トラック&フィールド in 香港

先日、香港の陸上競技のクラブチームの練習にお邪魔してきました。僕は日本の大学でも陸上部に所属しており、せっかくだから香港のチームで練習してみたい! と思い、香港入りした次の日から観光地巡り、ではなく競技場巡りをして、今のチームにたどり着きました。今日はこのチームで感じた香港のエコシステムがどのように成り立っているのか、陸上競技という目線から見てみたいと思います!

 

〜チーム構成〜

 僕が参加させてもらっているのは、香港でもトップクラスのアスリートが集まっているチームです。僕はハードル種目を専門にしていますが、ここは僕を含めて4人しかいません。そこにハードル種目を専門にしているコーチが1人付いているので、指導を受けられる時間も多くなります。
 ここは日本と大きな差を感じました。僕の大学では、ハードル種目をしている人だけで10人近くいます。そこにコーチは1人。もちろん日本でも指導は受けることができますが、コーチが自分たちに割いてくれる時間は香港のチームと比べるとどうしても差が出てしまいます。

 

〜練習の様子〜

 ここは香港人の特徴がよく表れていると思いました。練習内容はとても効率良く仕上がっています。そして余計なものは削ぎ落とされています。しかし、決して練習をサボるわけではありません。彼らはテンポよく自分がしなければいけないことに対して真剣に取り組んでいました。少人数だからこそ、練習内容の目的の共有もはっきり伝えられていました。
 どちらも練習内容自体に大きな差はないのですが、課題に対するアプローチの違いが顕著に表れているように感じました。香港では自分の課題を解決させるために全員を巻き込んで考えることもしばしば。日本では周りを巻き込んで自分に時間を割かれることを気にしてしまい、課題解決は内向き思考になりがちのように思いました。
 

〜集合時間〜

 もちろん、日本のエコシステムのほうが優れている点もあります。一番実感したのは時間厳守です。日本では練習時間までには必ず全員集まっています。僕の大学では下級生は全体の集合時間の30分前に集まらなければいけない、などの規則があるほどです。しかし、香港のチームには時間厳守という概念がないみたいです。彼らは集合時間から20分も30分も遅れてやってきます。そして何も言うことなく練習に加わります。面白いのが、全員が到着するまで待つところでしょうか。正直驚きました。
  
 ここまで日本と香港のエコシステムの違いについて僕なりに感じたことをまとめてきました。最後に、なぜ香港のチームは突然やってきた僕を受け入れてくれたのか、について少し触れておきます。これは僕と同じで、外の環境ではどのような練習をしているのかということが気になったからだと聞いています。自分の持っているものをアウトプットし、相手の持っているものをインプットする。今までの過ごしてきた環境が違うからできることです。
 この作用はお互いにとって間違いなく結果の向上に繋がっています。異なる環境や感覚を持っている人たちとつながりを持つことは本当に大切なんだなと改めて実感した瞬間でした。

 

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TYAはアンチ・ショートカット〜プロジェクト準備編〜

今回は香港大塚製薬様から2つの看板商品、SOYJOYとオロナインH軟膏の、主にソーシャルメディアでのプロモーション写真の撮影依頼がありました。

 

〜 今回の仕事での難しさ、コミュニケーション 〜

今回1番の重要な局面はプロダクションハウスとのやりとりでした。「自然光の差し込む明るい室内の雰囲気はどんな風に演出していくのか?」という質問に「ライティングでなんとでもなるから大丈夫ですよ!」と返答を頂きました。

 

しかし私達が大事にしているのは「どのような手段で、実際どのように解決できるのか」というプロフェッショナルな説明態度です。それぞれのイメージや期待値が違ってしまうとジレンマが起こってしまう例です。

 

これからはどんどん業界事情が変化する時代です。プロフェッショナルな説明態度を持っていないのは責任感だけでなく危機感にも欠けていると言わざるを得ません。

 

 

 

 

細部のディティールにこだわったり、一見非効率的に思える作業に時間をさかなければいけないことも日本の広告会社の遺伝子も持ち合わせるTYAの、昔から大事にしてきた一面です。

 

こういった指摘は香港では比重をおくポイントではありません。最短で仕事をこなしたい香港の写真家やスタイリストには、やや煙たく感じられる部分です。ですがTYAは質を上げていくためにも、クプロダクションと完成イメージにズレがないよう丁寧な話し合いを心がけ、撮影に向けて万全の体制を整えていきます!

