大流行!シェアリングエコノミー。香港&日本では?

ここ数年、「シェアリングエコノミー」という言葉をあちこちで耳にするようになりました。シェアリングエコノミーとは、デジタルテクノロジーを活用して、物、サービス、場所などを共有・交換することによって成り立つ新たな経済の形です。ますます領域を広げている様々な形のシェアサービスが世界中で大流行しています。

一方、香港や日本ではあまり盛り上がってないのはなぜでしょうか?今後はどのような進化を見せるのでしょうか?

まず世界に先んじてシェアリングエコノミーが広まっているアメリカについておさらいしてみましょう。

Uber、Airbnbを始めとして、多くの大手シェアリングエコノミー企業の発祥地アメリカでは、大部分の消費者がシェアリングエコノミーにすでに慣れてしまっている、と言えそうです。新しい産業としてどんどん拡大していくと同時に、利用中に生じた問題、データーの管理方法や個人情報流出、利用者の安全性と利益保護に関する疑問などネガティブな広がりも否めません。しかしそれは、いち早く次の課題を捉えていとも言えます。

 

爆速で広がる中国のシェアリングエコノミー。

この流行に素早く反応したのは中国。各種のサービスが登場するや否や消費者に大歓迎され、中国のシェアリングエコノミー市場は急成長しています。最初のシェアバイク(摩拝単車とofo)の流行からライドシェア(滴滴出行=UBERを撤退させました)、フードデリバリー、民宿、駐車場、充電バッテリー、傘から贅沢品に至り、日常生活の各領域に次々とその範囲を拡大していきました。アリババやテンセント、百度などの大手ネット企業と連携したサービスは、巨額の投資資金を得て、ますますビジネスを拡大しています。更に、中国政府も積極的な姿勢で新産業を支援しているので、その速度は爆速です。

中国でシェアサービスがここまで広がる要因は、国民的SNS(Wechat)と国民的モバイル決済(Wechat PayやAlibaba Pay)の普及にあるでしょう。例えば、配車サービスを利用する場合、配車の依頼から支払いまで全てスマートフォン一台で簡単にでき、すぐにタクシーを捕まえられる上に、普通のタクシーより、やや安価な価格になっているので、利用者からは非常に好まれています。

また、ネットで知り合った人とシェアハウスをしたり、タクシーに乗る際にも見知らぬ人とタクシーを相乗りすることも厭わない中国人にとっては、元々シェアには抵抗感が薄いということも原因の一つだといえそうです。

もちろんシェアサービスは良いことばかりではありません。滴滴と契約しているドライバーへの審査と管理が不足で、殺人や強姦悪性事件が頻繁に起こり、大々的に批判されています。便利さと最大利益を求めるあまり「法律無視あるいは法律違反ギリギリの経営をやってもよい、問題が起これば事後に補償すればよい。」という考えは問題があります。今後、法的な規制や安全性への配慮を高めていく必要がありそうです。

香港での現状。

「アジアの国際都市」香港ではどうでしょうか。香港Uberが頻繁に既存のタクシー業界との軋轢や、法的規制との間で、葛藤にさらされています。「白タク行為」としてドライバーが逮捕されたり、タクシー業界にも強く反発されています。また、シェアバイクはサービスを開始してすぐに、利用者が破壊したり、不法投棄を行うなどの様々なトラブルが相次いだために、半年も経たずに撤退することになりました。

それだけではなく、香港人は政府の承認を得ていない非公式なサービスに対する不信感が高いと言えそうです。土地が狭くて、各種のインフラも既に整備されている香港での暮しは、元々非常に便利なのでアメリカや中国で流行っているシェアサービスがそのまま香港に進出してもうまく機能しないものもあります。

しかし、香港ではシェアリングエコノミーがある分野において順調に発展しています。その一例としては、コワーキングスペースが挙げられるでしょう。オフィス家賃が高いため、スタートアップ、起業家、フリーランサーにコワーキングスペースを提供する会社が増えてきます。国際的な人材が集まる香港ならではの新しいシェアリングエコノミーの形かもしれません。

 

日本では?

