボットに価値を見出して注目しているようです。

 


最後は最近TYAに入ってきてくれた、キンダーくんの欲しいもの。なんだか最新デジタルデバイスばかり。ウェアラブルモニターと家庭用お手伝いロボット。

 

この他にも、皆が欲しがっていたものは、デジタル関連サービスや、IoT商品などばかりでした。「香港」に関連したものをあげてくれたのは、オクトパスのデジタル移行化を上げてくれたジェリーのみで、後はグローバルに展開されるプランや商品ばかりでした。

 

ものやサービスのデジタル化は、ますます加速しますね。ぼんやりしているとその波に飲み込まれてしまいます!

TYAのメンバーもこんな風に常にトレンドを意識してしていく必要がありそうです。皆さんも私たちと一緒にデジタライゼーションしませんか?

 

 

#急げ #デジタル化 #会社も #みんなも #TYAスタッフ
#digitalization # yourwishlist #newtrend #betterworld      


「Tik Tok」マーケティング戦略のユニークさは?

そもそも「Tik Tok」って何?

「Tik Tok」は中国のメディア企業Bytedanceが提供するショート動画共有SNSアプリです。 アプリ内のリストから好きな音楽を選んで思い思いの15秒ムービーを手軽に撮影してシェア。気に入ってもらえると、たくさんのいいねやコメントをもらうことができます。2016年9月にサービスを開始し、2017年8月には海外にも進出。世界中で大人気となっています! 6月には全世界での月間アクティブユーザーが5億人に達しました。(中国国内・デイリーアクティブユーザー1.5億人)2018年の第1四半期には世界で最もダウンロードされたアプリとなり、ダウンロード数は推定で4580万回にも上っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

若者を夢中にさせたら、成功?!

ごく短時間で急成長した最大の理由として、ユーザーのターゲットが明確であることが挙げられます。若者、特に10代を多く抱え込んでいることが「Tik Tok」の強さの根源と言ってもいいでしょう。幼い頃から当たり前のようにYoutubeで動画を見ていた世代が最もヘビーにこのSNSを使い込んでいます。彼らの心をがっちりつかんでいると言えるでしょう!

では、「Tik Tok」が若者を夢中にさせるわけをもう少し考察してみましょう。

1.シンプルに楽しいです。

やって楽しい、見るのも楽しい、自分一人でも楽める、家族や友達と一緒にやったらもっと楽しい。正に「紀錄美好生活」(中国語原文)というアプリが掲げるスローガンがぴたっとはまるほど楽しいです!

2.自分の個性をアピールできます。

自分の表現で、自分をアピールしたい、という若者のニーズを十分に満たしています。自分で、おもしろい、かわいい、かっこいい、個性溢れるオリジナル動画を作ってみたい気持ちを高めてくれます。

3.イノベーティブでデザインもすてきです。

例えばスローモーションで撮影し、再生時には通常の速さにすることで早送りのような効果を出すことができるとか、指定した箇所で画面を揺らしたり、ノイズを入れたりといった魅力的な機能を備えています。

4.コンテンツは豊富で内容もバラエティに富んでいます。

様々なレコード会社とも連携していて、音楽ライブラリーの選択肢もたくさんです。ユーザーは自分の好きな音楽に合わせて、踊りや手振りダンス、可愛いペットの紹介、豪華な結婚式からの作品、日常のくすっとするようなエピソードまで、コンテンツがバラエティに富んでいます!  

5.プロの手によるものじゃない、素人の投稿が受けています。

素人でも手軽に動画を作れる!公開していいねやコメントがもらえる!実際に作ってみると、曲とのタイミングを合わるのに苦心したり、意外とセンスが問われることになります。ユーザーの中にはダンスの踊り方解説で大人気となり、プロになった人もいるようです。

 

「Tik Tok」は今後どうやってプロモーション?マネタイズの方法は?

企業向けにアカウントをオープンすることもありそうです。企業は商品やサービスをネタにした「Tik Tok」流儀の動画を見てもらうことによってユーザーとのエンゲージメントを高めることができると思います。広告収益のモデルが見込めるのではないかと思います。

また、これまでにどんな動画が流行ったかというデータが蓄積されているので、そのデータを元に、どんな動画を作成したら流行るのか、受け入れてもらえるかを企業などに提案するなど…色々マネタイズの方法がありそうですね。

実は現時点でもいくつかのブランド(Alipay、Airbnb、Xiaomi、JD京东、TMALL天猫、C-tirp携程)を始め、中国国家博物館なども「Tik Tok」でマーケティングの実験を行っています。日本ではまだ始まっていませんが、次なるコンテンツマーケティングのプラットフォームとして、今後広まっていくことになるはずです。

 

まとめ

これまで「Tik Tok」は無理に広告でユーザーベースを広めて来たわけでありません。プロダクトそのものがターゲットが明確であり、楽しく、面白く、かつ、発信したい、認められたい欲求を満たすことができるものなので、ユーザー間で口コミやシェアなど自然に広まって来ました。多くのアプリではユーザーを増やそうとするあまり、たくさんの予算を使って、関係のないターゲットのユーザーまで集めた結果、たくさんの離脱やミスマッチを引き起こしがちですが「Tik Tok」は理想的な形で伸びています。これも「Tik Tok」のマーケティング戦略のユニークさです。

異なった課題に対しては異なった解決策があります。マーケティングの目的を決定するためにはディスカッションとリサーチが欠かせません。いつでもお気軽にTYAにお尋ねください!