 

 

*テスト撮影で光の加減をみたもの*

 

 

〜 最初の話し合い 〜

チームでそれぞれにとっての商品の良さや価値をシェアして、強いプロモーションポイントを洗い出します。どんなシチュエーションなら商品の良さを一目で分かってもらえるのか、どういったタイプの写真なら商品の価値や魅力を最大限伝えられるのか、などベンチマークをしながら何度もディスカッションを重ねます。

 

 

 

 

さて、実際に具体的な設定をどのように決めたのか少しご紹介しましょう。

 

〜 最終イメージの設定 〜

SOYJOYは、健康的なアクティビティや健康食品への関心が高まりつつある香港で人気を集めている商品です。現在人気のアクティビティを想定し、提案をより現実的で直接的にするために、ボクシングなら男性、ヨガなら女性とジェンダーを想定してイメージ作りを進めました。

 

写真だけではなくイラストとキャッチコピー、商品の組み合わせでバリエーションを増やして視覚的に飽きのこないようにも工夫しました。

オロナインH軟膏のシチュエーションセッティングは具体的で、誰もが見慣れているような日常の風景になっています。なぜなら、オロナインH軟膏は家庭常備薬として定番の商品で、若いお母さんが一番の顧客だからです。子供や家族のちょっとしたトラブルにいつでも役立つことを一番に訴求します。

この商品価値を伝えるために、親しみのある洗面所など家族の生活感が漂う風景にオロナインH軟膏を配置して、商品が家族をそっと支えているようなイメージを設定しました。

そしてテスト撮影の結果を通して、クライアントとも仕上がりのイメージをチェックしていきます。

 

 

 

 

次回はスタジオでの撮影の様子をご紹介します!

 

 

商品紹介
SOYJOY:
栄養豊富な大豆をまるごと使用したSOYJOY。手軽で、おいしく食べられて栄養価も抜群!日本でもすでに認知度の高いSOYJOY、香港でも人気です。因みに香港ではチョコレート味が一番人気。
オロナインH軟膏:
そして皮膚用抗菌軟膏剤薬のオロナインH軟膏。肌荒れや乾燥、火傷などに使用できます。大塚製薬の看板商品として1953年に最初に発売されてから、時代に沿って少しづつ改良を重ねながらも、基本的な形は変えずに受け継がれています。

  

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桜マーケティング

今年もついにやってきました。そう、桜の季節です。僕は春が大好きなので、毎年この時期が待ち遠しくて仕方ありません。ニュースが天気予報の最後に桜の開花情報を伝え始める頃になると、ついに春が来た! と心がワクワクしちゃいます。そしてそのニュースを見ながら、「そろそろお花見の予定を考えなあかん!」って思うんですよね。本当に楽しい季節です。

 

 しかし桜のお花見はもはや日本人だけのイベントとは言えなくなりました。世界各国から桜見たさに多くの観光客がお花見をしにこぞって来日しているのはみなさんご存知の通りだと思います。訪日客数を表したグラフを見ても4月の伸び率はとても大きいことがわかります。

 

 インターネットでひとたび「Hanami」と検索するだけで、花見ツアーの申し込みサイトや、桜の開花情報、さらにはどうやって花見をすればいいのかを写真付きで紹介しているサイトなども数多くヒットします。お花見は、日本のみならず世界中の人々にとっても関心の高いイベントのようです。

 

 そしてそれは香港人も例外ではありません。国別訪日客ランキングで4位の香港は日本の桜にも高い関心があるようで、本屋さんで販売している日本のガイドブックには軒並み桜の写真がずらりと並んでいます。中身をパラパラと見てみると、東京や大阪などの主要都市はもちろん、鳥取や岐阜など、地方都市の桜特集も組まれていました。日本を何回も訪れるという香港人だからこそこういった地方も取り上げられているようです。

 

 香港人の桜好きはこれだけでは終わりません。例えば日本でもおなじみのスターバックス。季節ごとに新作フレーバーが登場して日本でもよく話題になっていますよね。香港でも季節感溢れる新作フレーバーが度々登場します。そして今販売している新作フレーバーはなんと、「ストロベリーハニーブロッサムクリームフラペチーノ」(長い…!)、桜をテーマにしたフレーバーなのです。これが香港では大人気でして、僕もブームに乗っかって注文してみたら見事に売り切れと言われ、結局コーヒーを頼みました。(甘い物の気分だったのに……)

 

 つまり、香港人は桜が好きすぎて、現地の企業もマーケティングに取り入れるほどだということです。この桜をイメージしたフレーバーは現在シンガポールとタイでしか販売されていません。日本ですらこのフレーバーはまだ販売されていないのです。(4月になれば発売されるかも?)