香港と同じように、日本もシェアリングエコノミーの大潮流から乗り遅れているのでしょうか?Uberが2013年より都心部で試験運用を開始しましたが、ドライバーのライセンス許可などに対する厳しい規制やタクシー業界の強い反発によって期待したほどの大きな広がりは見られませんでした。2018年「民泊新法」の施行は各地の民泊に制限が強く、事実上の民泊禁止法となっていて、Airbnbなどにも大きな影響を与えそうです。シェアリングエコノミーは、もともと先進国の浪費的なライフスタイルに対する反省から提唱されたという側面もあります。で、あればフリマや本やCDなどの中古市場が、それなりの規模で展開されている日本で盛り上がらないのは不思議に思えます。

背景として、香港とも共通の理由があるかもしれません。元々インフラが完備されていて便利な日本社会で、厳しい法律上の規制と既存業界からの強い反発もあるとすればシェアリングエコノミーが発展することが難しい、ということではないでしょうか。また、利便さより先に安全性の確保やプライバシーの保護をという意見が出て来れば、考慮せざるを得ません。

とはいうものも、いかにも日本特有のサービスも生まれています。例えば、家事を始め、子どものお迎え、ペットの世話などを「ご近所サポーター」と呼ばれるで近所のスキルのある人に依頼できる「ANYTIMES(エニタイムズ)」というサービスや、父母に代わって日本に住む優秀な留学生や帰国子女が子供の送迎を代行する「お迎えシスター」など。また、メルカリはものを大切に使うことを重んじてきた日本人としては、とても面白い現象だと言えそうです。日本特有のサービスはこれからもどんどん出てきそうです。

そして何より、様々なサービスや、人、お金が越境して入ってきているグローバルな時代です。既存業界との共存も模索されていますし、何より高齢化社会の日本は変わっていかなくてはいけません。環境の整備があれば、日本のシェアリングエコノミー市場の拡大には拍車がかかっていくのではないかという期待もあります。

今年9月末、中国の配車大手の滴滴出行は日本のソフトバンクと合弁会社を設立。スマートフォンアプリでタクシーの配車依頼ができるサービスを大阪市で始めました。タクシー業界からの反発に考慮し、日本最大手のタクシー事業者とも連携をしています。シェアサービスの安全性と個人情報保護を高めるための規制と管理を改善する検討も行われているので、利用者も安心して利用できるようになる見込みで、期待が高まります。

 

まとめ

シェアリングエコノミー。必ずしも大きな市場でシェアを獲得したプラットフォームが他の地域でも勝者になるのではなく、その国・地域や人々の習慣に合わせたローカライズが重要であると言えそうです。伝統的な企業やITジャイアント、少数精鋭のスタートアップなど様々なサービスが勃興しては融合を繰り返し、ものすごいスピードで拡大していきます。中でもアジア市場!ますます目が離せません。香港・日本を股に掛けてアジアに繰り出すマーケティングならTYAにお尋ねください!

どのエンゲージメントがいいエンゲージメント?(JP/EG)

デジタルマーケティングをどうにかしなきゃ、という事がマーケッターの頭痛の種となってから数年が過ぎました。どこから手をつけていいのか、どうやったら成功と言えるのかという疑心暗鬼もあってテクノロジーは出揃っているものの、できれば手をつけたくないという期間が長かったと思っています。しかし、昨年くらいから、香港でもいよいよ多くののブランドがデジタルマーケティングに予算を割くようになってきました。

How to be involved in digital marketing has been an annoying problem for many marketers for many years. Having no idea where to start or how to achieve the final success, although the technology is already well equipped, many marketers still try not to be involved in it if possible. However, since last year, even in Hong Kong, many brands started to spare the budget for digital marketing.    

様々な機会に企業のマーケッターの方々に最近はどんなプロモーションを考えていますか?と尋ねてみると、ほとんどが”テレビはあまり考えてない。なぜなら誰も見なくなったから”と答えます。(TVBなどがIPTVとしてスマホでも見れることを考えるとこれはちょっと乱暴な意見かもしれません)そして、展開しているのがディスプレイ広告やインフルエンサーを起用したマーケティングだと教えてくれます。

When I asked marketers from different companies on various occasions about their opinions about recent promotions, most of them replied that they are not considering much about TV commercials cause recently no one likes to watch TV(but thinking of TBV used IPTV to enable audiences to watch on smartphone, this opinion may be a little bit too extreme) Then they told me that their main focus is display advertising or KOL marketing now.