 

 今年はイースター連休が3月30日から4月2日までと、例年通りなら桜の満開時期と比べると少し早いかもしれません。それでもイースター連休の日本への花見ツアーの定員は2月末時点ですでに半数以上が埋まっており、この連休を使って桜を見にいく香港からの訪日客はまだまだ増えそうです。桜の満開とイースター連休は果たしてぴったりかぶるのか?!桜予報を待つことにしましょう。

 

#スタバ #新作名前長すぎ #もう魔法級 #花より団子 #これ日本だけ? #そのうち#香港は花よりエッグタルトか
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インスタグラム How To “Call To Action!” (CTA)

TYA香港でも、お客様のインスタグラムの写真撮影やイメージ作成をする機会が増えてきました。今日はそんなインスタグラムで、どのようなCTAの呼びかけができるかご紹介したいと思います。

 

ダイレクトメッセージ(DM)でエンゲージメントを上げつつ、CTAも呼びかける!

「この可愛いくまさんマグあげます!欲しい人はDM(ダイレクトメッセージ)してね!」などとと投稿写真のキャプションやデコ文字で呼びかけて、ユーザーとのDMでの交流を目指します!DMを積極的に使っているアカウントはインスタグラムのアルゴリズムによってリーチも上がります!

直接ユーザーや顧客と対話ができるのは大きな一歩です!

 

インスタグラム投稿の際キャプションにURLを貼ってもリンクにはならない件、注意!

知っているようでついつい忘れがち(?)なポイントです。リンクをそのままキャプションにコピーペーストしてもユーザーがこのリンク先に飛べるリンクにはならず、黒い記号のようになってしまいます。しかも、アイフォンからだと一部コピーもできないのでキャプションの中に置かれたアドレスは全くの役立たずに。 

じゃあ、どうしよう?

⬇︎

プロフィールページになら1つリンクが貼れるのをフル活用しましょう!

皆さんプロフィール画面のウェブサイトの記入できる欄にはご自分のサイトアドレスを入れているかと思います。ここの部分が唯一、インスタグラムでリンクの貼れる場所になります。

「@ご自分のインスタグラムのアカウント名」を投稿のキャプションに添えれば、ユーザーに自分のプロフィールページに来てもらうリンクにすることができます。もうお分かりでしょうか?そう、そのプロフィールページからウェブサイトに来てもらいましょう!

 

プロフィールページのリンクを期間やキャンペーンごとに更新することも可能!

期間限定のキャンペーンサイトに誘導するためにプロフィールのアドレスはその都度更新して利用している企業もあるようです。投稿イメージからのプロフィール画面、そしてそこからのキャンペーンページや自社ウェブサイトへのCTA!

まとめ

毎日3億人のアクティブユーザーがいるInstagramStoriesが2018年も引き続き重要なマーケティング方法になるでしょう。現在トップのアクティブユーザーを誇るFBで日間アクティブユーザー数は10億人。日本でみるとInstagramもFBも日間アクティブユーザー数は2000万人ほどです。香港では人口の約45%である約300万人のアクティブユーザーがいる計算です。

このアクティブユーザーにしっかりとCTAを呼びかけていきたいですね!

 

 

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Refrerence:https://gaiax-socialmedialab.jp/qa/instagram-post-link/

光速の香港

 香港を訪れるたびに本当に面白いなあと思うことがひとつあります。 

 
それはなんでもとにかく「速い」ということ。香港に来たことがある人は納得する人が多いのではないでしょうか。この街はとりあえず何もかもが明らかに「速い」です。
 

 

 乗り物から見ていきましょう。まずはエスカレーター。今回は特にMTRのエスカレーターに注目します。はっきり言って異次元の速さです。単純にエスカレーターという言葉を使うのが正しいのかすら怪しいです。もはやアトラクションレベル。日本と比較にならないほど速いです。隣で小さく鳴り響く「カチカチ」という機械音が速さをより一層感じさせてくれます。これでけが人やこけている人をまだ見たことがないから驚きです。

 

 もうひとつ紹介します。それはエレベーターです。高層ビルだらけの香港には無くてはならないものですよね。一体何が速いのか。まずは階数を表す表示板から見ていきましょう。日本のエレベーターは外の動いている階に合わせて表示階が進みます。当たり前の話です。しかし当たり前じゃないのが香港のエレベーター。香港のエレベーターはまだ着いていないのにも関わらず、なぜか目的階への表示と到着音だけが異常に速いです。なぜそこを急いで知らせる必要があるのか、僕にはいまだに理解できていません。

 

 

 エレベーター関連でもうひとつ。それは扉を閉めるスピードです。扉の開閉は安全のためか、さすがに日本と違いはありません。そう、速いのは「閉」ボタンを押すスピードなのです。彼らは扉が開いた瞬間に降りる人がいようがいなかろうが、「閉」ボタンを押します。それも連打。もちろん連打しても扉の閉まるスピードは変わりません。そんなことは誰もが分かっているんです。でも連打するんです。そして僕たちは扉が開いていく間に降りなければならないのです。これももはやアトラクションレベルとしか言いようがありません。僕はこっちに来てから「開」ボタンを押している人をまだ見ていません。

 

 

 街を歩いていたら(歩くスピードももちろん速いのが香港人)お腹が空いてきました。どこか飲食店に入りましょう。香港は飲食店で困ることはありません。しかも美味しいお店だらけなので日本人にも安心です。しかし、だからといって心を落ち着かせてはいけません。香港は飲食店も異常なまでに「速い」のです。早速確かめていきましょう。

 

 

 まずは入店。日本のようにお店の人が案内してくれることはないので、自分で座る席を確保しにいきます。ここでもたついてはいけません。入口であたふたしてしまうと、レジ近くの人たちや後から入ってく他のお客さんの波にのまれてしまいます。立ち止まることなく、お店の奥の方へ進みましょう。

 席を確保したら次は注文です。お店の人は畳み掛けるように注文を取っていきます。そしてこれまた急いで厨房へ向かいます。この間およそ10秒。落ち着いて水を飲む隙すら与えてくれません。

 

 

 料理もすぐに出てきます。そして恐ろしいことに料理をテーブルに置くスピードまでなぜか「速い」のです。雑にお皿を置いていくのでこぼれてしまうこともしばしば。何もそんなところまで急がなくてもいいのになあと思ってしまいます。ちなみにご飯はやっぱり美味しいです。

 

 最後にお会計。香港のお金に慣れていない人は要注意です。ここでもたつくことは速さを限界まで追い求める香港人にとってはご法度なのです。僕自身も一度、会計であたふたしたことがありました。するとお店の人に「財布貸して!」と叫ばれ、勝手に会計を済まされてしまいました。香港のお金に慣れていない人はテーブルで用意してからレジに向かうようにしましょう。

 

 

 ここで取り上げたものはほんの一部にすぎません。香港は他にも「速い」ものがたくさんありすぎます。なぜそこまで速さを追い求めるのか。そもそも何に向かってそんなに早くする必要があるのか。これは香港人の誰も分かっていないのだと思います。ただとにかく「速い」ということが良いことなのでしょう。速さが命の香港。本当に面白い街です。

#速すぎ #もはや光速 #香港ライフ #どう?
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チャットボットの正体 2018

 ガートナーの調査によると、2018年は会話の30%が機械の手を借りて行われることになるだろうと予測しています。
 

  チャットボットは人間同士の会話を想定したソフトウェアアプリケーションの一種で、質問に対してもすぐに速くて的確な返答ができるので、疑問を放置することなく即解決する事ができます。

 

 不必要な対人関係や感情を必要としないので利用者はどんな質問でも気軽に、かつ単刀直入に要件を質問する事ができるため、社員の業務上の疑問や悩み解決に活用する企業も出てきています。

 

 また今までは1人の営業に対してたくさんの顧客がいることが多いため、その全ての要求を含めたマーケティングを行うことは困難でしたが、チャットボットなら問い合わせ内容をより簡単に収集・蓄積できるようになりました。

 

 ウィットに富んだ返事をしてくれるチャットボットは話題にもなりますし、利用者にとっても親近感や満足度が上がり、サービスの利用率の向上にも繋がるので、キャラクター性や回答のバリエーションや傾向などを重視してチャットボットを設計する企業も少なくありません。

 

例を見てみましょう!