その時、いつもお聞きするのが、それではどのような目的やKPIを持ってキャンペーンを展開されてますか?という質問です。皆さん、大概、言葉に詰まって、えーと、リーチやエンゲージメントですと答えることが多いようです。ただ、キャンペーン全体や個々のコンテンツ単体で目標とする指標までは設定していないことがほとんどのようです。

The question came often after that is what kind of purpose or KPI you set before starting the campaign promotions. In this case, almost everyone turned out to be speechless and hesitated to give me the answer of reach and engagement. But the majority don’t have a clear goal and indicator for the whole campaign or the single content post.

考えてみるとエンゲージメントというのはかなりファジーな言葉ですね。何を持ってエンゲージメントを得たと考えられるのでしょう?香港で良く広告が打たれているフェイスブックの場合は、ご存知のようにリーチ÷(いいね+シェア+コメント+クリック)で長くエンゲージメント率としてきました。しかし、リアクションとして一律に1つのエンゲージと捉えるにはこの4つのアクションはタイプが違いすぎます。軽い気持ちでいいねを押すのと、コメントをするのでは動機も異なるはずですね。最近はここにビデオ視聴も含まれたことでエンゲージメント率が上がっていますが、これもまったくタイプの異なるアクションです。

If we think deeply about engagement, it’s actually a very fuzzy word. What we should have to achieve engagement? As for Facebook, which is often used by many advertisers in HK, the engagement rate is calculated as the numbers of engaged users(like+share+comment+click) divided by the total reach of one post. However, these four reactions are totally different if we consider them respectively instead of one engagement conception. The ones who casually pressed likes button tend to have different motivations with those who gave comments. Recently, video views is also counted as engagement rate which helps it rises up, but this is completely different type of reaction too.

フェイスブックだけを見ても、一言でエンゲージメントを語ることができないわけですが他のSNSになればそもそも指標が異なります。TwitterではRetweet数が大きな意味を成すでしょうし、Youtubeでは視聴された時間が重要です。アプリならそのアプリを使って過ごした時間が大事です。

It’s already difficult to describe the engagement using a few words even if we only focus on facebook, let alone other SNS with different standards. For example, for Twitter, the numbers of retweet mean a lot while the time of viewing is super important in Youtube case. And for Apps, the time we spend on it is significant.

そして、デジタルの媒体での体験だけでなく、例えばあるブランド主催のイベントに参加して感動してファンになった、好感度や購入意向が上がったいうのもエンゲージメントでしょう。

Furthermore, not only the reactions on digital media, engagement should also include something like when attending an event organized by one brand, people feel touched, follow it and thereby the brand preference and purchase desire are upgraded.

まったく異なった測定基準を統合して、どのようにマーケティングのROIを測るのか?マーケッターの頭痛は消えることは無いですね。それでも、重要な事は、キャンペーンを開始する前に媒体や施策毎の目的やKPIの設定と測定基準の計画を練る事ではないでしょうか。

How to integrate totally different standards to measure and evaluate the marketing ROI, which continues to be the annoying problem for marketers. It seems there is no universal answer to this question, but no answer is an answer! It reminds us that before starting a campaign, it’s important to clearly elaborate a plan about the goal, KPI and evaluation standards for each post.

デジタルマーケティングに予算を割くブランドが多くなった事自体はいい事かもしれませんが、インターネットをブラウズしているとまったく自分に関係のない広告が頻出したり、ブランドを毀損しているようなインフルエンサーの動画があったり、より良いマーケティングの効果を得るためには、まだまだ研鑽と努力が必要なのかもしれません。TYAでは、こうした課題についてじっくりお話できる機会を楽しみにしています。

It may be a good thing that more and more brands spare budget to digital marketing, but many displays unrelated or some KOL videos which damages the brand image frequently appear when browsing the internet. To achieve better marketing results, we need to take more effort and research on it. We, TYA, are looking forward to having opportunities to discuss about this theme with you in the future! Please feel free to contact us!

 

アドテク東京2018:今、広告が大事にすべきもの

10月4, 5日の2日間、アドテク東京2018に参加してきました。多くの登壇者が展開されて議論の中から、僕らが気になった議論をいくつか紹介します。

クライアントファーストの広告は届かない

このところ特にインターネット広告の無神経さが目立ちます。デジタルだから、本当に必要な情報をその情報が必要な人にだけ届けられるはずなのに、「ストーカーみたいな迷惑な広告ばかり送られてくる!」ということが起こっているのです。そもそも、デジタルであろうがトラディショナルであろうがクライアント(事業主)の意向(利益や売名行為)ばかりを汲んだクリエイティブは虚構であり、人々の気持ちを動は動かせないのではないか。

– 広告で人の心を動かそうというのがそもそも間違い

– 本当に起こっている(起こった)ことでしか人の心は動かない

– その本当のことをドキュメントにするしかない

これはTeam Labの猪子さん達が、「人の心が動くクリエイティブ」というパネルで話してくれた内容です。これはただ単に興味深いというだけではなく、自分たちエージェンシーが現在やりがちになっていること、すぐにでも変えていかなければいけないことについて、大きなインスピレーションを受けることになりました。利益や売名行為優先で作られた広告やストーリーは真実味に欠けるばかりでなく、自画自賛を助長するだけのつまらないものになってしまいがちなのです。

それに関連した内容としてTranscosmosさんのKeynoteでも広告はスポンサーファーストからコンテンツファーストになったスポンサーはタニマチ*としてワークしてほしいという話がありました。よくできたTVCFを10回視聴するより1回の素敵な体験の方がささるという時代に、スポンサーがタニマチになる。そういう形も増えていくかもしれません。

さらにデジタルとアナログで大事なものを片方だけ選べという面白い議論の中では、データを重視するのはいいけど、アナログな現場での体験を基にして語られないのなら意味がないという提言もありました。データーはマーケターの心強い味方ですが、クラウドやシステムに問題がきたした時には全てがとんでなくなってしまう可能性もあります。

 

デジタル時代のマーケティングチーム編成

もう一つ興味深かった話は、デジタル時代にマーケティングチームの編成はどうあるべきかというものです。つまり

– 企業のマーケティング活動がカバーする領域はますます広くなっている

– 更に、それぞれの場所で、様々なターゲットに合わせて多彩なイニシャチブを素早く展開しなければならない

-結果は素早く分析し、不断に最適化しなければならない

という前提の中で、これを円滑に素早くワークさせていくにはどんなチーム編成をしたら良いのか…。なかなか難しい問題です。昔のようにクリエイティブディレクターがトップダウンで物事を進めていくというような垂直統合型のチームでは太刀打ちできないので、広く社内外から人材を誘致しヒエラルキーを排した円卓型の組織にしなければダメだという議論が吉野家やカルビーなど、名だたる企業の方、エージェンシー出身のパネラーなどからあがりました。

すでにデジタルトランスフォーメンションが推し進められる世界においては

– Coopetiton(競合相手との協業)

– 非対称業界との提携(これまでには関連のなかったような業界との提携)

– ユーザーや隣接業界とのコラボ

– スタートアップとの連携

が進んでいます。マーケティングの現場も、より幅の広い知見を持った才能との共同作業の機会を求めて、あらゆる場所で円卓型のチームがますます増えていくはずです。

 

まとめ

TYAでもこれを進めてCoopetiton(競合相手との協業)ユーザーや隣接業界とのコラボ、スタートアップとの連携など積極的に行っていきます。

カスタマーと事業主の関係はどんどん変わっていきます。新しくなっていくコミュニケーション。日本のみならずアジアにあっても同様です。皆様と一緒にマーケティングのより良い形を考えていければと思います。アジア、香港でのマーケティング、TYAにぜひご相談ください



*タニマチ谷町)とは相撲界の隠語で、ひいきにしてくれる客、または後援してくれる人、無償スポンサーのこと。 現在では相撲界以外に野球界、プロレス界などの他のスポーツ、また歌舞伎界や演歌界を中心に芸能界でも幅広く使われる。ーウィキ

 

ヤクルト香港様50周年記念パーティ(JP/EG/CAN)

香港益力多50周年晚宴!

益力多陪伴香港人成長50年啦!喺1968年,香港仲發展緊嘅時候,益力多就已率先進軍香港,守護港人健康。到今時今日,每日有成幾百萬樽益力多出廠上架,同全港七百萬人見面㗎。喺9月29日,香港益力多就舉辦咗50周年晚宴,而我哋TYA就從活動企劃、執行、會場佈置、演出節目安排、客人接待,到商標設計以及宣傳片製作等,都全程落手落腳參與㗎!

等我哋一齊聽吓,同時並用日文同廣東話嚟幫手搞呢嗰 event 嘅TYA成員Charlotte,有啲咩感想先!