 

まずはjetstarのジェッ太くん。たぬき姿でなんとも愛らしい雰囲気です。手荷物の重さやちょっとした疑問に対しての回答を素早く回答してくれます。

ですが、なんと香港版のサイトではジェッ太のチャットボットではなくなっています!

 

 

不評だったのかいまはJessという女性のチャットボットがサポートしてくれます。

 

横浜市のゴミ分別お助けチャットボットイーオちゃんは捨てたいものをメッセージするとどのように分別、破棄するか教えてくれます。いたずら心で「夢」や「希望」などを入れてみると偉人達の言葉を引用して「もう一回考えてみて」と諭してくれます。

 

その他、Facebook messengerにもいろいろなチャットボットがあります。親父ギャグを披露してくれるボットDad Joke Bot、瞬時にキーワードに対してのWikipediaを返してくれるAlex WikiMessenger。笑えるネタ画像を紹介してくれる Durian the Bot。

 

Web、LINE、messengerなどそれぞれに面白いチャットボットがあります。会話自体を楽しむためのボットであれば、例えば日本のLINEボット「りんな」。

日本ではすでにとても有名なLINEbotのりんなちゃん。

 

ちょっと暇だなぁという時。でも、リアルな人間関係に疲れたな、と感じた時にちょっと利用している20代も多いのだとか。これは実際にしりとりしたものをスクリーンショットしてみました。たまに会話が破綻しますが、かなり自然に会話ができます。こんな風に会話を楽しめるbotはなかなかありません。歌を歌ってくれたり、ゲームをしたり、手紙をくれたり。

実はりんなは「生産性」ではなく「感情」に特化した「エモーショナルAI」なのです。日本語は様々な言い回しや表現があるので、通常の会話をこのように自然に成立させることができる技術には驚きを隠せません。

 

 

まとめ

これから益々こういったテクノロジーやAIの技術が応用されるようになっていくでしょう。香港でもカスタマーサービスは問い合わせすれば、72時間後に回答します!なんていうのもザラです。チャットボットがサービス改善に大いに活用されれば、5年、10年後にはほぼ殆どのカスタマーサービスはチャットボットにとってかわられるでしょう。

仕事の能率化を図り、顧客サービスを提供する上でも新しい時代にあったアプローチができるよう、しっかり活用していきたい技術ですね!

>参考文献

https://botlabo.media/scene/2017-09-07_2/#4
https://botlabo.media/scene/2017-09-07/

 

福岡と香港・観光地としての可能性

先日、旅行で福岡に行きました。人生初の福岡で、太宰府、糸島、もつ鍋、明太子、中洲の屋台、ラーメンにお寿司など(グルメが多い気がするが)とても楽しませてもらいました。そんな中気づいたことがちらほらとあったので書かせていただきます!!

・福岡に来ている観光客

 福岡といえば…そうですね、韓国の目と鼻の先だといえます。東京-福岡間は約900kmですが、福岡からソウルまで約500km、プサンにいたってはたったの200kmほどです!これは福岡から大阪に行くよりも近いです。

 そんなことから旅行中はたくさんの韓国人観光客を見かけました。ここまで多いのかとびっくりするほどで、実際に福岡への年間観光客数は約100万人にものぼります。

 

・地理的条件から広がるつながり

 そんなところで当然福岡と韓国を結ぶ航空会社も8社、1日に70〜80便もの路線が運航されています。空港から市内を結ぶ地下鉄やバスにもこれでもかと言わんばかりの韓国語の案内(もちろん中国語もありますよ)、街中でも韓国語での広告や、韓国語がしゃべられるスタッフがいたりと、韓国人はどこへ行っても、さほど困らないような感じがしました。

 これは純粋におもてなしをしたくてやっているわけではなく、当然、韓国人観光客に福岡で、自分のお店で、自分が提供しているサービスで、お金を落としていってもらいたいからやっているのでしょう。もちろん、韓国の企業が福岡に投資して利益を得ようとするものも多いです。