「如果要揀一個 term 嚟總結成件事嘅話,我會話喺『文化接觸』。

雖然平時响TYA,每日都已經聯合國咁款 —— 同事 intern 仲有我哋啲客,基本喺嚟自五湖四海,但响今次呢嗰 project 仍然受到唔少文化衝擊。

除咗大家都知嘅,跟日本人合作嗰陣一定會更加注重細節呢點之外(亦都託賴呢點,成嗰 event 喺超級準時咁結束),仲有一啲好有趣嘅例子。譬如我哋周不時都會跟香港益力多高層講,『醒獅點睛唔同日本嘅達磨㗎,你要點晒兩隻眼㗎,唔好淨喺畫一隻眼呀』。

所以响成嗰參與過程入面,嗰腦就會成日都諗起兩句老生常談嘅金句:『唔好當正啲嘢喺老馮』,以及『大膽質疑小心求證』。可以參與到呢種咁特別嘅旅程,喺開心嘅。」

响活動接近尾聲時,益力多嘅總經理特別提起我哋TYA,真喺「全員感無量」!臨走嗰陣,TYA成員仲同益力多嘅負責職員攬埋一舊,真喺好滾動!

香港益力多50歲生日快樂!要繼續等我哋香港人每日都有益力多飲!

香港の人々に愛されて50年!香港がまだ発展途上にあった1968年よりヤクルトは香港の人々の健康作りに貢献してきました。今では人口700万強の香港で毎日何百万本のヤクルトが出荷されています。9月29日。その栄えある50周年記念パーティ。TYAはイベントの企画、進行、会場作り、出し物コーディネート、受付、印、記念ムービー制作など、全般に渡ってお手伝いしました。

日本語と広東語を駆使してイベントの進行を円滑に運んでくれた弊社のシャーロットにその時の様子を聞いてみました!

「私にとって、このイベントに参加した感想は一言で言うと『多文化交流』だったと思います。もちろんTYAにいる時も、日本人の同僚やインターン、地元香港生まれのスタッフや海外からのお客様など、日常的な多文化交流のチャンスが多かったので、このプロジェクトで改めて大きなカルチャーショックやチャレンジがありました。

日本人と一緒に働くと、やはり細かいことにこだわり過ぎるというイーメジがあります。そしてそれはやはり嘘ではありません。(笑)でも香港人である私にとっては、時間通りに効率よく仕事をこなせるので、いいことだと思えます。これだけではなく、他に面白いエピソードとしては、中国の伝統芸能の一つである獅子舞の『ライオン』に黒目を書き入れる時には、ヤクルトの担当様に日本の『だるま』とは違って両目を一緒に書き入れる伝統があることをお伝えしました。

このイベントを通して、伝統的な道徳観を二つ思い出しました。何もかも当然だと思うべきではないこと。それから、よく質問して勉強することです。こんな素敵なイベントに参加できて大変感謝したいと思います。」

イベントのクロージングでは総経理よりTYAへに格別の言葉をいただき、全員感無量。また、撤収の際には担当者様と抱き合って労をねぎらうことが出来、大変に光栄なプロジェクトになりました。

ヤクルト香港様、50周年本当におめでとうございます!これからも香港の人々の健康を守ってください!

From 1968 when Hong Kong was still in its way of development, Yakult has already come to this land and been devoting a lot to the locals’ health improvement. Being strongly loved and welcomed by HK people for 50 years, Yakult now daily delivers millions of their products to HK.

On Sep 29th, to celebrate this gorgeous 50th anniversary of Yakult,we TYA got the great honour to participate and support during the whole process from the event planning, execution, venue arrangement, coordination of entertaining activities, guest reception to the design of presenting logos and movies.

Lets check how TYA member Charlotte felt when using both Japanese and Cantonese to ensure this event going smoothly!

「If I am to conclude this whole journey in one term, “intercultural communication” would be my pick.

While being in TYA HK, we do get involved into cross-cultural interaction already —with all our colleagues, interns, as well as other clients from all walks of life, local or overseas— on a daily basis, the cultural challenges coming from this project is still in an overwhelming amount.

Other than paying minute attention to details, a typically anticipated chore when collaborating with Japanese (which is good actually, as this made it possible to complete the rundown sharp on time), the fact that we had been reminding Yakult HK’s management staff from time to time, that they shall dot both of the lion’s eyes during the lion-awakening ritual, instead of just one eye like in Daruma doll’s case, should explain well how all these challenges had emerged from.

Hence throughout the entire journey did I always recall two good old morals: not to take things granted, and question everything to learn something. Definitely grateful to have gone through this one of a kind experience.」

At the end of the event, the general manager gave TYA members a special comment saying that your spirit of teamwork as a whole is so powerful. Also, after event all the staffs in charge enjoyed a great time together. This is such a highly honours project!

Happy 50th anniversary, Yakult HK!                                                          

 

話題の「粤港澳大湾区」・香港の重要性!

香港から「高鉄」で広州まで僅か47分!

最近大きな注目を集める「広深港高速鉄道」は9月23日に香港からも正式に開通・運営を開始しました。香港の西九龍駅発の高速列車は中国本土の44駅にアクセス可能!一気に多くの都市間の移動が可能になりました。うち6駅は短距離駅で、38駅は長距離。短距離は西九龍駅から福田駅まで僅か14分で、今まで香港から2時間ほどかかっていた広州南駅までは47分程度で到着。運営初日に高速鉄道を利用した乗客数は延べ7万5000人を上回ったそうです。

一大ベイエリア構想、一気におさらい。

「粤港澳大湾区」という構想は中国政府が打ち立てる「一帯一路」企画の水上シルクロードとして、広東省珠江デルタの9都市と香港・マカオの両特別行政区の一体化を推進する計画です。各地の経済的な優勢性を活かして金融と科学技術産業の中心、世界三大湾区(ニューヨーク・東京・サンフランシスコ)を目指す狙いです。世界的にもベイエリアがもたらす経済成長は莫大です。この大きな構想のもたらすビジネスチャンスは本土の企業だけではなく、日本企業にとっても大きなものにできるでしょう。

 

香港発・具体的な変化・大きな影響が出る業界をチェック!

観光:まずはそれぞれの出入境手続きの簡素化がおこなわれます。増加する旅行者、入境者のためのインフラの整備も加速するでしょう。香港は元々大人気の観光地なので、中国本土、特に広東省各地との繋がりが一層強まることによって本土から更に多くの観光客を迎えることになりそうです。

そのためのエンターテイメント事業も増えていきます。例えば歴史文化観光資源の魅力を更に高めるため、西九龍文化区で香港故宮博物館を建設し、様々な展示会やイベントを行っているのもその取り組みの一環でしょう。

飲食:レストランや小売店などの飲食業は最大のベネフィットを受けるでしょう。それは開通したばかりの西九龍駅構内に様々な飲食店が集まっているのを見れば明らかです。本土の代表店舗以外にも、濃厚豚骨ラーメンの「ばり馬」などの日本食の店もあります。日本料理が非常に普及している香港ならではですね!今後香港で好評を受けた店がどんどんと中国本土市場に進出していくことも予想されます。

金融:「大湾区」は香港を中心にして、各地金融市場の双方向拡大による「金融核心圏」の設立を目指しています。金融が伝統的に得意分野である香港は今までの強みを存分に発揮して、都市間の金融市場の発展を促進するとみられます。これまで以上に経済的発展を加速させるために、中国中央政府は通貨、資本と情報の流れを大湾区内により、より自由にする狙いです。海外の企業が香港で事業を設立して、大湾区全体にビジネスを広げることも容易になるでしょう。

科学技術革新とイノベーション:大湾区はアメリカのSilicon Valleyのような全国の科学技術革新とイノベーションセンターとしても機能させていく計画があります。特にイノベーション分野での発展が著しい深センは、目まぐるしいほどのスピードでIT化や自動化、スマート化が進められています。テンセントやバイドゥのような有名な大手企業があると同時に、小規模なスタートアップの会社も続々と設立されています。その流れを促進するためにも、大湾区を通して企業家、金融家、技術者の連携を強化していく狙いです。

アーバンシティ計画:新しいビジネスチャンスのための人材確保のため、暮らしやすい環境都市計画も推進されています。例えば、碧桂園という不動産会社はドイツのモデルを手本にして惠州にて科学技術タウンを建設しています。綺麗なワークプレイスと学校や病院やジムなどの生活施設をちゃんと整備して多くの技術イノベーション企業を招き、仕事と生活のバランス良い都市計画をしています。大湾区は今後技術の革新とイノベーション分野においてきっと大きな発展機会あるでしょう。

 

香港を拠点として、大湾区に進出をしよう!