 しかし結果的には、地理的優位性を活かして、地域を活性化しようという大きな流れとしては成功しているように見えました。もちろんこれからますます発展していく余地はあると思います。

 

・日本と香港はどうだろうか

 さて、話を香港に移してみましょう。香港と日本は距離的にも近く直行便は3時間前後、そのこともあってか香港から日本には2017年には223万人ほどの観光客が訪れています。リピーター率も非常に高く、観光客に向けの多くのビジネス、さらには心理的な距離の近さもあって、香港に日本企業が進出して様々なビジネスを展開できる土壌が整っているとも言えるでしょう。


しかし香港にはそれ以上の魅力があります。

 香港はご存知の通り、東南アジアと東アジアのちょうど真ん中、さらには中国本土への玄関口といった位置関係にあります。この地理的優位性を活かして、香港は発展してきたとも言えるでしょう。1日の定期便運行数は約1100便、利用者数も年間7千万人にのぼります。

 しかし、香港の発展の理由はそれだけにとどまりません。確かに地理的条件を基盤としつつ、その強みを活かして適切な戦略と投資で、アジアの中継貿易拠点、世界随一の金融都市、国際都市として発達してきました。

 香港を訪れる人の国籍も非常に多岐にわたり、その目的も、観光、ビジネス、スポーツなどなど、細かく見ていけばキリがないでしょう。

 

 
・国際都市、香港でグローバルなビジネスチャンスをつかむ!?

 今や香港は世界中から人やモノが集まる国際都市です。香港にあるモノ、サービスを見て受けて、そして彼らは彼らの国々に帰ります。

 

その時に日本や日本企業の製品サービスについて彼らに少しでもインパクトを与えられればどうでしょう。

インパクトを与えられたものが彼らの国々でも売っていれば、もしかしたら買ったり使ったりしてくれるかもしれません。そうでなくても認知してもらえるだけで、次に香港や日本、アジア圏に来てくれた時にはさらに彼らにブランドのイメージを据え付けられるでしょう。

 

 香港に進出し、香港のマーケットに自社の製品サービスを売り込むことは、香港人だけでなく国際都市香港にやってくる世界中の人々に対して自社の製品サービスを認知してもらうチャンスにもなりうるのです。

 もちろんそれは日本食でも、スマホゲームでも、白物家電でも車でも良いでしょう。香港という街を大きなショールームに見立てて、世界にブランドを発信することもできるかもしれませんね。

 

 日本—香港という側面だけでビジネスを行うのではなく、香港が持つ「都市の利」を活かせば、ある意味浅いかもしれませんが、とても広いターゲットに対するビジネスチャンスがあるかもしれません。

 

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日本発 “仏系” 旅かえるとは!?

+旅かえるとは??+

 


「これ知ってる?」ある日、香港人の友人が超人気だという日本初のゲームアプリを見せてくれました。それが今香港で流行っている「旅かえる」という日本のゲームアプリでした。

 2017年11月にリリースされて以来、このゲームアプリは95%は中華圏でダウンロードされており、1%の日本や他国を圧倒しています。1月下旬から2週間にわたって中国版App Storeで人気第1位をキープし続け、香港と台湾でもトップ10入りしています。8割は女性プレイヤーで微博(weibo)などで話題になり一気に人気になりました。

 中国のプレイヤーたちは、このアプリ内課金で累計約2億2000万円以上をつぎ込んでいるそうです。一方の日本では、課金は累計約1100万円にとどまっています。

 

+ゲームの特徴+

 

 この「旅かえる」は日本語のみのゲームアプリで、プレイヤーは簡単な日本語の意味を予測して遊んでいる人も多いようです。これを通してなんとかして日本語を学習しようとしている友人もいます。けれど機能もシンプルで、わかり易いインターフェイスなので日本語を知らなくても十分に遊べる仕様になっています。

 

 基本的にはお弁当や荷物を用意するのみで放置しておくゲームで、自分で「かえる」は操作しません。制作会社は「旅そのものを題材にしたゲームが少ない」事に着目して開発に踏み切ったそうで、最初の「かえる」のイメージは映画「男はつらいよ」の主人公、寅さん。かえるは旅に出たまま帰ってこなかったり、家から出なかったりします。「誰かを待つことで喜びを感じてほしい」と制作会社の担当者はコメントしています。

 因みに、たまに旅先から持って帰ってくる「かえる」は旅先から写真やお土産を持ち帰ってくれます。どれも日本各地のご当地ものになっています。例えば最初に私が「かえる」からもらったお土産は「キャベツ」と「三色ういろう」で写真は名古屋城を背景にしたものでした。マニアックですよね。

+流行った背景+

 

 日本でも増殖しているといわれている「草食系」は、中国でいうところの「仏系」になります。厳しい競争社会の中で育てられ、どうにもならない現実や苦悩を経験し、その大きなストレスの反動で、激しい現状に立ち向かうというよりは、やや諦めと受け入れの「仏系」の境地に入った人々。1990年以降に生まれた若者達10代後半から20代で、独身の多い世代中心に流行しているこの現象は、「かえる」のほのぼのガツガツ度0の世界と重なります。ありのままを受け止め、楽しみたいという心境に「旅がえる」は寄り添っているのでしょう。その他にも

  • 和風テイストな作風で、可愛いイラストで愛着がわく。

  • ゆるい音楽でまったり癒される。

  • 隙間時間を活用できて、手軽。

  • 「かえる」を「分身」や「息子」のように感じ、擬似家族体験ができる。

 などのが人気のポイントです。

+まとめ+

 

 最近になって、制作者側としては夫を待つ妻のような視点を設定して制作した、という事実が判明し「かえる」は「息子」だと信じ込んでいた中国人プレイヤー達に衝撃を与え、ネットで話題になりました。コメントの一部を紹介すると―

「蛙はクズ男」「無責任な夫だったなんて」「写真の中の蝶々は不倫の証拠か?」「何日も帰って来ないってまさか……」「夫だったらとっくに離婚」といった厳しい批判の声が上がっています。

 この「旅かえる」のクリエーターの意図とプレイヤーの解釈の違いは良い結果に繋がった好例だといえます。異文化圏での作品や表現の受け止められ方は様々に異なるので人々が自由にテーマを解釈できる余地があることもとても大事でしょう。(因みにかくいう私も「かえる」は「子供」だと思った一人です。これからも「子供」だと思って世話をしたいと思います。)

 

 癒されたい、ちょっと疲れているなと感じている皆さん、一緒に「旅かえる」プレイしてみませんか?

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2018トレンドを掴む:ライブビデオ!

 みなさんはもう使ったことがありますか?

 YouTubeをはじめ、Dailymotion、Facebook、InstagramやTwitterなどでもサービスが展開されているライブビデオは気軽にその場の雰囲気を伝えられる手段として爆発的な人気があります。2018年もこのトレンドは変わらないと言われており、これからもコミュニケーションの中心として存在感を増していくでしょう。

 

ライブビデオの特徴は手軽になったことだと言えます。わずかな操作で簡単にその場の臨場感を伝えることができるのはライブビデオだからこそ可能な方法です。ライブビデオはストリーミング方式でビデオの録画と同時にリアルタイムで動画配信を行います。視聴している相手もリアルタイムでライブビデオに反応できるのが特徴です。

 

 Instagramのライブのケースを見てみましょう。これまでの投稿では配信者の一方的なコミュニケーションしか行えませんでしたが、ライブビデオでは視聴者もライブビデオの動画上で気軽にコメントや「いいね」することでインタラクティブなコミュニケーションができるようになりました。

 

 私もフォローしている芸能人のライブビデオにコメントをしたり「いいね」を連打して認知してもらいたいと必死になることがよくあります。

 

 なぜライブビデオはこれだけ人気があるのでしょうか? 理由の一つとしてUGCによるコンテンツが受け入れられるようになったからだと言えます。

 

UGCとはUser Generated Contents(ユーザー生成コンテンツ)の略で、ユーザーによって制作されたコンテンツのことを指します。人は作り込まれたものに対しては嫌悪感や疑いを抱くと言われています。ライブビデオは今までの加工や補正のされたコンテンツとは違い、ありのままのリアルな瞬間を配信しているため、多くの人から好感や共感を得やすいのです。

 

もう1つの人気の理由として、ライブビデオは、スマホで簡単に視聴することができるうえに配信者と視聴者が同時にその瞬間や体験を共有できること、これによってファンやフォロワーとより近い関係になれることがあげられます。この距離感を利用して、通常の投稿より一歩進んだ積極的なアプローチを提供することもできるでしょう。視聴者のエンゲージメントを高めることにおいても重要な役割を果たしているのです。あえて限定的な配信を行うことで視聴者の満足度を高めるという目的にも非常に有効です。

 

そのような背景もあり、ライブビデオは多くの企業でセミナーの実況配信などにも積極的に取り入れられています。

 

 今後ますますライブビデオの需要は高まっていきます。リアルで、作りすぎていない姿がこれからのコミュニケーションの鍵になっていくでしょう。

 

みなさんも気軽に今の大事な瞬間を共有してみませんか? 