金融ハブと言われる国際都市香港は法律の保障、低税制、自由な資本と情報の流れという多くの強みを持っています。「大湾区」である中国本土ではまだまだこのような環境を手に入れることが難しく、また国際基準でビジネスをスケールさせたい起業家や企業にとっては必ず担保しておきたい条件です。リスクマネジメントを考えても「大湾区」でのビジネス拠点は香港がベストでしょう。

このベネフィットを鑑みれば香港はしばらくは、常に「大湾区」の中心であり続けると予想されます。中国と海外を繋ぐ役割を果たしていく重要な拠点なのです。

「大湾区」をうまく活用すれば、日本企業にも大きなベネフィットをもたらします。モノづくりのための知恵や伝統を忘れず、新しいモノへ融合・改良するのは日本人の得意の分野です。深圳などの技術革新とイノベーションの進展、スタートアップとの連携なども有効に取り入れれば、面白い化学反応が起こるかもしれません。特にフィンテック、ロボティクス、AIなどの新しい分野は日本の高度な科学技術と革新能力に大きな期待を寄せています。このチャンスをしっかりと掴みに来てください!

香港・大湾区でビジネスを起こす場合、マーケティングのお手伝いが必要な場合はTYAまでお気軽にご相談ください!

LALAMOVE – ArmChannel Viral Video

TYA於1998年成立,是香港領先的一流創意代理商之一。

LALAMOVE – ArmChannel Viral Video

物流運輸的初創公司 LALA MOVE 與線上媒體 ArmChannel 的共同創作項目。 此次活動中採用了網絡紅人,製作並發佈了網絡爆紅影片(病毒視頻)。 以搞笑的故事介紹LALA MOVE的服務優勢。 成功地在一周內獲得 224,000 次的觀看次數。

LALAMOVE -オンラインチャンネルタイアップ・バイラルビデオ制作

TYA は香港にて1998年に創立。数々のブランドの問題解決をお手伝いしてきたクリエイティブ・エージェンシーです。

LALAMOVE -オンラインチャンネルタイアップ・バイラルビデオ制作

デリバリープラットフォームのスタートアップLALAMOVEとオンラインメディアArmChannelの共創プロジェクト。インフルエンサーの起用。バイラルビデオを作成しオンエア。LALAMOVEのサービスメリットをコミカルなストーリーで紹介。1週間で224,000回の再生に成功しました。

Tech in Asia – ’18 Tokyo

テックインアジアDay2! ブース出展の全力支援は大盛況の内、100人弱の来訪をいただきました。今日はありとあらゆるスタートアップとお話してきましたので、幾つかの面白いスタートアップをご紹介します!

 

韓国発Classic Manager
クラシックやジャズの著作権フリー音源をネットから探しだしてAIスピーカーで聞けます。これ意外といいです。AmazonのアレクサンもGoogleホームも結局ストリーミングサービスと契約してないと音楽聞けないので。


アメリカから!ーBOKKUSU
さん。
日本の銘菓を月替わりで箱詰めに。毎月39米ドルのサブスクリプションモデル。70ヶ国に10,000人のメンバーがいるそうです。

 


香港のスタートアップUpmood

手首へのウェアラブルをその時のその人のムードを感知するサービス。アプリに絵文字などそれを表示。友人や同僚の気分を察してあげられるやさしいアプリ。

 

スタンフォード発の繊細なデバイス、Spire
クリップ付のセンサーデバイスを身に付けると呼吸の状態がわかる。ノーマルな状態では1分間に17, 18回という人も、イライラしたり悲しかったりすると呼吸数が多くなり、不規則になったりします。アプリはそんな自分の気持ちを知らせてくれます。デバイス欲しかったけどひとつ27000円。企業やグループでの使用など広がりそう。


さて。Kabsule x TYAチームは…
いくつかのベンチャーキャピタルから前向きなコメントと今後についての示唆をいただきました!今回の参加と今後の指針をラップアップ中。次のアップデートをお楽しみに!!!