 

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日本の大学レベルが下がってる!?

日本の大学は海外の大学に比べて、マーケティングの力が弱いという話をしようと思っていたのですが、リサーチ中によく登場してくる「世界大学ランキング」について気になったので少し書こうと思います。皆さんの出身大学は何位にランクインしているのでしょうか?

 

 まずは近年の東大、シンガポール国立大、香港大学、オックスフォード大学のランキングを見てみましょう。

 オックスフォード大は2011年の6位から順位を伸ばし、今年は堂々の1位です。アジアに目を移してみると、2011年は香港大2012~2013年は東大がアジアのトップとして君臨していましたが、2014年以降はシンガポール国立大に抜かれ、今年はシンガポール国立大22位、香港大40位、東大46位となっています。

 ちなみに香港のその他の大学も順位を伸ばしています。(2017年から2018年)

-The Chinese University of Hong Kong  76位 → 58位
-Hong Kong University of Science and Technology  49位 → 44位

 


・項目から考える日本の弱み

 世界大学ランキングを作成しているイギリスのタイムズ・ハイヤー・エデュケーション社(The Times Higher Education)は、幾つかの項目ごとに採点し順位付けしています。その項目とは、以下の5つに大きくは分かれています。

  1. Teaching 30%

  2. Research 30%

  3. Citations (学術論文の引用) 30%

  4. International Outlook 7.5%

  5. Industrial Outcome 2.5%


ここで注目したいのが3番目の「学術論文の引用」という点です。世界中でどれだけその大学の論文が引用されているかというものですが、最低条件として、引用されるためには英語で論文が書かれていなければいけません。理系分野は特に応用的な研究の前のベース的な研究が多岐にわたり、論文数も多くなる傾向にあるのですが、その一つ一つが英語で書かれているでしょうか?


TeachingやResearchingの分野では日本の大学のポイントは格段に上昇します。しかし、30%の割合を占める論文引用のポイントは、先に述べた理由から極端に順位を落としています(東大300位台、京大500位台)。東大をはじめとする日本の大学を抜いていったアジア圏のシンガポールや香港の大学も、実はこの項目でのポイントで日本の大学を引き離していることが多いです。

 

欧米諸国の大学は公用語それ自体が英語であったり、歴史的な背景から、英語が公用語でなくても大学では英語の講義を行っているところも多いです。このことを鑑みると、欧米諸国やシンガポールなどの大学が有利なことは明らかと言えるでしょう。

 


教育力、研究力は自信を持って良い

 その一方で先ほども少し述べたように、TeachingやResearchingの分野では良い順位をキープしています。海外から高給な教授を引き抜いたりできず、非常にドメスティックだと言えますが、それでも日本の教育の質は高く、多数のノーベル賞学者を輩出していることからもわかるでしょう。


The Times Higher Educationの算出する大学ランキングは総合的な点数によります。ニュースやインターネットではいつもネガティブに日本の大学の順位低下を伝えられますが、その理由を紐解くと、どこまでも悪くなっているというわけではないことがわかります。

 

 

・最後に

 

 ここまで、「世界大学ランキング」について語ってきましたが、確かに日本の大学に劣っている部分があるがゆえの現状の順位というのは否めません。


しかし、日本の大学のすべての授業や大学での公用語を英語にしようとしても、今の10〜20倍の留学生を受け入れようとしても、うまくやっていける気がしないのは皆さんでも容易に想像がつくでしょう。

だがこれからはまちがいなくグローバルな時代です。長期的な目で見て、海外の大学に対する競争力、ひいては日本の国際競争力を高めるためにも、英語を自由自在に扱える学者といったような、学術分野で活躍できる人材の数を増やしていけると良いのではないでしょうか。

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