 

日米連帯!HACKJPN
こちらはスタートアップ中心の企業情報をサブスクリプションベースで提供するサービスと、アメリカの大学に留学生している日本人学生と日系企業をマッチアップさせるサービスのHACKJPN。ちゃんと仕事してる証拠に僕(右端)も写真に収まりました!
(日本に来て鼻と喉が辛い。)

テックインアジア2018参戦記おしまい!

 

 

 

水道局のマスコット対決!香港VS日本(東京)

マスコット対決!香港VS日本の最終戦は水道局のマスコットです。

東京都の水道局

東京都の水道局には「水滴くん」と「水玉ちゃん」の2つのマスコットがいます。さすがマスコット大国の日本には水道局だけで120のマスコットがいます。

 

自治体によっては、独自の水道局のマスコットを作っているところもあります。例えば東京都昭島市。かわいそうなことに、このカッパのマスコット「名無し」です。カッパは皿の上のお水がなくなったら死んでしまうので、お水を大事にしましょう!ということなのでしょう。うまくできたストーリー感あります。昭島市のマンホールやパンフレットに登場しています!ありがちな水滴キャラよりもかわいいですね。

*これがそのマンホールです「毎日気持ちは節水曜日」結構うまいコピーですね。うちの父の親父ギャグより効いてます。これはマンホールに刻む価値ありますね

 

香港の水道局

 

対して香港の水道局のキャラクターはターミネータばりの3Dロボット!さすが最先端好きの香港!かと思いきや、これはスーツで、中身はかわいい水滴キャラ。以前ご紹介したクリーニング部門の恐竜のマスコットを作ったエージェントがこちらのキャラクター制作・フェイスブック運用も担当しています。フォロワーやライクの数もこの通り。

香港水道局のフェイスブックページ

勉強もするし、DJもする、まるで流行に敏感な大学生のよう。2D、3D、はたまた着ぐるみまで登場させてフェイスブックページのファンを楽しませています。しかし、これが本当に香港の人たちの節水や水への気遣いにつながっているのか…ブラックホール並みの謎です。香港のまずい水や古くなった水道管の管理状況、路上に見る排水の環境やトイレに残飯を捨てて処理すしている姿などを見ると、このチャンネルはただの面白アカウントとしてしか捉えられていない感もあり…

(ホームページ上で確認出来る”Water Save Dream”というのがなんだか本当に夢オチのエンディングを予感させる切なさがあります。)

 

東京水道局のフェイスブックページ

東京水道局のフェイスブックページも見てみましょう。なんだかますます古めかしいレトロ感満載の東京水道局、水滴くんがメインで登場。

(水玉ちゃんはどこ?)日本のお役所の固い雰囲気が抜けないどころか日本人の、ザ・真面目を体現しているようなFB。水道に関する歴史、展示、統計、水道局の取り組みなどいろいろなコンテンツをザ・有意義に学べるページになっています。

しかし、教科書的な内容もさることながら、明らかに真面目キャラの水滴くん。この律儀な姿…

 

「マスコットキャラなのに、そんな肉体労働しなくても。」過労には気をつけてもらいたいものです。思いもかけず、切ない気持ちに胸が締め付けられます。

 

水のキャラと言えば・・・

成功した水のマスコットとしてはエアコンや給湯器などを手掛けるダイキン工業のピチョンくんが思い浮かびます。2011年の登場時には展示会やグッズ販売など、引っ張りだこ。CMに起用されてすぐに消費者から問い合わせが殺到したという伝説のマスコットです。DAIKIN Japan(ダイキン工業株式会社)のフェイスブックページで活躍しているのが見られますが、香港と比べるとキャラクターが前面に出るページではなく、花を添えるようにそっと横に座っていてくれるような存在のようです。

 

まとめ

 

香港の政府機関のマスコットVS日本の政府機関のマスコットと題して、比較してきました。日本にはたくさんのマスコットが存在します。しかし、フェイスブックでの運用はファンや市民との接触や、活発なコミュニケーションがあまりない状態なので、香港の方がうまいと言えそうです。

しかし、そのことが人々の態度変容(Customer behavor) に直接結びついているかは、また別のお話です。かわいいだけではなく、本来の目的の達成に寄与するマスコット制作やSNSの運用を心がけたいですね。

TYAでは特に、フェイスブックやSNS運用に力を入れています。香港、日本をまたに掛けたマーケティングならお任せください!

#マスコットマーケティング #香港VS東京 #比べてみた #マスコットのご利用は計画的に #SNS運用